【旅19日目】愛媛県道後温泉と岡山県倉敷美観地区へ

日本一周

松山駅のネットカフェで朝を迎えます。旅19日目は道後温泉へ行き、その後は瀬戸大橋を渡って岡山県に移動します。倉敷美観地区を散歩してから広島県の福山駅まで移動し、そこで一泊する流れとなります。今回は道後温泉、瀬戸大橋、倉敷美観地区を紹介します。

それでは本日の行程です。

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19日目の行程

6:10松山駅発
6:35道後温泉駅着(路面電車)

道後温泉

10:32松山駅発
16:00岡山駅着

16:50岡山駅発
17:10倉敷駅着

倉敷観光

18:30倉敷駅発
19:10福山駅着

福山駅のネットカフェで一泊

6時にネットカフェを出て、松山駅から始発で道後温泉駅に向かいます。

乗るのは伊予鉄道という路面電車です。

終点の道後温泉駅まで20分くらい電車に乗ります。

外はあいにくの雨

道後温泉駅に到着です。

道後温泉

道後温泉駅

観光地だけあって雰囲気のある場所です。

坊ちゃん列車

ここからお土産屋の連なるアーケードを通ります。

道後ハイカラ通りというみたいです。

今治タオルや砥部焼や箸のお店や、坊ちゃん団子やミカンを使ったお土産屋が並ぶ通りです。

7時にもなっていないので、お店はやっていません。

歩いて5分もかからず道後温泉に着きます。

7時前ですが、混んでいます。神の湯しか入れず、410円払って入浴します。

道後温泉には、神の湯と霊の湯の二つの温泉があります。またそれぞれに休憩室があり、休憩室を使える券も売っています。休憩室を利用すると、浴衣を着ながら大広間でお茶を飲んでくつろいだり、温泉の近くを散歩することができます。早い時間なら空いていると思ったのですが、残念です。朝から浴衣でも着て大広間でお茶でも飲みながら寛ごうと思っていましたが、すでに先客が沢山いて埋まっていました。休憩室は上の階にあるので、柱にもたれかかって温泉街を見下ろすことができます。

浴衣の人は休憩室を利用している人でしょう。6時から営業していますが、朝は一番風呂目当てに来る人が多いようで混むみたいです。混んでいるのはお盆の時期と重なったのもあるのかもしれません。

入場料を払う時、まだこんなに早い時間なのに休憩室が埋まっていて利用できないのかと、驚いている人が何組もいました。自分はさほど温泉にこだわりがないですし、他の観光地にも行くので割り切れますが、せっかくの休暇に遠くからわざわざ楽しみにしてきた人達にとっては残念でたまらないでしょう。かろうじて温泉に入浴はできましたが、浴室も混んでいるので長居はできませんでした。思ったよりも予定が空いてしまいました。

路面電車で松山駅に戻ります。途中、松山駅と道後温泉駅の中間にある勝山町駅で降りて、コインランドリーに寄ります。昨日の夜ここで洗濯する予定でしたが、昨日は予定が狂い洗濯できませんでした。
洗濯している間、外をぶらぶらします。朝の洗濯は時間が勿体なく感じます。

坊ちゃん列車

道後温泉行の路面電車

洗濯を終わらせて、松山駅に戻ります。駅に併設しているお土産屋に今治タオルが売っていますが、思っていたよりも安くて驚きました。今治タオルと言えば、120年の歴史をもつ、高品質のタオルとして知られていますが、お土産屋に置いていたのは高くない物でした。2019年だったでしょうか、外国人技術実習生を長時間働かせているというのが世間の明るみに出ましたが、旅をしていた当時からすでに噂のようなものはありました。

もちろん製造している全ての工場がそうだという訳ではありませんが、外国人を低賃金で働かせて日本のブランド品として販売している会社はタオルに限らずあるものです。レタスの有名な長野県の川上村は平均年収2500万円の成功農家のモデルだともてはやされていましたが、その実態は外国人技能実習生らに過酷な労働を課しているブラック農家だ、なんて話もありました。

さて、松山駅から電車に乗り愛媛県と香川県を横断して、坂出駅でマリンライナーに乗り換えて、岡山駅に戻ります。約5時間半の移動です。

愛媛県を通過して香川県に入った辺りの箕浦駅という駅で8分程停車します。

この間にトイレで用を足しますが、かなり汚いトイレでした。小便器は尿石まみれで大便器はぼっとんで、手を洗う水道もありません。四国や九州の田舎の駅に行ったらこうなることは前もって予想していましたが、かなりキツい臭いでした。

昔はそういうトイレはそれほど珍しいものではなかったと、かすかに記憶していますが、最近はどこも綺麗になっているので、自分には耐性がなくなっています。昔卒業旅行でタイに行った時もこういうトイレがあり、外国じゃ珍しくもないんだろうな、なんて思っていたら、中国人か台湾の人が後からトイレに入ってきて、えづいていました。

電車が発車したかと思うと、2つ目の観音寺駅でも15分停車します。暇つぶしに駅のキオスクで竹輪のようなものを買い、食べて時間を潰します。キオスクの店員さんが冷たい対応で何だかな、といった感じでした。すいませんこれ下さいと商品を見せたら、「○○円」とだけ言い、お金を渡したら無言でお釣りの小銭を手のひらに落とされました。これも田舎の日常の一部なのでしょう。

ようやく電車が発車し、坂出駅まで行きます。これで四国一周達成です。あいにくの天候でしたが、愛媛県は晴れていたら海が綺麗でいい所なんだろうなと思いました。予定が上手く立てられず行けませんでしたが、内子町や鹿島も良さそうな所です。

瀬戸大橋

坂出駅から児島駅の間を瀬戸大橋を渡って移動します。雲間から時折差し込む陽の光が綺麗です。

本州と四国を結ぶ瀬戸大橋は、列車と車が走る併用橋です。この手の橋は世界最大級のものなのだそうです。

開通したのは1988(昭和63)年、長さは橋梁部が9,368m、高架部を含めると13.1kmとなるそうです。道路と鉄道を渡す上下二層の造りになっています。週末には瀬戸大橋がライトアップされて綺麗なのだそうです。

5時間半の電車での移動も終わり、16時に岡山駅に到着です。一旦駅から出て郵便局に行き、ゆうパックで溜まったお土産を送ります。

何だかんだいって郵便局は便利です。それなりに大きい駅には大抵どこにでもあるので、ゆうパックもそうですが、ATMから現金を下ろすのも便利です。

17時前に岡山駅から倉敷駅に向かいます。20分ほど電車に乗り、17時10分頃に倉敷駅へ。駅から15分ほど歩いて、倉敷美観地区に行きます。

倉敷美観地区

昔ながらの風情のある町並みが残る全国的にも有名な観光地です。歴史的建造物をリノベーションしたおしゃれなカフェやお土産屋が並びます。

江戸時代は天領となり、干満を利用した水運業で多くの荷物を運び栄えました。明治になると、ただの荷物の集積所となり廃れ始めますが、紡績業を興してい草製品を世に出します。

昭和40年には日本で初のジーンズを生産し盛り上がります。そんなことを4日前に寄った岡山県立博物館で知りました。

お土産屋には、い草の草履やコースター、デニム生地の帽子やマウスパッドなど、岡山の歴史を感じられる良さそうなお土産が沢山あります。

倉敷ガラスというものもあります。口で吹いて作ったているので、沖縄の琉球グラスのような厚いものです。

吉備だんご

備前焼の店

焼き物には興味が無いのですが、せっかくなのでお店を覗いてみます。2、3軒お店の中に入って備前焼を見たのですが、あるお店で長居してしまいました。お店のご主人がとても物腰柔らかく、親切丁寧にいろいろと教えてくれるので、面白くて話を聞いてしまいました。備前焼の話や倉敷の歴史など、いろいろ教えてくれました。

備前焼は埴輪を作っていた技術が水瓶に移り、茶器に移行した。水瓶としての機能は良く、水がまろやかになり腐らないと昔から評判だった。備前で取れる土は良質で、そのうえ高い温度で焼くため丈夫になる。普通は1000度で焼くが備前焼は1230度から1280度で焼く。土が縮むのも特徴で、焼きあがった時は7割ほどの大きさになる。1週間から2週間火を入れ焼き続ける。大体春か秋に。陶器は釉薬(うわぐすり・ゆうやく)を塗りつるつるにコーティングするのが一般的だが、備前焼は土が焼けた、そのままの状態にするのが一般的。そのためビールなら泡が立ちやすくなる。

こんなことを教えてくれました。

知らないことを教えてもらい楽しい時間を過ごすことができました。旅の思い出に備前焼のビアグラス(税別3700円)を買いましたが、使った時にたまに旅のことを思い出せればいいと思います。

倉敷については、晴れの日が多く気候に恵まれている場所だとおっしゃっていました。この日はあいにく曇っていましたが、晴れた日が多く、冬は滅多に雪が降らず過ごしやすい場所なのだそうです。

風情のある景観を楽しんで、駅に戻ります。お土産屋でい草で作ったものやジーンズ生地の日用品を買おうと思っていたのですが、備前焼のお店でいろいろと話していたら、帰りに寄るのをすっかり忘れてしまいました。

倉敷駅からは広島方面に進み、福山駅に向かいます。愛媛県でもそうでしたが、「けん」という方言を耳にします。「やばいけん」とか。

倉敷から40分ほど電車に乗り、福山駅に到着です(写真は翌日のもの)。

今日は福山駅のネットカフェに一泊します。夕食ですが、事前に調べる時間がなく、また別段食べたいものもなかったので、牛丼屋で夕食を済ましてこの日は終了です。福山駅は尾道ラーメンや広島風お好み焼き、肉丼など、ご当地のグルメが充実している所だと、後から知りました。

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