信玄の隠し湯 山梨県下部温泉のぬる湯と冷泉

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今回は山梨県にある下部温泉を紹介したいと思います。人肌程度のぬる湯と30℃くらいの冷泉が特徴の下部温泉は、切り傷や打ち傷に効く湯と昔からいわれてきました。ひょっとしたことから下部温泉に興味を持つようになり、僕自身も湯治や散策で訪れるようになり、ますます下部温泉の良さを実感しています。今回は、自分にとっての下部温泉の魅力と温泉の効能、温泉街の様子を紹介していきたいと思います。

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自分にとっての下部温泉の魅力

下部温泉を知ったのは、山梨県の早川町にある赤沢宿に行った時でした。身延駅から赤沢宿へバスで移動する時に、下部温泉駅にバスが立ち寄ったのが知るきっかけでした。初めは廃れた温泉街という印象があり、昭和期のバブル期までは賑やかだったのに何て今は寂しくなったのかと思わせる、哀愁を感じさせる場所でした。

何気なく調べてみると、30℃くらいの冷泉と呼ばれる冷たいお湯が切り傷や打撲によく、湯治におすすめだということを知りました。特に夏はこの冷たい冷泉がとても心地よく、都内から宿泊客が訪れる知る人ぞ知る温泉地でした。温泉施設にはあつ湯といわれる一般的な温度の温泉があれば、人肌程度のぬる湯もあり、いろいろな温度の温泉を楽しむことができます。

僕自身、生まれつき寒冷蕁麻疹というものがあり、温泉には入ることがほとんどありません。熱い所から冷たい所に移動すると温度差で体が痒くなり、温度差が大きいと蕁麻疹が出て、酷いとめまいや立ちくらみが起きてしまいます。冬の露天風呂であつ湯に浸かってから外に出る時は最悪で、外気の冷たさで一気に体が痒くなり、体中の皮膚が腫れてめまいが起こり、ぶっ倒れてしまうことが過去に何度かありました。

そんな訳で温泉は自分には無縁なものだと敬遠してきましたが、夏の冷泉や低温泉のぬる湯なら外気との温度差が少なく自分でも入れるのではないかと思い、関心を持つようになりました。そして実際下部ホテルの低温泉に入ってみると、体が痒くなることがなく、疲れが取れて温泉を楽しむことができました。ぬる湯ならのぼせることもないので、体に負担がかかりません。人間の本能なのか、水の中にいると落ち着くもので、精神的にもリラックスできます。ぬる湯だと長湯ができるので、せわしない日常から離れて心を休ませることもでき、精神的にもいいものだと体感しました。

そんな訳でぬる湯が好きになり、下部温泉に行くことが増えました。

下部温泉の特徴

次に下部温泉の効能と、ぬる湯・冷泉について紹介したいと思います。

効能

下部温泉は日本の名湯百選に選ばれている、千二百年の歴史を持つといわれている温泉で、信玄の隠し湯といわれる従来のぬるい源泉と、平成18年より分湯を開始した51℃のあつい源泉の二つの温泉入浴が楽しめる温泉街です。川中島の合戦の時には、武田信玄をはじめ傷を負った多くの兵たちが下部温泉に湯治して傷を癒したと伝えられています。

お湯の効能は、慢性関節リュウマチ・慢性筋肉リュウマチ・神経痛・神経炎・冷え性・疲労回復・骨及び関節などの運動機能障害・打撲・外傷性の後療法・切り傷・やけど・手術後の療養等にあるとされています。 飲用の場合、 胃弱・便秘性・胃酸過多・胃炎に効果があるとされています。※施設の使用する源泉の種類により、泉質・効能等が異なる場合があります。

下部観光協会のホームページより

ぬる湯

下部温泉にはぬる湯のある施設が結構ありますが、人の体温前後のぬるいお湯は副交感神経がよく働き、精神的にリラックスでき落ち着いた気分になることができます。水圧によって血管が広がり新陳代謝もよくなります。

低温泉にじっくりと浸かってから40度以上の上がり湯に数分入ることで交感神経が刺激され、自律神経が整うという効果もあるようです。自分の体感としては、ぬる湯とちょっと熱いくらいのお湯に交互に入ると筋肉の疲れがかなり取れます。ぬる湯についてはこちらでも書いているので、興味のある人は見てみてください。

冷泉

下部温泉には、30℃くらいの冷泉がある旅館もいくつかあります。下部温泉の冷泉は結構有名らしく、特に夏はこの冷泉が人気です。冷泉でも体の芯から温まるということで、冬に入ったことがありますが、個人的には体が冷えてしまったので、暑い夏に静かに長く浸かるのがいいのかなと思います。冷泉に浸かった感想はこちらに書いています。

下部温泉郷はこんなとこ

下部温泉は東京からそれほどアクセスがいいとはいえませんが、宿泊に関して一人で泊まれる宿が多く、静かに静養することができます。ここでは東京からのアクセスと温泉街の様子を紹介していきます。実際に泊まったり食べたことのある食事処はリンクを付けているので、興味のある人はリンク先を見てみてください。

アクセス

アクセスは新宿駅→八王子駅→甲府駅→下部温泉駅もしくは高尾駅→甲府駅→下部温泉駅となります。新宿からだと特急を使って乗り換えがスムーズにいけば2時間30分くらいで移動できます(5,320円)。特急を使わないとなると5時間はかかります(3,080円)。

高尾からだと甲府までは特急がないので、甲府での乗り換えがスムーズにいっても2時間40分(2,970円)かかり、特急を使わなければ早くて3時間、大抵甲府で待つことになるので3時間半から4時間かかります(2,310円)。

高尾から向かうのなら、日帰りだったら青春18きっぷだと運賃が安くなるので、18きっぷのシーズンに行くのがおすすめです。※上記の運賃は2021年9月時点のものです。

2018年12月撮影

下部温泉の場所

場所は山梨県南巨摩郡身延町になります。山梨県の南西部の富士山の麓辺りの静岡県寄りの場所です。

温泉街の様子

駅から東の方に進むと温泉街があります。

2018年12月撮影

駅前には食事処やお土産屋が数軒あります。後ほどご紹介しますが、写真の丸一食堂はおすすめです。

2018年12月撮影

駅から2、3分歩くと右に橋があり、そっちの方に行くと足湯と湯之奥金山博物館があります。

2019年9月撮影

真っ直ぐ歩くと温泉街の方になります。

2019年9月撮影

下部温泉会館。日帰り入浴の温泉施設です。500円(※入浴料も2021年9月時点のものとなります)。

2019年9月撮影

駅から10分くらいでしょうか、坂道を上っていくと温泉街に入ります。

2019年10月撮影

甲陽館はぬる湯とあつ湯の二つの湯舟がありますが日帰り入浴はしていません。奥の相模屋旅館は以前は電話で予約すれば日帰り入浴できたらしいのですが、現在は不明です。

2019年9月撮影

ホテル守田。全国的にも珍しい信楽焼のカメ風呂が楽しめるようで、ぬる湯とあつ湯の両方があります。日帰り入浴不可です。

2019年9月撮影

湯元ホテル。30〜32℃の源泉が自噴している渓谷沿いの老舗旅館です。日帰り入浴不可。リーズナブルに冷泉を体験できる温泉施設です。

2019年9月撮影

源泉かけ流しのお湯に24時間(清掃時間を除き)入れます。一人での宿泊ができ、素泊まりもできます。

橋本屋。日帰り入浴もやっています。2時間以内500円という良心的な値段です。写真を撮った時は残念ながら休みで入れませんでした。

2019年9月撮影

橋を渡るとまだまだ温泉旅館があります。

2019年9月撮影

古湯坊源泉館。日帰り入浴不可。30℃前後の冷泉があります。足元からパイプを通さず直接源泉が湧いている、足下湧出泉が有名です。

2019年10月撮影

くつろぎの宿 裕貴屋。2021年現在閉業中です。宮大工が手がけた昭和初期築の純和風の老舗温泉旅館で、浴槽の底から冷泉が湧出する洞窟風呂が有名でした。

2019年9月撮影

大黒屋。日帰り入浴可。2時間で1,000円。一人の宿泊もできます。

2019年9月撮影

源泉かけ流しのぬる湯とあつ湯があり、窓からは川が流れているのを見ることができ、くつろげる場所です。

2019年9月撮影

旅館いしもと。日帰り入浴不可。温泉施設はここまでで、この坂をさらに上り1時間以上歩き続けると湯之奥地区に着きます。

2019年9月撮影

奥のあるかど久では手打ち麺と自家製味噌の本場のほうとうを味わえます。

2019年9月撮影

食事処ついでに、駅前にある丸一食堂では地元の食材を使った甲州料理を食べることができます。 

2019年10月撮影

写真は馬刺しを使ったさくら丼とヤマメの甘露煮です。甲州厳選ポークを使ったロースカツ定食や山梨県産の馬肉・鹿肉を使った馬鹿(うまか)丼、金山そばも人気です。

2019年10月撮影

丸一食堂の隣には、 カフェ&鉄板レストラン藤川があります。リーズナブルな価格で甲州牛を食べられる評判のいいお店です。ドリンクのみの利用もできるお店なので、営業している時は一服するのにおすすめです。

温泉街のある東側とは逆の、線路を挟んだ西の方にも温泉旅館があります。

2018年12月撮影

以前紹介した下部ホテル。駅から1、2分の距離で、日帰り入浴可(1,200円)です。ぬる湯のある露天風呂を楽しめる施設です。

2018年12月撮影

そして駅から徒歩5分ほどの距離にある梅ぞ乃も日帰り入浴可(1時間半1,100円)です。

2019年9月撮影

源泉かけ流しのぬる湯とあつ湯があり、館内は綺麗です。一人の宿泊もできます。

2019年9月撮影

日帰り入浴ができる旅館は急に休みになることがあるので、事前に電話で確認するのがおすすめです。

関連する記事

下部温泉は日帰りなら青春18きっぷでお得に行くことができますし、1泊するならゆっくり温泉に浸かって静養することができます。近くに身延山があるので久遠寺に参拝した後に立ち寄るのもいいですし、個人的には赤沢宿にある大阪屋というゲストハウスで一泊して、帰りに下部温泉に浸かって帰るのもいいのかと思います。

以下の記事では浸かった温泉宿と食事をしたお店、散策した場所を書いているので、興味のある人は見てみてください。

2018年12月下部ホテルでぬる湯を堪能
2019年9月大黒屋で冷泉の日帰り入浴、かど久でほうとうを堪能
2019年9月梅ぞ乃でぬる湯の日帰り入浴、丸一食堂で馬刺しを堪能
2019年10月湯元ホテルの冷泉を体験
2019年10月下部温泉街にある熊野神社と湯之奥地区を散策

周辺の散策地として
2018年9月赤沢宿の記事①
2019年9月赤沢宿の記事②
2012年4月身延山の記事

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