【東京】天空の郷御岳山 御岳山荘一泊 前半

東京都

今回は東京の御岳山を紹介します。

御岳山は、GWや紅葉の時期の行楽地として、また夏の避暑地として、多くの人が訪れる都内の人気スポットです。

今回は御岳山の宿坊に一泊して、御嶽神社やその周辺の見どころを紹介したいと思います。

(訪れたのは2022年8月の上旬です)

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立川駅から御嶽駅へ

都内では真夏日の続く8月の上旬、JR青梅線の立川駅から電車に乗り御嶽駅に向かいます。

30分ほど電車に乗り、青梅駅で乗り換えて、更に20分近く電車に乗ります。

新宿駅からだと御嶽駅まで約1時間半かかります。

車窓からは山々が見えます。

東京とは思えない光景です。

昼の12時過ぎ、JR御嶽駅にやってきました。

東京の青梅市になります。

この先には奥多摩駅があります。

駅を出て、まずは御岳渓谷を観に行きます。

駅を背に右に進むと、ぎん鈴(すず)という、音威子府そばを食べられるお店があります。

そばの実を甘皮ごと砕いた真っ黒で、香りのとても強い、珍しい蕎麦です。

2018年10月撮影

東京で音威子府蕎麦を出しているお店は、知る限り銀鈴と四谷三丁目にあるお店だけです。

過去のぎん鈴の記事はこちら

また、真っ直ぐ進んで右に曲がると、

隼という、奥多摩特産のワサビ丼定食を食べられるお店があります。

2018年10月撮影

隼の記事はこちら

今回は立ち寄れませんが、どちらもおすすめの食事処です。

そして左には御岳山へのバス乗場があります。

御岳渓谷①

御岳山に登る前に、御岳渓谷を少し見てみます。

遊歩道が整備されていて、歩きやすい所です。

近くの美術館に行ったり、隣の駅の沢井駅まで歩き、澤乃井の酒蔵を見学するのもおすすめです。

御岳渓谷は天気のいい日は歩くのに気持ちのよい場所です。

上流の奥多摩から多摩川が流れています。

御嶽駅から御岳山へ

さて、御岳山に向かいます。

バスとケーブルに乗って行きます。

バスに10分ほど乗り、ケーブル下というバス停に行きます。

そしてケーブル乗場の滝本駅へ数分歩き、滝本駅からケーブルで御岳山に登ります。

滝本駅は標高407mになりまます。

ケーブルは犬も乗ることができます。

平均勾配が関東で最大の22度あり、約6分で標高831mの御岳山駅へ上ります。

御岳山から御嶽神社へ

御岳山に上がると、都内を見渡せる御岳平がありますが、あいにく曇り空です。

ここから25分ほど歩いて、御嶽神社に向かいます。

御岳神社への参道には何軒もの宿坊が並んでいます。

歩道が整備されているので、歩きやすい道です。

まだ昼時ですが、霧が立ちこめ、幻想的な雰囲気です。

御岳山はよく霧が出るそうで、山の下から見上げると、山の上が雲に隠れることがあり、「都内の秘境」「天界集落」「天空の郷」などと呼ばれています。

御嶽神社の山頂には20数軒の宿泊施設がありますが、元々は御嶽神社に参拝しに来た人たちに食事や寝床を提供する宿坊でした。

途中、神主さんの家のお茶処で一服します。

戦国時代の武田四天王の一人、馬場信春の末裔と伝えられる神主の家で、江戸時代後期、幕末期の神主の住居の面影が残されている家です。

甘酒をいただきましたが、これがまた美味しかったです。

生姜を輪切りにしたジンジャ糖も生姜の香りと辛味の効いた美味しい一品でした。

中世や近世、御岳山では、御師(おし)という神社に属する神職が各地に御岳信仰を伝え、御嶽神社に参拝するように活動しました。

信者となった檀那(だんな)は定期的に御岳山に参拝し、御師が世話する宿坊に泊まりました。

御岳山には御師の住む集落がありますが、御師集落が残っているのは、関東ではここと神奈川の大山だけです。

滝行を受け付けている宿もあり、珍しい場所でもあるのです。

御師や御岳信仰については、音声解説動画や別館で紹介しているので、興味のある方はそちらも見てみてください。

この記事の最後にリンクを貼ってあります。

古狸山(こりさん)という売店です。

以前は茶屋だったようで、大正時代から残る建物らしいです。

更に坂を上ると、推定樹齢1000年の神代ケヤキがあります。

結構急な坂道です。

坂道を更に進むと、食事処の並ぶ通りに出ました。

右にある大展望・駒鳥売店では見晴らしのよい席で食事を楽しむことができます。

下の写真の左が天空風呂の宿 蔵屋です。

お茶処も兼ねており、ホームページを見ると手作りおやきが名物なようです。

向かいには、昔懐かしの看板がある寿屋があります。

御岳では刺身こんにゃくが名物として知られています。各宿やお店で手作りされた刺身こんにゃくはそれぞれ味が違い、参拝客に好まれています。

そして坂を上ると御嶽神社に着きます。

御嶽神社

御嶽神社の手水舎にはペット用があります。

御岳神社は犬を連れて参拝することができ、先にあるロックガーデンや展望台も犬と一緒に歩くことができます。

髄神門をくぐると、拝殿に繋がる約330段の階段が続きますが、この石段には3匹の鬼が隠れており、それを踏むと福が訪れると言われています。

鬼の彫刻は右に一つ、左に二つあります。

石段の各所にある椅子には犬のや河童、フクロウの像もあります。

石段を上り、幣殿・拝殿に到着です。

手前の右には畠山重忠像と彼が奉納した鎧などを展示する宝物館があります。

畠山重忠は源頼朝の有力御家人の一人です。

幣殿・拝殿です。

御嶽神社は奈良時代に行基によって創建されたと伝わる、関東一の霊山です。

標高は929mあります。正式には、武蔵御嶽神社というようです。

現在は「家内安全」や「交通安全」、「合格祈願」を願う参拝客で一年中賑わっています。

また、犬の祈祷も神社では受け付けていて、愛犬の健康祈願をお願いし、犬用のお守りをいただく人も御嶽神社に訪れます。

下の写真の左にある遥拝所で犬の祈祷をお願いできるようです。

本殿のある敷地には、いくつかの社がありますが、オオカミを祀った大口真神社(おおぐちまがみしゃ)があります。

遥か昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征を助け、道案内をした狼が祀られています。

狼は鬼や盗賊、火事の災難を除き、また作物を荒らすイノシシやシカを退治するとされ、江戸時代の御犬信仰と融合して、多くの信仰を集めてきました。

「おいぬさま」は「老いぬ」にも通じることから、縁起がよいとして、狼の絵のお守りが広く信仰されました。

狼やおいぬ信仰についても、別館や音声解説動画でもう少し詳しく解説しています。

神社を参拝した後は宿坊に入ってゆっくりします。

途中、参道にあるお店で団子いただきました。

胡桃味噌ダレの胡麻団子を食べましたが、美味しかったです。

宿坊 御岳山荘

今晩は御岳山荘、こちらに泊まります。

御師の営む宿坊です。

静かな中、鳥のさえずりが聞こえる、とても落ち着ける場所です。

ご主人自らが山菜採りや魚釣りに出かけ、山上の畑で育てた野菜などを厳選している食事が評判の宿です。

御岳名物、刺身蒟蒻も味わえます。

食感がスーパーで売られているものとは全然違います。

山の幸をいただいた後は、お風呂に入り、この日は終了です。

後半に続きます。

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