今回は旅のルートについてです。旅は3回に分けて、時計回りに海岸線を周りました。時計回りに旅をした理由と、3回に分けた旅のルートについて書いていきます。
地図はCraftMAPを使っています。
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まずは大雑把な旅のルートですが、東京から時計回りに一周しました。私用で一気に回れなかったので、3回に分けています。東京から海岸線に沿って岡山まで移動し、岡山から瀬戸大橋を渡って四国に入り時計回りに一周して、本州に戻ってからはまた時計回りに移動する、というルートでした。
富山-新潟は18きっぷが使えないので、富山から名古屋方面へ移動し東京へ帰り、東京から長野経由で新潟へ移動というルートにしました。
北海道は札幌から釧路へ行き、戻ってきただけとなりました。当初の予定では、札幌→釧路→網走→旭川→稚内→旭川→札幌の予定でしたが、変更しました。
和歌山県と青森県の黄色い線は、バスで移動したので色を変えています。
さて、時計回りにした理由です。時計回りにしたのには、次の2つの理由があります。
台風の発生しやすい8月後半や9月は東日本にいたい
北海道&東日本パスを使って9月30日まで旅をしたい
8月後半や9月上旬は台風が多く発生しますが、その時期には台風があまり来ない東北や北海道にいたいと思いました。毎年台風が発生しますが、北海道や東北まで来ることは、全体の数に比べれば少ないです。途中で弱まったり韓国や中国の方に反れていくものもあります。台風に直撃する可能性を少なくするために、旅の後半は北海道や東北にいるようにしました。
また、青春18きっぷが使えるのは9月10日までですが、北海道&東日本パスは9月30日まで使えます。より長く旅を楽しむために、時計回りのルートにして北海道や東北を旅の後半にしました。
台風ですが、実際に影響を受けたのは2回でした。2回といっても被害の出るような大きな影響ではなく、旅程の変更をした程度のものでした。
1度目は8月下旬に鳥取県から福井県に日本海沿いに移動する時です。台風が九州の方から中国地方に近づいており、台風から逃げるように東へ移動しようとしました。台風はそこまで近づいていなかったのですが、小浜‐敦賀の電車が運行休止になりました。
綾部から東舞鶴まで一旦行ったのですが、また綾部まで引き返し京都駅に行くことにしました。東舞鶴に行くまでに綾部駅で1時間電車が来るのを待ち、東舞鶴へ30分かけて行ったら、この先電車がないことを知りまた30分かけて綾部に戻り、そこでまた1時間電車を待って、京都へ向かいました。3時間も意味のない移動をしてしまい、無駄な時間を過ごす羽目になりました。
2度目は9月上旬に札幌にいた時です。道東の釧路に移動する予定だった日に、台風が札幌を直撃するという予報が出ました。台風が直撃しなくても強風などの理由で電車が運休する可能性があるのは、東舞鶴から敦賀に行けなかった時に知っているので、下手に移動せず都会の札幌で過ごしました。
回転寿司に行って、資料館や本屋などで時間を潰しましたが、結果としては台風は直撃せず、晴れの日を1日無駄に過ごす羽目になりました。
そんなこんなで、台風の影響で2回旅の行程を変更しましたが、大きな被害はありませんでした。2018年に青春18きっぷで旅をしていた時に、大型の台風が直撃して酷い目に遭ったことがあります。その時に比べると、日本一周の時は大した影響もなく運が良かったです。
ちなみに、2018年の旅で台風に遭った時は、その日の昼から翌日の昼頃まで、電車が動きませんでした。東京から京都に向かう途中だったのですが、行ける所まで行こうと思い大垣まで行った所で電車が無くなりました。寝床は確保できましたが、日中に時間を潰せるお店がなく窮屈な思いをしました。名古屋で降りていれば、もっと有意義に時間を使うことができました(その時の記事はこちら)。
さて、3回に分けた旅のルートをそれぞれ見ていきましょう。1回目は東京から海岸線に沿って京都へ行き、折り返しました。10日間の旅です。
東京→静岡→名古屋→伊勢→熊野→串本(和歌山県の南部)→和歌山→大阪→奈良→京都
と移動しました。更に詳しいルートは旅の行程一覧に書いています。
1回目の旅は京都を数日観光してから東京に戻る予定でしたが、京都のバスの乗り継ぎが複雑で全く分からなかったので、2回目の旅で観光することに変更しました。一旦東京に帰って京都のバスの乗り継ぎをきちんと調べて、出直すことにしました。そんな訳で京都に着いた後は滋賀県の比叡山延暦寺に行き、琵琶湖沿いに移動して彦根城に行き、名古屋から東京へ戻りました。
ネットで調べてみると、京都のバスの乗り継ぎの複雑さは世界的にも有名なものでした。特に河原町のバス停は分かりにくさが半端じゃありません。京都を観光するときは、事前にバスの乗り継ぎを、十分時間をかけて調べておいた方がいいかと思います。
2回目は東京から一気に京都まで行き、四国・九州を一周して中国地方の海岸線を北上して富山まで行き、富山から名古屋へ南下して東京に戻りました。24日間の旅です。
東京→京都→岡山→高松→徳島→高知→松山→広島→山口→大分→宮崎→鹿児島→熊本→長崎→福岡→鳥取→島根→京都(台風のせいで敦賀には行けず一旦京都へ)→敦賀→福井→石川→富山→名古屋→東京
と、こんな感じです。
青春18きっぷでは富山から新潟へ行けないのが、残念なところです(そうは言っても、旅をした2015年は富山まで青春18きっぷで移動できましたが、2017年10月1日からは北陸新幹線の開業に伴って移動できなくなったので、富山まで行けただけでも良かったのですが)。
富山‐直江津は18きっぷは使えませんが、えちごトキめき鉄道を使えば2,500円以内で移動できます(2019年現在)。移動時間は各停なので3時間くらいかかりますが、特急や新幹線は使えば6,000円以内で、1時間ちょつまとで移動できます。
後から思えばえちごトキめき鉄道で移動してもよかったんじゃないかと思いましたが、家に帰らないといけない事情もあり、富山駅からは名古屋に南下しました。
3回目は 東京から長野、新潟へ行き日本海に出て、海岸線を北上して北海道に行きました。北海道は釧路まで行った後は引き返し、青森から岩手、宮城へと移動しました。18日間の旅です。
北海道に入ってからは旅にうんざりするようになり、行程を早めました。当初の予定では、札幌→釧路→網走→旭川→稚内と移動するつもりでした。
朝早くから電車に乗り昼まで6時間近く移動し、降りた所で少し観光してまた電車に乗る。夕方にその日に泊まるネカフェのある駅に着き、時間を潰してからネカフェに入る。
そんな感じの予定だったので、旅をしていて全く楽しくありませんでした。しかも、翌日のことを思うと、明日もまたこんな感じの旅か、と溜息が出るもので、全然魅力的な行程ではありませんでした。
北海道に上陸するまでに、いろいろな魅力的な場所を見てきたので、よっぽど凄い景色や展示物がなければ、特に感動しないようになっていました。車窓から見える自然も博物館の展示物も、別段目新しいものではなく、ただ時間が勿体ないと思ってしまう、そんな感覚があったのです。
また、京都や瀬戸内海では、1日に2カ所3カ所と名所を忙しく周ることもあったせいか、1日に1カ所しか見れないという行程にも、なんだかなという思いがありました。
今から思えば選んだ観光地がイマイチで、もっといい場所を選べば違ったかとは思いますが、コインランドリーやネットカフェのある宿を拠点として移動したので、仕方のない部分もあります。
2015年当時は、実際にお店が閉店しているのに、ネットでは営業していることになっているなんてことは、ざらにありました。そういうことがあったので、泊まる予定のネットカフェが潰れていても困らないように、他の場所を押さえていました。ネットカフェやビジホが2つはある駅を寝床にして、そこを経由して旅をしなければならなかったので、ある程度は仕方がなかったのですが。
それに北海道では移動もうんざりしていました。移動中に聴く音楽や読む本には飽き、予定を詰めるにもシンプルな旅程で詰めようがなく、ただ電車に乗っている時間が長いから日記を書くにも書くものがない。そんな状態でした。
車窓からの景色も思っていたよりも単調で、勝手にイメージしていた「大自然の北海道」というものもなく、退屈でした。
そういった理由で、さっさと引き返すことになりました。
北海道といえば、魅力的な観光名所が沢山あり、食の美味しく、雄大な自然を楽しめるといった、そんなイメージですが、青春18きっぷや北海道&東日本パスを使って旅する時には、魅力的な場所ではありませんでした。
あくまで鈍行列車で旅をする場合です。しかも旅の後半だったので旅に飽きていました。フェリーや飛行機、特急や新幹線を使えば、また違ったものになります。いつか1週間くらい時間をとって再挑戦したい気持ちもあります。当時とは違った予定なら、楽しく旅ができるに違いないですし、当時よりも食や酒に関する興味や知識が増えているので、きっと楽しめるはずです。
実際に時計回りで旅をした感想としては、台風の影響が少なく済んだので、時計回りのルートで良かったと思います。
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