2015年電車日本一周総集編

日本一周まとめ

この間ふと、そういえば電車日本一周の総集編を書いてないことに気づきました。日本一周に興味がある人に旅がどんなものだった伝えるには旅のダイジェストがあった方がいいですし、自分にとっても旅を振り返るのにあると便利です。そんな訳で、旅をしたのは2015年の夏で今から6年も前ですが、今更ながら総集編を書いてみました。

当時電車日本一周の旅は3回に分けたのですが、せっかくなのでそれぞれ総集編も作ることにしました。後日アップするので、よろしければそちらも見てみてください。

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簡単な旅の説明

2015年の夏(7月~9月)に電車で日本一周をしました。青春18きっぷと北海道&東日本パスを使って、東京から時計回りに海岸線を電車で移動しました。家を丸々1ヶ月以上空けることができなかったので、旅は3回に分けましたが、実際に旅をしたのは52日間です。

残念ながら、台風の影響や私用により一部海岸線を移動できず、綺麗な円を描くことはできませんでした。

見所満載の1週間

東京を出発してからまず最初に感動した場所が、熱田神宮でした。鳥居をくぐって境内に一歩足を踏み入れた瞬間、空気がひんやりと変わり心地がよく、神聖な空間になりました。青々と育つ力強い境内の樹々や戦災を免れた信長塀(織田信長が桶狭間で勝った後に奉納した塀)を見ると、力が湧いて出てくるような、そんな場所でした。

熱田神宮以降の旅の行程は魅力のある土地ばかりで、伊勢神宮、熊野三山神社、高野山、奈良の寺院巡り、大阪の史跡巡りと充実した旅となりました。

伊勢神宮は外宮も内宮も素晴らしい場所でしたが、その前に参詣した二見置賜神社も素晴らしい場所でした。昔は伊勢神宮にお参りする前にここで身を清めたとされる神社です。

外宮の朝の参拝も素晴らしい空気でした。

内宮も生きているうちに一度は参拝したい場所です。

熊野三山神社もそれぞれに見所があり素晴らしかったです。熊野本宮大社には近くに日本一の大鳥居で知られる大斎原があり、ここの境内もとても素晴らしい空気でした。

熊野速玉大社の近くには大きな岩を御神体とする神倉神社があり

熊野那智大社の近くには飛瀧神社があり日本一を誇る那智大滝を拝むことができます。

高野山では歴代戦国武将の墓がある奥の院が見応えがありました。五輪塔は日本独自のものらしいです。

大阪は食べ歩きよりも史跡の方が面白く、四天王寺、大仙陵古墳、堺市博物館、大阪城、適塾を1日で回りました。堺市博物館はとても勉強になりましたし、適塾は是非とも一度行ってもらいたい場所でもあります。明治維新の立役者や日本の近代医療に大きく貢献した人物が、緒方洪庵の下で日夜勉強に励んだ場所です。勉強のし過ぎで死人が出るほど門下生が勉強した場所としても知られています。

古都奈良は1日で法隆寺、興福寺、春日大社、東大寺、薬師寺、唐招提寺を回りましたが、なんと奈良国立博物館に行くのをすっかり忘れてしまいました。

1日で回れないことはないですが、最低でも2日は取ってゆっくり歴史や文化に触れるのがおすすめです。柿の葉寿司や三輪素麵、葛きりに地酒と食べものも魅力のある場所ですので(旅の時にはそんなこと知りませんでしたが)。

京都は素晴らしい

日本各地の観光名所に行ってみて一番良かった場所は京都です。何と言っても見所のある寺が多いです。奈良と京都は想像以上の暑さでしたが、それでも素晴らしいお寺を見ると暑さや疲れを忘れてしまいました。

丸2日京都を観光しましたが、1日目は本願寺(西本願寺)、東本願寺、三十三間堂、京都国立博物館、清水寺、高台寺、建仁寺、知恩院、南禅寺、慈照寺(銀閣寺)へ(その前日に宇治の平等院鳳凰堂にも)。2日目は金閣寺、竜安寺、仁和寺、天龍寺、嵯峨の竹林、祇王寺(苔寺)、大覚寺、東寺に行きました(翌日に稲荷伏見大社と二条城へ)。

トータル3日間を京都観光に費やしたことになりますが、それでも貴船神社や鞍馬寺、三千院、渡月橋には行けませんでした。食べものを楽しむのも考慮すると、4日間は欲しいところです。

個人的に行ってよかったと思えたのは、金閣寺、清水寺、三十三間堂、祇王寺(苔寺)です。金閣寺は建物に反射する池の水面がゆらゆらしているのがとても綺麗で見とれてしまいました。

祇王寺は色とりどりの緑色が素晴らしく綺麗でした。

三十三間堂の1001体の仏像は圧巻で(写真が撮れないのが残念です)、清水寺は「懸造(かけづくり)」という釘を一切使わず一度組んだら外れない「地獄組み」の構造が見所です。

四国一周

京都観光を楽しんだ後は岡山から瀬戸大橋を渡り四国に上陸しました。

香川は栗林公園が素晴らしく、

徳島は大歩危峡が秘境感のある素晴らしい場所でした。

高知は日本一の大杉がある大豊町がよかったです。限界集落としても知られているのですが、きれいな川に高い山々にと、いい田舎の光景を楽しむことができました。

愛媛では日本最古の温泉ともいわれている(諸説あり)道後温泉に浸かれたのが感慨深かったです。

当時は興味がなかったのかすっかり忘れていたのか、海が見える駅で有名な下灘駅に行きませんでした。これはもったいなかったです。

瀬戸内海の魅力

旅行をするのにいい場所だと実感したのが、瀬戸内海です。岡山に広島に山口にと見所があります。

岡山の後楽園は日本三大庭園に数えられるのに相応しい素晴らしい庭園でした。

倉敷もよかったですが、尾道も負けじと素晴らしい場所でした。

休日で人が多く食事もハズレでしたが、宮島も外せない名所でしたし、

秋芳洞も期待以上の素晴らしさでした。

瀬戸内海を旅するなら、船に乗って島々を眺めたり、高台から多島美を鑑賞するのもおすすめです。

九州一周

電車の接続が悪い九州ですが、大きな苦労をすることもなく何とか一周することができました。大分は私用があり観光しませんでしたが、宮崎は高千穂がよかったです。高千穂峡よりも、近くにある天安河原が素晴らしい場所でした。天照大御神が岩戸に隠れた時に八百万の神々が集まり相談したとされている場所です。

鹿児島は知覧の特攻平和会館、熊本は熊本城と水前寺公園、佐賀は吉野ヶ里公園駅、長崎は平和記念公園や歴史文化博物館、福岡は太宰府天満宮に行きました。

魅力ある日本海側(内陸部も)

瀬戸内海に劣らず楽しめたのが日本海側の土地です。まず中国地方の有名所といえば出雲大社に

石見銀山の龍源寺間歩、

そして鳥取砂丘でしょう。砂丘の上から眺める日本海は綺麗でした。

そして北陸は永平寺に東尋坊、

そして兼六園です。

内陸部になりますが、白川郷や菅沼合掌集落ももちろん素晴らしい場所でした。

長野は戸隠神社(奥社)の杉並木が圧巻でした。

新潟は全くの主観ですが、燕市産業資料館が一見の価値ありです。

またこれも全くの主観ですが、山形の羽黒山も歩いていて楽しい場所でした。

そして日本海といえば、五能線も素晴らしい景色を楽しめるおすすめの場所です。

やっつけられた北海道

旅も後半になり東日本の日本海を沿いを移動するようになると、段々と退屈になってきました。西日本よりも見所が少く、電車でのアクセスが悪く、1日の行程の大半を電車での移動に費やすようになり、段々と旅のモチベーションが下がってきました。

そんな時に上陸したのが、北海道でした。悪い流れの中、旅の行程は更に退屈なものとなり、おまけに体調を崩したりコンタクトレンズを無くしたり台風により1日移動せずに待機したりと、悪い流れを変えることができませんでした。

結局は釧路まで行ったものの、残り半分の行程を取りやめ本州に戻ることにしました。

旅後半の見所

北海道で退屈さにやっつけられ、旅にうんざりするようになっても、それでも見応えのあった場所は、恐山です。

奥入瀬渓流も。自然に飽き飽きしても、それでも歩くのが楽しい場所でした。

猊鼻渓もおすすめです。舟に乗っての川下り。趣向を変えると旅が楽しくなります。

そして山寺も。個人的には修験道の名残がある場所が感覚的に好きなようで、歩いていて気持ちがよかったです。

東北の旅ですが秋田は駅に降りただけで観光地には行かず、宮城はチリの地震による津波の警戒で電車が止まり松島に行けませんでした。岩手は猊鼻渓の他に中尊寺に、福島は鶴ヶ城に行きました。

以上、ざっとではありますが52日間の旅をしました。

総評

52日間の旅は大変でしたが、やってよかったものでした。旅の後半は移動メインの毎日につまらなさを感じ辟易しましたが、それは反対に、前半の旅が見所満載で充実したものだったともいえます。台風のリスクを考えれば時計回りに日本一周をしたほうがいいですし、その辺のことは仕方のなかったことだと思います。

移動ルートが綺麗な円を描けなかった点と、北海道の旅が中途半端になってしまった点が心残りですが、それは別の機会に再挑戦してみたいと思います。北海道は北海道&東日本パスにこだわって鈍行列車で移動しましたが、特急を使う手段もあります。北海道フリーパスという、7日間使えるお得な切符なら6日間まで指定席が利用できて27,430円(2021年7月現在)です。これならよりスムーズに移動して観光に時間を使えます。

旅でやり残したこの2つを、機会を見つけてやってみたいと思います。

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