2018年10月、東京世田谷区の等々力渓谷に行ってみました。等々力渓谷といえば、自然豊かな遊歩道と等々力不動尊がある、都内でも人気の散策スポットです。今回は等々力渓谷をのんびりと歩いてみた感想を書いていきたいと思います。
東急大井町線の等々力駅で降りて、等々力渓谷の入口に向かいます。
駅から歩いて3分くらいでしょうか、赤い橋がありここから階段を降りて渓谷に入ります。
この赤い橋は「ゴルフ橋」と呼ばれていて、昭和の初めに旧下野毛・等々力村に広大なゴルフ場があったことに由来しているそうです。
時刻は10時半。散策するには割といい時間帯だと思うのですが、空気がよどんでいるというのか、歩いていても爽快感は感じられません。
木は多く自然豊かな感じはします。
残念なのが水
淀んでいます
ゴルフ橋の下はもっと濁っていました。
この先に水遊びできる場所がありますが、上流からよどんだ水が流れていると思うと、ちょっとどうなのかなと思います。
そしてもう一つ、散策しにくいのは、ご老人のグループが多いこと。人気の散策地というだけあって、ご老人の集団が多いです。
追い越すのに一苦労。写真を撮っていると後ろから抜かれ、また歩いていると狭い道を追い越さねばならなくなりと、余計な神経を使います。
静かならいい景色なのですが
人が集まればやはり賑やかになるもので
首相の悪口や芸能人のゴシップなど、ワイドショーを聞きながら散歩する羽目になります。
等々力渓谷に来る前の電車でも賑やかな集団が複数いまして。皆等々力駅で降りてこの道を歩いていいかれました。平日の昼前なら静かな場所だと思っていましたが、残念ながら違いました。
団体様のいない景色は、ご覧の通りいいものです。
水場
夏には水遊びに良さそうですが、さっきの濁った水が流れていると思うと、どうなのでしょうか。
落石でしょうか、オブジェでしょうか。
この辺だったか、どこかに横穴古墳がありました。
道が土に変わります。
等々力不動尊の近くにやって来ました。
階段を上ると、等々力不動があります。
階段の近くには甘味処の雪月花があります。
帰りに寄りましたが、ご老人の集団が三つほどいらっしゃったので、中には入りませんでした。この後も続々と増えそうでしたので。
階段はこんな感じ
上ると手水舎があります。
龍の吐水口
階段を更に上がった場所にある、別の手水舎も龍の吐水口です。
等々力不動尊
真言宗のお寺のようです。
境内には展望台も
いい景色が見られるとのことでしたが、樹々が広がるだけのなんの変哲もない光景でした。春には満開の桜が、秋には素晴らしい紅葉が見れるらしいです。
階段を降りて喫茶店で休もうと思いましたが人が多かったので、近くの日本庭園を歩きます。ここもご老人の集団が多く入り口でご歓談されていたので、門の写真は撮りませんでした。
中には竹林があります。
何やら柑橘系の植物も
結構実がなっています。なかなかいい景色です。
庭園内はこんな感じ
日当たりの良い広場もあります。
庭園内には書院が休憩所として開放されており、無料のお茶サービスもあります。縁側に座って一休みできます。
ここにもご老人のグループが幾つかあり縁側はびっしり埋まっていました。賑やかだったので今回は遠慮しておきましょう。
階段を降りて来た道を戻ります。
ご老人の集団が多いのもそのはず、等々力渓谷散策ツアーなるものがありました。5、6のグループを束ねるボランティアのようなものがありまして、集合をかけたり移動を知らせる度に笛をピーピー鳴らしていました。
初夏や紅葉の季節の、静かな時はいい散策路なのでしょう。
散策スポットとしはイマイチというのが、正直な感想です。
時期的に蚊が多かったです。水場があるのでどうしても夏の終わりや秋には蚊が沢山いるのは仕方がないのですが、のんびりと歩くには少しストレスを感じます。
初夏はもっと水量があるのでしょうか。水が多ければ水が淀むことはないのでしょうが、水量がないと寂しい感じがします。
想像していた場所とは違ったので、この辺りで今回の散策を切り上げます。お世辞にもいい場所とは言えなかった、というのが本音です。写真で見る分にはいいのですが…。
数々のサイトでは都内の名勝として、自然を満喫できるおすすめスポットとして紹介されていますが、個人的にはそのようには感じられませんでした。時期的なものもあるのでしょうが。散策サイトで紹介されているからいい場所だと限らないことを、今回知りました。
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