京王線を東から西へ 新宿都庁の展望台と奥高尾うかい鳥山の蛍鑑賞

東京都

2017年6月に東京の新宿から高尾山に行きました。京王線を東から西へ、端から端まで移動することになりましたが、1日楽しく過ごすことができました。今回の記事では、新宿都庁、高尾559ミュージアム、うかい烏山を紹介します。

それでは本日の行程です。

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散策の行程

11:00新宿駅着
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11:40新宿都庁
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14:00新宿駅発
15:00高尾山口駅着
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15:30高尾559ミュージアム
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16:30うかい鳥山
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17:30食事・蛍鑑賞

東京都庁

11時過ぎに新宿駅に降ります。新宿駅の西口から都庁に向かいますが、案内板に沿って一本道を歩いて行くだけなので、分かりやすい道です。

京王線の改札口から出た場合だと、ゆっくり歩いて15分くらいです。道なりにビルが沢山建っていて、いろいろと気になる飲食店が入っているので退屈せずに歩けます。また途中までは地下通路もあるので、行きと帰りで両方歩いてみるのもいいのかと思います。

さて都庁に着くと、入り口に行列ができています。訪れたのは平日でしたが、展望台に上がる行列が長く伸びていて、15分くらい待ちました。並んでいる人を見てみると、外国からの観光客が多いです。

都庁は展望台を無料で開放しているので、外国人観光客からも人気があります。館内にある観光案内所も充実しているので、ここに寄る観光客が多いようです。

列に並び都庁の建物の中に入ると、エレベーターで展望台に上がる前に手荷物検査を受けます。建物内には会議室や食堂があり議員や職員が働いているため、念入りな手荷物が行われます。

手荷物検査を受けると、エレベーターで45階に上がり、展望台に着きます。

中はこんな感じです。

45階からの景色。上空202mになるそうです。

これで無料はいいです。

ちょっとしたお土産も売っています。

外国人観光客が多いので、外国人向けのお土産が多いです。手ぬぐいや扇子が定番のようです。海外からの旅行者にとってどんなものが人気なのか、こういうお店にいると何となく分かって見ていて面白いものです。

隣にはレストランがあり、ここで昼ごはんを食べます。

あいにく窓側の席は埋まっているので、奥から外を見ながら食事をします。ここはグッドビュー東京というお店で、夜はバーとして営業しています。夜のメニューを見てみると、お酒は割とリーズナブルな値段でした。人気らしいですが、夜景を観ながらお酒を飲むのにいい場所です。残念ながら2019年4月に閉店しています

さて、都庁の上は2つのタワーになっています。展望台は北と南のどちらも利用することができ、入口は1階になります。特に考えることもなく行列のあった右方に並んだら北展望台だったのですが、北の方がお土産屋などが充実しているようです。

写真を撮らなかったのですが、都庁にある観光案内所はかなり充実しています。外国人に向けたパンプレットや地図を無料で提供しているのですが、分かりやすいです。動画も流れています。東京の観光案内だけでなく、別のブースには全国の観光案内所もあり、それらを見ているだけ時間が無くなってしまうくらい、見ていて面白い所でした。

東京の観光案内所では、神社やお寺、工芸品などのお土産の紹介だけでなく、郷土料理や伝統芸能、銭湯や商店街に触れられる場所を紹介しています。全国の観光案内所には各地のパンフレットが置かれています。両方とも都庁の1階にあり、それぞれ正式には、「東京観光情報センター」「全国観光PRコーナー」というブースになります。日本の伝統や文化を知りたい人にもおすすめの場所です。こちらも無料なので安心して利用できます。

また平日は、職員食堂も利用することができます。手続きが必要となりますが、都庁で食事をすることもできるので、のんびり過ごすのもいいのかと思います。

さて、京王線で高尾山口駅に向かいます。特急で約1時間、運賃390円(2020年12月現在)です。

特急といっても、京王線では別に特急運賃がかかる訳ではないので、各駅停車と同じ料金で乗ることができます。車窓は特に見どころはありません。

14時に新宿を出発し、15時に高尾山口駅に到着です。

改札を出て右に曲がり、この先を真っ直ぐに進んでいくと、高尾山への登山口とゴンドラやリフト乗り場に着きます。写真の右には日帰り温泉の極楽湯があります。奥に進みゴンドラ乗り場への途中にはお蕎麦屋やお土産屋があります。

今回は登山道の方には行かず、559ミュージアムという所で休憩します。

駅から徒歩4分の所に、559ミュージアムという無料の施設があり、ちょっとした庭と展示室があります。館内には動物のはく製や草木が展示されていて、高尾山周辺に生息する生き物を知ることができます。559というのは、高尾さんの標高559mからきています。

館内にはカフェがあり、のんびりとコーヒーを飲みながら寛げます。

サイフォンコーヒー

利用するのは初めてですが、平日は人がおらず静かな場所でした。休日に一人静かに外に出かけて過ごしたい人や、読書やノートパソコンで仕事をしたい人にもおすすめです。近くには無料開放している駒木野庭園があるので、平日の静かな時に散策に来るのもいい場所だと思います。

高尾山のリフト乗り場に向かう道にはお蕎麦屋さんやお土産があり、食事には困りませんし、高尾山口駅の隣には温泉もあります。都心からもさほど運賃がかからずアクセスも良く、静かに散策ができるので高尾山周辺は都会とはまた違った良さがあります。山に登らなくても楽しめる場所です。

さて、コーヒーを飲んで一服した後は、高尾山口駅から出ている送迎バスで今晩の食事をする所に向かいます。

行先は、うかい鳥山。奥高尾にある炭火焼きのお店です。送迎バスは1時間に3本、20分おきに出ていて、乗車時間は10分くらいだったかと思います。

着きました。山に囲まれた静かな場所です。

うかい烏山

夕飯まで1時間くらい時間があるので、受付を済ませてから周辺を散歩します。

車の通りが少ないので、人工的な音がほとんどしません。

垣根や石垣も少しあり、風情があります。

敷地の中に入ると、水車が見えます。

先ほどの写真にありましが、建物は合掌造りです。1960年代に富山から移転したようです。

庭園内にある休憩所

そば茶を飲むことができます。

岩清水

灯り

道祖神

かつては集落の境や村の中心に祀られていた路傍の神さまを、道祖神といいます。形や祀られる意味もその場所でそれぞれ違い、村の守り神として、子孫繁栄のため、近世では旅や交通安全のために祀られ信仰されていました。

木道

夏には水芭蕉が咲くようです。

何とも雰囲気のある、いい空間です。

離れの焼き場では職人さんが鮎の串刺しを一本一本炭火で焼いています。炭の香ばしい香りが食欲をそそります。

杉玉

酒蔵に掛けられていることが多い杉玉ですが、元々「良いお酒ができるように」との願いを込められたものらしいです。調べるまで知らなかったのですが、酒蔵では緑色の杉玉を掛けることが多いようです。日を追うごとに緑色が茶色へと変化していくのですが、この色の変化が日本酒の出来上がりを知らせるのだそうです。

緑色の杉玉を軒先に吊るすことで、新酒が完成したことを知らせ、緑が茶色に変わっていくと新酒が熟成していることを知らせています。道行く人に新酒の搾り始めや熟成具合を伝える役割があるのだそうです。毎年軒先に吊るされる杉玉の深緑を見られるのは数週間らしいです。こちらのは年中かけているのでしょうが、本来の杉玉にはそういった役割があるのだそうです。

17時半になり夕食をいただきます。先ほどの散歩の時に見た鮎の塩焼き。日本酒と合います。

いろり炭火焼。鶏肉や牛肉を香ばしく焼き上げます。

竹酒。何気なく頼んだら、当たりでした。竹の香りが日本酒に染み込み、香りのいいお酒を楽しめます。

夕食が終わると、蛍鑑賞の時間です。庭に出て蛍が放たれるのを待ちます。

時間になり電気が消され真っ暗になると、スタッフの方が蛍をかごから離して、蛍が庭に飛んでいきます。スマホやカメラの撮影は禁止で(カメラのフラッシュやスマホの画面の光が蛍の鑑賞の邪魔になるので)、電源を切るように案内されます。

写真はありませんが、とても綺麗な光景です。かごから放たれた蛍は空中を飛び、木や草、池に止まります。高い木まで飛んでいくものがあれば、地面に落ちていくものもあり、蛍光色に光る蛍が流れるように舞っていきます。光っては消え、消えては光と、黄緑色の綺麗な灯りが静かに灯されます。

庭園には池があり、こうした橋の上から蛍を鑑賞する人もいるので、その場を動くことなくじっとしながら蛍が舞うのを見るかたちになります。子供の頃に一度だけ田舎に行った時に、蛍を見たり触ったりしたことがありますが、同世代の人でも見たことのない人は多いのかと思います。都会育ちの若い人は実物を見る機会はあまりないと思います。そんな方には是非とも体験してもらいたいイベントです。

今回は「ほたる鑑賞の夕べ」というプランでしたが、「ほたる狩り」というプランもあります。恐らく部屋で蛍を鑑賞するものだと思います。以前にも来たことがあるのですが、その時は2階の部屋に集まり、電気が消えたところでスタッフの方が蛍を持ってきて手のひらに乗せてくれました。

時期やその年によって鑑賞の仕方が変わるのかもしれませんが、2つのプランがあるようです。うかい鳥山のホームページでは、「ほたる狩りは全棟を消灯し、お食事時にお部屋よりほたるをご鑑賞」、「ほたる鑑賞の夕べはお食事後、併設する山野草園にてほたるのご鑑賞」とあります。

蛍を見れる期間は、6月~8月中旬くらいです。

蛍を鑑賞した後は、少し庭園を散歩します。

送迎バスが来るので長居はできませんが、夜は夜でいい空間です。

時間になり名残惜しさを感じながら帰路に就きます。昼は新宿、夜は高尾と、移動距離のある1日でしたが、充実した休日を過ごすことができました。平日ということもあり静かで、リフレッシュでき、いい1日となりました。

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