にし茶屋街
前回の続きです。
長町武家屋敷跡界隈を散策した後は、犀川を渡ってにし茶屋街にやって来ました。
長町武家屋敷跡から歩いて約15分、兼六園から約25分です。
茶屋街とは、芸妓あそびをする江戸時代からの歓楽街です。
金沢の見どころは雰囲気のいい茶屋街と言われますが、金沢にはにし茶屋街とひがし茶屋街、主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)の3つの茶屋街があります。
二階の吹放し(ふきはなし)の縁側と一階の格子が特徴です。
西茶屋資料館は無料で、芸子さんの接客空間でしょうか、中を観ることができます。
にし茶屋街は割烹や町家ショップが軒を連ねる趣のある町並みが見どころとされていますが、こじんまりとしていて、正直がっかりスポットでした。
現在も華やかな芸妓さんが活躍し、夕暮れ時になると着飾った芸妓さんが街を歩き、家並みからは三味線の音色が流れ、芸の町・金沢の夜が感じらる場所となるようです。
にし茶屋街からひがし茶屋街に向かいます。
歩いて約40分です。
登録有形文化財の犀川大橋を渡りました。
大正13年(1924年)に造られた鉄橋で、当時は市電を走らせるため頑丈に設計され、100年年近く経った現在も強度を保っています。
犀川大橋を渡ると片町に入り、この辺りは香林坊という場所になります。
片町・香林坊は金沢随一の繁華街で、大型の商業施設やブランドショップが並んでいます。グルメも充実しているようです。
先ほど参拝した尾山神社もこの大通りからアクセスできます。
近江町市場
そして通りの曲がり角には、金沢市民の台所とも言われる近江町(ちょう)市場があります。
人を撮らないようにしていたら動画が撮れませんでしたが、活気のある場所でした。
狭い小路に約170の店が並び、新鮮な海の幸や地元産の野菜や果物などが豊富に揃い、また食事処も充実しています。
日本海で獲れた旬の魚介を使った海鮮丼や金沢おでんなどが人気です。
主計町茶屋街
ひがし茶屋街に向かう途中、浅野川沿には主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)があります。
浅野川
加賀藩士の富田主計(かずえ)の屋敷があったことから主計町と呼ばれ、一帯が市の伝統環境保存区域に指定されています。
料亭などの格子の建物が素晴らしい景観です。
そして主計町の景観の素晴らしいのが、こちらの細い小路(こうじ)です。
昔からある建物なので狭いのでしょうが、空襲に遭わなかったのもあるのでしょう。
このような小路を歩けるのはとても贅沢です。
かつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通ったとされる場所で、昼間でも薄暗い石段が続くため暗がり坂と呼ばれています。
坂の先には神社があります。
その隣にはあかり坂があり、よく雑誌やサイトで観る場所です。
この辺りにも芸妓さんがいて、夕暮れ時になると三味線や太鼓の音が聞こえてくるのだそうです。
夜に歩くのも良さそうです。昼とはまた違った雰囲気を楽しめるかと思います。
そして浅野川を渡ると、ひがし茶屋街が近づきます。
ひがし茶屋休憩館は町家を復元した観光案内所です。
館内には観光案内のパンフレットなどが置いてあり、情報収集に便利。観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐しており、ひがし茶屋街界隈を親切に案内してくれます。
ひがし茶屋街
そしてひがし茶屋街に来ました。
金沢の観光地と言えばここひがし茶屋街が特に有名で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
正しくは、東山ひがしというようです。
こちらも現在も芸子さんが行き交う場所で、二階の吹放し(ふきはなし)の縁側と一階の格子の建物が特徴です。
格式ある割烹や、お洒落な町家カフェ、伝統工芸品を扱うお土産屋などが並び、グルメやショッピングを楽しめる場所です。
以上、金沢の町を1日歩いて城下町としての歴史にふれてみました。
普通に観光していれば、時間は一日あれば十分ですが、博物館で展示をゆっくり観ていたら時間がなくなり、近江町市場で食事ができませんでした。
金沢の観光地では、スイミングプールが有名な金沢21世紀美術館や、
隠し階段や落とし穴階段があり忍者寺と呼ばれる妙立寺(みょうりゅうじ)も有名です。
※金沢21世紀美術館は兼六園の近く、妙立寺(忍者寺)はにし茶屋街の近く
1日で回れないこともないとは思いますが、
せっかく金沢に来たからには1泊2日でじっくり観て歩くのがお勧めです。
今回歩いたルートはこちらです。
YouTube
金沢散策は動画でも紹介しています。よろしければご覧ください。
城下町金沢の歴史散策動画(辰巳用水や武家屋敷跡などを詳しく解説しています)
金沢散策を簡単に紹介した動画(金沢おでんや8番らーめんなどのご当地の食も紹介しています)
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