52日間の旅では、良かったこともそうでないことも沢山ありました。いろいろと思うことがありましたが、今回は旅の良かったことでも大変だったことでもない、それ以外のことを書いていこうと思います。旅の感想のような、あったことを何となく書くような、そんな内容です。
予定がイマイチだった
実際に旅をしないと分からないことなので仕方がないのですが、旅の日数の配分を間違えました。前半の西日本は見所が多く忙しかったのですが、旅の後半の東日本はアクセスが悪く、1日で回れる場所が少なく、見所もなく暇でした。これが逆ならよかったのですが、始めは忙しくて充実してたのが後半になるにつれて暇になってくると、モチベーションがどんどん下がっていきます。
時計回りに移動したのは、極力台風の影響を受けないようにするためだったので、仕方なかったのですが、結果として旅の後半はつまらなくなりました。旅に嫌気がさして切り上げてしまい、当初の予定よりも日にちがかなり余りました。こんなことになるのなら、旅の前半の日数を増やして予定を緩くして京都や西日本をもっと楽しんでおけばよかったです。
旅の前半は忙しく、移動中は乗り換えなどの予定の確認や調べ事で忙しく、電車から見える早朝の景色や夕暮れの景色をあまり楽しむことができませんでした。朝早くから夜遅くまで起きていた割には、旅をそれほど楽しむことができませんでした。
また、当時は青春18きっぷと北海道&東日本パスにこだわっていましたが、特急や新幹線をもっと使って効率よく移動してもよかったのでは、と後から思いました。旅がつまらないものになってしまうくらいなら。
ご当地のものをもっと食べてもよかった
旅の予定をもっと緩くして、ご飯に時間とお金をかけてもよかったかなと、後になってから思いました。特に食に興味がなくても一度食べておけば、旅が終わってから話題になります。意外にも食べものは話題になりますし、話が広がります。とりあえず食べておけば後になって調べて、それがどんな食べものなのか伝えることができるので、食べておいて損はありません。
また当時はほとんど気にしていませんでしたが、食べ物からその土地を知ることができます。郷土料理はそれができた背景を調べてみると、その土地の歴史や文化を知ることができます。学校で教わるような堅苦しい歴史、誰々がどこで戦争をしたとか、誰々がいつこの政策を出したとか、そんなものよりも食べものの方が庶民の知恵や工夫を知ることができます。
もっと日本のことを知りたいと思って旅をしましたが、食からも日本のことを知ることができるのです。郷土料理に限らずとも、そばやうどん、米や味噌、砂糖や醤油といったどこにでもありそうな物からでも、その土地の歴史や文化を知ることができます。B級グルメや地酒もそうです。
旅先ではハズレの店に入ることが多く、途中からうんざりしてお店に入らなくなりましたが、もう少し下調べをきちんとしてちゃんとしたお店に入ればよかったと、後から思いました。当時は日本酒やクラフトビールに興味がなかったのですが、静かなお店に入ってゆっくりと地元の食材やお酒を楽しむと、より旅が充実したものになるのかと思います。
博物館は場所によって質の差が激しい
博物館や資料館にはいろんな所に行きましたが、いまいちの所が多かったです。国立博物館に比べたら市立のものは自然と規模が小さくなり、見所が減るのは仕方のないことですが、小規模の博物館や資料館は見たところでよく分からないという展示が多かったです。はっきり言ってしまえば、行く価値のない所が多かったです。
例えば残念な例だと、昔の書状が展示されていて、そこに「〜の書状」と書いてあるだけの展示です。全体的に展示物を置いてあるだけで、それが何を表しているのかを説明していません。これは博物館や資料館が観る人を選んでいるともいえます。それはそれでいいのですが、国や市からの援助を受けて運営しているのなら、それはどうなのかなと思ってしまいます。補助金があるから人が来ようと来るまいと関係ない、というのならそれは地元の納税者に対して如何なものかと他人事ながら思いますし。
逆にいい博物館や資料館も多くありました。展示物の説明が丁寧にされている所や無料で持ち帰れる簡易の解説書を用意している所です。解説が丁寧でなくても、誰から誰への書状なのかとか、何を書いているものなのか書いていると、その展示物の鑑賞に助かります。展示物の多さは国立の博物館に及ばないのは当然ですが、小さな資料館でも観る人に向けて展示している姿勢が表れている所は、好感が持てました。
これは神社やお寺の宝物館(宝物殿)にも言えます。一見、寺社の宝物殿は手抜きのイメージがあります。確かに証明が薄暗く、仏像があって儀式に使う法具があり、書状や絵巻物が展示してある、興味のない人にとっては面白みのない場所でもあります。
しかし、仏像の種類を分かりやすく解説した用紙を置いてある場所や、馴染みのない法具について何に使うのか説明している所もあります。一概に寺社だがら適当だとは言えず、親切な宝物館も多くありました。
ちなみに、博物館に興味のある人は国立博物館に行くのがおすすめです。国立博物館はやはり展示数の多さが違い、見応えがあります。日本には4つの国立博物館があり、東京、京都、奈良、福岡にあります。なぜか奈良国立博物館には今回の旅で行きませんでした。なぜなのか今でも分かりませんが、予定に入れませんでしたし、当日もその存在に気づきませんでした。博物館や資料館に行くことをメインにしていたのに、なぜなのか全く頭にありませんでした。
調整日があるといい
実際に旅をして感じたことといえば、調整日があるといいというものです。自分の旅は3回に分けて、旅の途中で2回ほど数日間家に帰ったのですが、この期間がありがたいものでした。
良かった理由が三つあり、一つは体のメンテができたことです。旅先ではどうしても寝不足になりがちです。足を伸ばせないネットカフェに泊まりますし、睡眠時間も長くはありません。家に帰れたことで、寝慣れたベッドで時間を気にせず体を休めることができました。
もう一つは、気持ちのメンテができたことです。リフレッシュというよりかは、ガス抜きです。ネットカフェで泊まる時に、よく映画が気になっていました。その日に撮った写真のデータを移動したり、日記を書いたり、翌日の行程の確認をしたりと、やることは沢山あるのですが、映画が観たくなることがよくありました。
旅の合間に家に帰ることができたおかげで、観たい映画やYoutubeなどの動画を観ることができて、気持ちが落ち着きました。映画などの動画に限らず、ニュースもそうですし、普段見ているブログなどもそうです。スマホではデータ通信量がかかってしまうので、旅の移動中は見れません。家に帰っている期間で、溜まっていたブログの記事を消化することができました。
これが長旅だったら、いつかは観たい欲求に負けて寝不足になってしまったり、そのうち予定を確認するのをしなくなったりしていたと思います。
そして家に帰って良かったと思えたことの、最後の一つは、予定の確認や調べ事ができたことです。家に帰っている数日がうまい具合に、調べ事をする調整日になりました。一回目に旅をした時は京都駅でバスが複雑すぎて分からませんでした。その時も2日後には家に帰る必要があったので、予定を変更して京都観光は辞めて別の所に行きました。そして家に帰ってから、時間をかけてバスの乗り換えの確認をし日程を詰めることができました。これが強引に京都観光をしていれば、暑い中うまく行かず嫌気がさしていたと思います。
そういった体験から、調整日は必要だと分かりました。自分の場合は家に帰らないといけない事情がありましたが、そのおかげで旅がスムーズに行きました。長旅をする人は、旅の途中で家に帰ることは基本的にないと思うので、安いビジホで調整日を取ることを予め予定に入れておくといいと思います。
電車に限らず、徒歩でも自転車でもバイクでも、1、2週間に一度は調整日を確保しておくといいと思います。ビジネスホテルに泊まって体のメンテをすることは、自転車や徒歩なら電車の移動よりも体が疲れる訳で、必要かと思います。すんなり旅が進んでいるのなら、その1日をキープしておけばいいですし、旅が遅れているのであれば、それを埋める日にすればいいですし。調整日はあるに越したことはないと思います。
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