今回は旅の準備についてです。旅を始める前にかかる費用や旅の行程を決める期間、旅を始めるタイミングや退職するタイミングなどについて書いていきたいと思います。
旅の準備にかかった費用
旅の準備にかかった費用は6万円くらいです。大体の金額ですが、大きなリュックが2万5千円、モバイルバッテリーが7千円、HDDが6千円、スマホケースが1万円、朱印帳が3千円、吸水タオルや洗剤などの日用品が5千円です。
ほとんどの物は旅が終わってからも使っているので、特に費用がかかったという実感はありません。リュックは数日かけて長旅をする時に使えますし、防災用品を入れて非常時に持ち出せるよう、防災リュックとして使っています。モバイルバッテリーやHDDも普段使っています。
旅の時だけしか使わないのは、給水タオルくらいでしょうか。使い切りのタイプの洗剤や歯磨き粉なども災害時用に役立つかと思います。防災用品として、防災リュックに入れてあります。
旅の準備にかかった期間
旅の準備にかかった期間は、1カ月半です。旅の行程を決めるのにこれくらいかかりましたが、2カ月は欲しいところです。
旅の下調べですが、どこに行くのかを決めたり、宿泊先を探したり、乗り換えを調べたりと、結構時間がかかりました。2カ月もあれば、電車に乗り遅れた時用の別のプランを考えたり、泊まる予定だったネットカフェが潰れていた場合の、他の抑えの場所を調べたりと、そこまですることができると思います。
時刻表やお店の営業時間や場所を調べると、意外と時間はかかるもので、少なくとも1日10時間くらいはパソコンの前に座っていました。調べているうちに他のことが気になって、また別のことを調べてと、時間はかかるものです。
そんなにパソコンの前に座っていられないという場合や、せっかく仕事から解放されたのだから1日中寝ていたいという場合は、3カ月をみておくといいのかもしれません。
勿論とりあえず目先の行きたい場所だけ抑えておいて、あとは旅の道中で決めればいいというスタンスなら、直ぐに出発できます。道具を揃えて、保険や年金の切り替えを済ませれば、退職してからすぐに旅に出ることができます。国民健康保険への切り替えや国民年金への切り替えは、必要書類があればその日のうちに手続きが終わりますし、1日あれば旅に必要な物を買うこともます。
また、自分の場合はいざという時のために下調べにかなり時間を使いましたが、実際は旅先で問題が起こることはありませんでした。道に迷って山奥でバスに乗り遅れたり、電車の遅延で乗り換えを失敗したりと、そういったことはありませんでした。台風で電車が運休して、ルートを変えたくらいです。スマホさえあれば困りませんし、無くても駅員さんや車掌さんに聞けば教えてもらえます。そこまで下調べに時間をかけなくても何とかなるともいえるので、そこは人それぞれだと思います。
旅のタイミング
そんな訳で、旅の準備をする期間は、どこまで旅の行程を決めるかで数日~数カ月と幅が出ます。ついでに、すぐに旅に出る時としっかり準備して旅に出る時のそれぞれのメリットとデメリットを書いておきます。
すぐに旅経つ場合のメリット
旅が楽しくなります。仕事を辞めてから数日しか経っていないので、見るもの全てが新鮮に思えるはずです。電車から見る景色や歩いて見る地方の街並み、観光名所の壮大な自然や建物など、何を見ても楽しくて仕方がないと思います。
電車に乗る時間が長くても、初めのうちは仕事から解放された清々しさがあるので、それほど苦にならないと思います。博物館に行くにも、お土産屋で地元の人と話すにも、吸収力も違うと思います。
それに、お金がかからないというのもメリットでしょう。退職してからすぐに旅に出れば、家で旅の準備をしている間の家賃もかからないようなものです。旅から帰ってきて直ぐにアルバイトをしたり転職活動をする予定の人にとっては、仕事を辞めてから直ぐに旅に出るのはメリットになるかと思います。
すぐに旅立つ場合のデメリット
準備不足になることです。電車やバスに乗り遅れた場合の修正が難しくなります。
電車の乗り換え時間を間違えてしまったり(休日と平日で違うことがあります)、バスで違う路線の乗車時刻を調べてしまったり、とそんなことがあるかもしれません。田舎なら電車を一本逃したら次に来るのが数時間後になるパターンがあり、宿のある駅まで辿り着けないこともあり得ます。
バスなら山奥の観光名所に行った時に、夕方の最終バスに乗り遅れることもあり得ます。田舎の電車やバスは本数が少ないですし、電車とバスとの接続がうまくいかないことも十分あり得ます。電車やバスを1本逃した時の時間のロスが4時間5時間となると、時間がもったいないだけでなく、かなり予定が狂うことになります。
数カ月準備してから旅に出るメリット
その反対に、退職してからしっかり準備してから旅に出るメリットは、安心して旅ができることです。寝床の心配や乗り換えがうまくいかなかったときのことを想定して調べているので、旅の途中でどうにもこうにもならないといった可能性が大分減ります。
泊まる宿が無くてその辺の駅で寝る羽目になり、事件に巻き込まれたとか寝不足で体調を崩したとかで、数日無駄にするリスクを減らすことができます。それがきっかけで旅をする気が失せて中断したら、元も子もありません。
数カ月準備してから旅に出るデメリット
しっかり旅の準備をすることのデメリットは、気持ちが落ち着いてしまっていることです。仕事からの解放感もなく、仕事をしない生活に慣れているので、旅をしても予想していたよりは楽しく感じない可能性があります。
家賃も発生します。数カ月家で調べ事をしている間は、家賃のことも考えないといけないので、準備している期間も含めたトータルでは旅の予算は増えます。
まとめると
退職後にすぐ旅に出るのがいいか、準備してからの方がいいかは、その人の旅のスタンスによります。旅先で次の日の目的地を考えるのが楽しい人や、寝床が困ったらビジホで寝ればいいと割り切っている人にとっては、しっかり準備して旅をするメリットはそれほどないと思います。
逆に心配性の人や、せっかくの旅だから予定を詰め込みたい、時間を無駄にしたくない、という人にとっては、数カ月かかろうとも旅の準備をする方が、旅が充実すると思います。
旅で何をしたいのか、何を見たいのかを決めてから、費用やルートなど、自分の旅のスタンスを決めるのがいいのかなと思います。
実際に旅をして思ったことですが、寝床や乗り換えの心配がないのであれば、仕事から解放された楽しい気分のうちに旅をした方が、断然旅を楽しめます。自分の場合は、せっかく旅をするのなら、できるだけその土地の歴史や文化を前もって調べておきたいと思っていましたが、いくら時間をかけても、そう沢山のことを頭に詰め込めるものではありません。
結局は、現地に行って気になることや知らなかったことに沢山出会い、それをメモしておいて、旅を終えてから調べることになりました。
そういう意味でも、さっさと旅に出た方が、旅に飽きることなく楽しめると思います。
退職のタイミング
参考までに、退職をするタイミングについても書いてみたいと思います。これも旅の準備をしっかりするのか、そうでないのかによって違いますが、こんなパターンもありますよ、ということで書いてみます。
青春18きっぷと使って電車で旅をするのなら、7月31日付で退職するのが理想だと思います。退職日は7月31日付なのですが、働くのは7月の前半までにして、後半は有給消化なら出勤する必要がありません。それなら夏のボーナスもしっかりもらえますし、青春18きっぷの利用開始日の7月20日には旅に出ることができます。
4月くらいから、休みの日を利用して旅の準備をすれば、下調べも問題ありません。7月には辞めるということを前もって伝えておき、定時に上がれれば、普段の残業時間を旅に準備に充てることができます。これが理想だと思います。
しかし、そうはいかないのが現実でしょう。そもそも仕事がブラックでなければ、退職してまで旅に出ようなんてそう思うものではないでしょうし。
現実的には、辞める直前まで定時で帰れず残業があったり、責任を負って気の抜けない状態で仕事をすることが多いと思います。そういう職場なら、3月31日付で退職して、4月~7月の間に旅の準備をするのがいいと思います。精神的肉体的に辛い職場にいたら、休日に旅の行程を決める時間など作れないでしょう。多少お金がかかっても、早めに辞めて心身を休ませる方が大切です。
また、職場がブラックでなくても、4月から忙しくなる職場は多いと思います。4月から新人が入ってくる職場や人事異動による新体制が始める職場では、4月からの数カ月は何かと負担の多い時期になるのではないでしょうか。職場で疲弊して旅の準備ができない、なんてことになるくらいなら、負担が増える前に辞めて旅の準備をするのがいいかと思います。
会社によって決算期は違うもので、4月5月は特に忙しい月ではなく、仕事のストレスもさほどないというのであれば、やはり7月まで仕事を続けるのがいいのかと思います。
自分の場合は、旅の4カ月前に辞めました。3月の業績賞与の額が大きく、夏のボーナスは1カ月分だったので、夏の賞与を待たずに3月に退職しました。
ついでですが、退職後は旅の下調べなどせず、3カ月ほど本やYouTubeで日本のことを調べました。始めのうちは仕事をしない生活が新鮮で時間が贅沢にあって嬉しく感じていましたが、次第にその生活にも慣れ、段々と面白みを感じないものになっていきました。
そういう意味では、先ほど書きましたが、退職してからすぐに旅に出る方が楽しいと思います。
また、旅の下調べは1カ月半もあれば十分だろうと思っていましたが、結局はその期間でも足りませんでした。日本には面白い所が沢山あります。お寺一つとっても、秘境にあるお寺やどうやってこんな所に建てたんだろうと思う、崖に建てられたお寺なんかがあります。世界的に有名なお寺や、見る価値のある仏像があるお寺、山門が立派なお寺や庭園が素晴らしいお寺などなど、沢山あります。
神社にしてもそうですし、祭りにしてもそうです。食にしろお酒にしろ、何か一つとっても、日本各地のものを調べてみると、魅力的なものが沢山あります。調べれば調べるほど、どんどん収まりつかなくなっていきました。
そんな訳で、これも先ほど書きましたが、個人的には旅の下調べは2カ月は欲しいと思う理由です。
コメント