今回から数回にわたって北海道の町と観光地を紹介します。
旅の行程と北海道フリーパス
2022年4月に北海道フリーパスを使って1週間、北海道を旅しました。
行った場所はこちらです。
旅をしたのは2022年4月上旬から中旬にかけてで、青森からフェリーで函館に行き、函館から札幌、釧路、網走、旭川、赤平、稚内、小樽、函館へと移動し、そして青森に戻りました。
(旅の目的は北海道の開拓の歴史を知るといった少し堅苦しいものですが、そちらは別館で記事にする予定です)
この旅では北海道フリーパスを使いました。
北海道フリーパスはJR北海道内の在来線の特急・急行列車の自由席が7日間乗り降り放題のお得な切符です。6回まで特急の普通車の指定席を利用できます。
7日間は連続する日数と条件がありますが、一部期間を除き通年利用できます。
※4/27~5/6、8/10~19、12/28~1/6の期間は利用不可
料金は27,430円で、平均すると1日あたり3,900円ちょっとです。
※料金は2023年12月時点のもの
青函フェリー
それでは旅の様子をご紹介しましょう。
旅の1日目は青森からフェリーで函館に向かいます。
青森駅から青函フェリー乗場に向かいますがバスがないので30分歩きました。
当時は運賃が1800円で、この安さに惹かれ、安易に青函フェリーに乗ることにしましたが、これが結構苦行でした。
フェリー乗場に着き乗船手続きをします。津軽海峡フェリーとは窓口が違うので注意が必要です。運賃を払う前に乗船申込書を書きました。
たまたまでしょうか、徒歩で乗る人はあまりいなくてカーフェリーのような印象を受けました。トラックなどが通るので乗船する時に結構気を遣います。
ここから4時間かけて函館に向かいます。船酔いしそうなので本を読めず、船内はWi-Fiが接がるはずでしたが接続できず、暇を持て余してしまいました。
外に出ると景色はいいのですが、風が寒く、水しぶきが飛んできてとても長くはいれませんでした。
戦時中、北海道と本州を繋ぐ青函連絡船はことごとく米軍機による空襲を受けました。
約2000機の戦闘機により船は全滅したといいます。
『街道の日本史 蝦夷地から北海道へ』より
ですが青森と北海道の距離を体感的に知ることができたので、いい体験でした。
シャチでしょうか、群れを見ることもできました。
フェリーに乗ること4時間、函館港に到着です。移動時間は4時間ですが、車両を先に下すので車がなくなるまで船で15分くらい待ちました。
ここから最寄り駅の五稜郭駅まで30分歩きます。こちらも寂しい道です。
青森駅から五稜郭駅までトータル5時間半くらいかかり、行きはいいですが帰りもこのルートでしかも夜に帰るのかと思うと、早くも1週間後が憂鬱です。
五稜郭駅から一駅だけ電車に乗り函館駅に向かいます。
函館観光・函館ラーメン
函館駅に着き、夕方まで観光地を散策します。
駅の近くには有名ならーめんのお店がありますが、函館駅から歩いて3分の所にある大門横丁の龍鳳(りゅうほう)に入りました。
黄金塩ラーメンという、鶏の油を熟成させたスープが特徴の塩ラーメンを注文しました。
函館ラーメンといえば塩ですが、これは華僑と呼ばれる中国からの移住者が広めたと言われています。
明治時代以降に函館に住んだ華僑は、広東や南京など中国南部の出身者が多く、塩で味付けしたスープを好んでいたため、塩ラーメンが広まったと言われています。
ラーメンを食べた後は10分ほど歩き観光地として有名なベイエリアに向かいます。
途中、金森赤レンガ倉庫の近くに日本最古のコンクリート電柱がありました。大正12年(1923年)に建てられたものです。
港の近くにはやきとり弁当で有名なハセガワストアと函館を代表するラッキーピエロがありました。
※使われているのは豚肉です
港にやって来ました。函館について説明します。
函館の歴史
函館は幕末に長崎・横浜とともに諸外国との貿易港として開かれました。本州から北海道への玄関口として、また漁業基地としても栄えた町です。
北海道が開拓されるまでは函館の方が札幌よりも栄えていました。
多くの外国人が来て外国文化が入り西洋化が進み、外国の領事館や和洋折衷の建築物、様々な宗派の教会などが立ち並び、現在その名残が見られます。
函館観光のシンボルとなっている坂の多い元町末広町は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
函館山の麓に沿って建物が直線的に並んでいるのは火事が多かったからと言われています。火事の被害を少なくするためにこのような配置にしたのだそうです。
こちらは函館ハリストス教会、正教会の教会です。
※正教会:ギリシャ正教もしくは東方正教会
キリスト教の教派の一つ
こちらは護国神社で函館戦争で亡くなった明治政府側の戦没者を祀っています。
近くには高田屋嘉兵衛の銅像も
坂を上ると夜景が有名な館山展望台があります。
すべり止め砂なんていうものも目にしました。
函館は徒歩で十分歩いて回れました。
車の運転が丁寧で歩きやすかったのが印象的でした。
市立函館博物館もなかなか展示のいい施設でした。
ラッキーピエロとあじさいのラーメン
折角なので函館ベイエリアのラッキーピエロで、チャイニーズチキンバーガーを食べました。
地産地消を進める道南の名物チェーン店で知られるラッキーピエロですが、意外にも創業は昭和62年(1987年)と割と新しい会社でした。
甘辛の鶏肉とバンズの相性が良く、美味しい一品でした。
ついでに金森赤レンガ倉庫、函館駅から徒歩14分の所ですが、の近くにあるあじさいで塩ラーメンも食べました。透明なスープが特徴で、あっさりしていながらもコクがありました。
さて函館観光を終え、特急北斗19号に乗り札幌駅に向かいます。
乗車時間は3時間40分です。
17:52(函館駅)→21:36(札幌駅)
旅をした春はHOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パスが販売されていました。
6日間JR北海道の特急・急行を含む電車に乗り放題で、4回まで指定席を利用でき、料金が12,000円という破格の安さのフリーパスです。
※北海道フリーパスは7日間の利用で27,430円
ただ、販売予定枚数が決まっていてそれに到達すると、発売期間中でも販売終了してしまうことがあるのと、
使用する前日までにJR北海道の駅で購入しなければならないものです。
こうした制約がありますが、それでも値段は格安でとにかくお得なので、機会があれば利用してみれば、と思います。
大沼公園駅周辺
東室蘭駅周辺
9時半過ぎに札幌駅に着き、この日は近くにあるホテルリブマックスに泊まりました。レイトプランがあり2700円と安く泊まることができ、有難かったです。
この時はコロナの蔓延防止重点措置期間が明けてそれほど経っていない頃でまだ比較的安く泊まることができました。
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