房総半島一周1泊2日の旅② 北条桟橋と渚の駅たてやま

千葉県
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館山駅

前回からの続きになります。那古船形駅から電車に乗り11時半に館山駅に到着します。自動改札機を通ると切符が回収されたので、駅員さんに確認すると、千葉エリアに入ると1枚目の切符は回収し以降は2枚目のかえりの切符での移動となるとのことでした。

改札を出て海岸のある西口出口に向かうと、建物から海に繋がる道が見えます。夕映え通りと呼ばれている道です。

1階に降りて西口から海に向かいます。

この後行くことになる館山市立博物館で知りましたが、このヤシの木は南国ムードを高めるために、昭和40年頃から植えられたものです。鹿児島の植物園から持ち込まれたようです。

リゾート開発の一環として、南欧(南ヨーロッパ)の景観をつくるために電線を地中に埋め、建物は白い壁にオレンジ色の屋根瓦に統一しています。

来る前までは館山は昭和の古臭さがあると思っていましたが、来てみたらいい景観でした。以前、南房総出身の人から館山は海が綺麗でいい所だと聞いたことがありますが、確かにその通りです。

ついでに館山の観光地について少し触れておくと、割と駅から近い所では沖ノ島と赤山地下壕跡が有名です。さらにその奥にある洲崎神社もよさそうです。駅からバスが出ていますが、赤山地下壕跡まで歩いて約35分、沖ノ島までは約55分なので歩いても行ける距離です。

沖ノ島は温暖帯の海岸林で覆われた周囲は1km程の小さな島で、シュノーケリングや釣りが楽しめる場所です。赤山地下壕跡は戦争遺跡で、全長約1.6kmの全国的に見ても大きな壕です。近くには掩体壕(えんたいごう)という、航空機を敵の攻撃から守るための格納庫跡もああります。

北条桟橋

館山から真っ直ぐ進むと、海に出ます。今回は寄りませんでしたが、海に出て右の方に行くと海水浴場の北条海岸があります。夏は涼しく海は遠浅で海水浴場として昔から親しまれてきた場所です。

この右の桟橋は北条桟橋と呼ばれていて、晴れていれば夕日が見える有名な撮影スポットです。雲で隠れていますが、奥には富士山が見えます。

立ち入り禁止の看板を真に受けて中に入るのを止めましたが、右側の北条桟橋は歩いていいみたいです。

あいにく台風の影響か、海岸寄りの海水は濁っていますが、遠目は綺麗です。

歩道を歩いていると、砂浜に飛び砂防止のネットが張られているのを目にします。

歩道に砂が入り込んで歩いていると滑りますが、車道には砂だまり注意の看板があります。黄色い「!」の標識に「砂だまり」と書かれています。

かなりの量の砂が溜まっていて押してもビクともしません。風はそれほど強くないのですが、これほど砂が溜まるのは台風によるものなのでしょうか。

館山湾は、鏡のように波が静かなことから「鏡ヶ浦」とも呼ばれているので、普段も風が穏やかな場所です。散策した日も風が穏やかで心地のよい日でした。

海の左には海中に真っ直ぐ進む橋が見えます。館山夕日桟橋です。

渚の駅たてやま

海中に続く道を歩いてみたいと思います。館山駅から歩いて15分の距離になります。

ここ渚の駅たてやまは、展望デッキや桟橋に併設された商業施設がある観光スポットです。平成24年にできたようで、お土産屋や食堂、海の博物館、魚の入った水槽のある施設があります。

さかなクンの絵

駐車場からの眺め

館山夕日桟橋

建物に入る前に遊歩道を歩きます。

館山夕日桟橋は、日本一長い桟橋で海岸通りから500mの長さがあります。

平成22年4月に完成し、大型客船や高速ジェット船、海中観光船など、様々な船舶が着岸するようです。

太陽の眩しさがありますが、とても気持ちのいい道です。いい風が吹きく右も左も海という、素晴らしい景色を楽しめます。

富士山とタンカー

戻ります

2階に上がると夕日桟橋と海を見渡せる展望デッキがあります。

展望デッキ

館山湾を一望できるウッドデッキスペースです。夕方になると館山湾の向こうへ夕日が沈み、辺り一面をオレンジ色に染め、綺麗な光景になる場所として知られています。

日本の夕陽百選・関東の富士見百景・東京湾100選にも選ばれ、年に2回、5月中旬から7月下旬にかけて、天気に恵まれれば富士山の頂上に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」の絶景を見ることもできるそうです。

海岸にしては風が穏やかなので、海を眺めるのにいい場所です。

渚の博物館

展望デッキからは隣接している博物館に入れます。入場料無料で撮影可の良心的な博物館です。

ここは漁業に特化した博物館です。渚の駅ができる前は千葉県立安房博物館だったようです。

2階は漁の風景や道具、住居などの展示があります。

漁師の信仰を知ることもできます。

フナガミサマと呼ばれる船のご神体をつくりそれを船に取り付け、身の安全と豊漁を祈願したことが分かります。

帆柱には船主の妻や身近な女性の髪の毛が納められ、女性には漁業を安全にし大漁をもたらす霊威があると考えられていました。

釣り針や網の展示

ヤマアテ(山立て・ヤマダテとも)の説明。広い海で沢山魚の獲れるいい場所を覚えておくための技術。陸の二つの目印と自分の船の角度を測ってそれを目安にしましたが、現在でも使われているようです。

漁師の家

元県立博物館だけあり、分類や分布が学術的な感じがし、本格的な解説を見れます。

定置網や地曳網の展示

漁の方法の展示は豊富で、タコ、アワビ、鰯、海苔などの獲り方も見れます。

1階には和船の造船技術で作られた木造漁船と漁具が展示されています。

和船を展示している博物館はありますが、解説の充実している所はどれほどあるのでしょうか。2階の漁の説明といい、漁業に特化した素晴らしい博物館です。

捕鯨の説明

現在千葉では和田浦で捕鯨が行われているだけですが、江戸時代は房総半島の各所に捕鯨基地がありました。

鯨は捨てる所がないといいますが、骨・内臓は肥料に使われていました。

展示内容の充実したいい博物館でした。無料と写真撮影可であるのも含めて、素晴らしい博物館です。

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商業施設

展望デッキと博物館の次は、隣の建物にある海のマルシェたてやまに寄ってみます。

1階の「海のマルシェたてやま」は地元の新鮮な野菜や魚介類、お土産を取扱う直売店です。

刺身の柵や調理した切り身も売っています。

南房総は伊勢海老が有名です。漁獲量が全国1位になったことがある、日本で有数の伊勢海老の産地で、「外房イセエビ」と呼ばれています(ブランド認定されています)。

外房エリアは日本最北の伊勢海老の漁場で、毎年6~7月の禁漁期を終えると日本で最初に伊勢海老漁が解禁され、8~10月は漁獲量が多く新鮮な伊勢海老が出回る時期となります。

渚の駅たてやまは見どころのあるいい観光スポットでした。

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渚の駅を出てからは、館山城へ向かいます。歩いて10分くらいです。

次回に続く

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