【夏の18きっぷ】1泊2日の伊豆の旅①熱海來宮神社と起雲閣へ

静岡県

2019年8月、青春18きっぷを使って東伊豆に1泊2日の旅に行きました。熱海の來宮神社に参拝して起雲閣を見学し、伊東の東海館に行き、片瀬白田駅の近くにある民宿に泊まりました。夏休みを使っての一人旅でしたが、訪れた場所はどこもいい場所で寛ぐことができました。今回は熱海と伊東の歴史や見所を紹介していきます。

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旅の行程

6:40新宿駅発

8:40熱海駅着

9:10熱海 來宮神社

10:00起雲閣

11:15熱海駅発

11:38伊東駅着

11:43東海館

12:47伊東駅発

13:29片瀬白田駅着

14:00浜っ子チェックイン

新宿駅→ 來宮神社

6:40に新宿駅を出発して電車に乗ること2時間、熱海駅に着きました。土曜なので混んでいたのは新宿―渋谷間だけで、あとは車内で座りながら移動することができました。

平塚で乗り換えて熱海行の電車に乗っていると、自分よりも年配のおじさん3人が楽しそうに話しながら旅行をしていて、うらやましく思いました。自分も50歳くらいになったら男友達で旅をしたり泊まったりしてみたいものです。子供が大きくなって自立したり、離婚したりと、休日暇な人は案外いるのではないでしょうか。気心知れた友達とたわいもない話をしながら旅をするのもいいものだと思います。

さて、温泉地で有名な熱海に来ました。降りるのは初めてです。

ここから駅前にある平和通り名店街(駅を出て右側)を通って、來宮神社に向かいます。

まだ9時前ということもあり、開店していないお店もあり静かです。

瓶に入った塩辛や和え物、ほぐし身など、美味しそうなものが目に入ってきます。

ここは、海鮮系の食事処や練り物の売っているお店、和菓子屋なんかで食べ歩きをするのがおすすめです。山田屋のかまぼこ、まる天の揚げ物、利休の温泉まんじゅうが有名らしいです。温泉地の熱海は温泉まんじゅうのお店が多く、泉屋、紅葉堂、阿部商店なども有名で、また温泉卵を買うのもおすすめのようです。山田屋だったのでしょうか、串に刺さったかまぼこが美味しそうでした。

こちらは干物のお店

海老の干物が美味しそうでしたが、要冷凍のため買えなかったのが残念でした。

路地にもお店があります。

まぐろの生ハムなんてものも

時間があれば帰りに寄りたいのですが…

お酒好きの自分にしてみれば、どれも美味しそうでお酒が飲みたくなります。帰りに寄った時には観光客が多くて混んでいました。美味しそうなものばかり並んでいるので、納得です。

商店街を抜けて神社に向かいます。この辺は坂が多い場所です。

時折左に海が見えます。あまり綺麗な海には見えませんが…。

來宮神社までは駅から歩いて15分くらいです。

一本道を坂を下っていくのでさほど大変ではありません。

トンネルのある道を右折してトンネルをくぐると、來宮神社が見えてきました。

熱海 來宮神社

伊豆や熱海に来る旅行者が多く参拝する神社のようです。国指定天然記念物に選定されている、樹齢2千年を超える大楠の御神木が有名です。

竹のある美しい歩道を歩いて本殿に向かいます。

手水舎

稲荷神社 

本殿

熱海 來宮神社(きのみやじんじゃ)
古くから来宮大明神と称し来宮の地に鎮座し、来福・縁起の神として信仰されている。平安初期に征夷大将軍坂上田村麻呂が戦の勝利を神前で祈願し、各地に御分霊を祀ったとも伝えられ、現在では全国四十四社のキノミヤジンジャの総社として、信仰を集めている。

御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)、五十猛命(いたけるのみこと)、大己貴命(おおなもちのみこと)の三柱。五十猛命(いたけるのみこと)は素盞鳴尊(すさのおのみこと)の御子であり、尊と共に朝鮮に渡られ、樹種を持ち帰り日本国土に播種した神。和銅三年六月に祀られ、樹木と自然保護の神をして信仰を集めている。

大己貴命(おおなもちのみこと)は素盞鳴命の御子で、又の名を大国主命(おおくにぬしのみこと)、俗に「ダイコク様」と云われている。熱海の地が海、山、温泉に恵まれ風光明媚な場所だということで此処に住居を定められ、祀られてたと伝えられている(熱海 來宮神社のホームページを参照)。

撮影スポット

本殿の左にあるこの道を行くと、

御神木の樹齢2000年の大楠があります。

御神木の周りをぐるっと一周でき、触れることができます。

こちらの樹は2000年ものあいだ落第や暴雨風雨に耐えまだ衰えていないことから、不老長寿、無病息災の象徴、長寿の神木、成就の神木として多くの信仰を集めています。

來宮神社のホームページによると、幹を1周廻ると寿命が1年延命する伝説や、心に願いを秘めながら1周すると願い事が叶うという伝説があるのだとか。

元は大楠が7本あったのですが、江戸時代の嘉永年間に熱海村の全村挙げての漁業権をめぐる事件が勃発した時に、その訴訟費を捻出のために5本伐られてしまい、現在2本が残っています。

昭和8年2月に文部省指定天然記念物に指定され(阿豆佐和気神社の大クスという名で指定されているようです)、幹周り23.9m、高さ約20mとされているようです。

御朱印の受付をしている参集殿でもらったパンプレットで知ったのですが、楠には害虫を退ける効果があり、虫除守を買うことができるようです。また古くからお酒を断ちたい人が祈願する場所でもあり、酒難除守も買うことができるのだとか。

平成4年度の環境省の調査で全国2位の巨樹の認定を受けた、日本で2番目に大きい楠です。

ついでに、日本で一番大きい樹は、鹿児島姶良市にある蒲生八幡神社境内にそびえ立つ大楠です。樹齢約1,500年、根周り33.5m、目通り幹囲24.22m 、高さ約30mの大きさです。

神社内にはカフェが2カ所あり、そのうちの1カ所はソファで寛げます。

本殿を前にしてお茶をすることもできます。

緑が多くて空気の空気の綺麗な神社の境内でコーヒーを飲めるのは、何とも贅沢です。

さて、來宮神社を参拝した後は起雲閣に向かいます。当初の予定では30分の滞在でしたが、あまりにいい場所だったので時間が押してしまいました。

起雲閣

來宮神社から起雲閣までは歩いて15分かからない距離です。下り坂なので行きは楽です。

シャッター街

バブル崩壊後衰退した昭和の雰囲気があります。

起雲閣への表示も途中あります。

奥の上に見えるのが熱海城。天守閣から綺麗な海の景色を楽しめます。

着きました。入場料510円を払って中に入ります。

大きめのリュックや鞄はロッカーへ預けるようになっています。

起雲閣
1919(大正8)年に別荘として築かれ、1947(昭和22年)には旅館となり、太宰治・山本有三などの多くの文豪たちに愛された建物。市街地とは思えない緑豊かな庭園があり、日本家屋の美しさをとどめる本館と離れがあり、また日本、中国、欧州などの建築様式と装飾を融合させた独特の雰囲気を持つ洋館。2000(平成12)年より熱海市の所有となり、観光地として開放されている。

この群青色の壁は「加賀の青漆喰」と呼ばれる石川県加賀地方の伝統的な技法で、旅館を開業した桜井兵五郎が石川県の出身であったため、旅館にした時にこれを取り入れたといわれています。

高くとられた天井と畳廊下が特徴です。

大正ガラス

当時の職人が一枚一枚流し込んで作り、微妙なゆがみが美しさを感じさせているのだとか。

海運王と呼ばれた内田信也が実母の静養地として建てたもので、車椅子で移動できるように段差のない造りになっています。

2階に上がります。

この大鳳の間に太宰治が宿泊したのだとか。

どこから眺めても庭園が美しくなるように設計されています。

1階壁は群青色でしたが、2階は紫色になっています。

1階の青色は加賀藩では高貴な色とされていたからとのことです。紫色にも似た意味があるのでしょうか。

昔ながらのとても雰囲気のいい建物です。

来る前まではあまり見所がないと思っていましたが、ここも時間が足りず残念ながら駆け足で見て回ります。土曜ということで無料の解説を聞けたのですが、あいにく時間の都合上断念しました。

1階に降りて隣の建物に移動します。

1階の隣の棟の壁は赤でした。

それぞれの部屋に趣があります。

隣の洋館

床はタイルです。

暖炉も何とも雰囲気があります。

ローマ風浴室。窓は建築当初のものらしいです。

別の場所にも風呂が

和式の棟です。

こちらも赤い壁です。

いい感じの喫茶店もあります。

外に出て日本庭園を散歩します。

起雲閣の庭園は一般的な池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)です。

眺望を楽しめ、散策も楽しめる両面性をもった庭園となっています。

館内には解説のパネルもありゆっくり見たかったのですが、時間がないので駅に戻ります。

帰りは坂道が多いので大変でした。特に夏はバスでの移動がおすすめとなります。

寂れた温泉街というイメージが強く、熱海にはあまり期待していなかったのですが、いろいろと見所のあるいい場所でした。春の青春18きっぷのシーズンに来るのもおすすめです。バスに乗って熱海城に行くのもいいのかと思います。

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