【旅12日目】前半 京都東エリアの観光名所を歩く 三十三間堂と清水寺へ

日本一周

京都河原町のネットカフェで朝を迎えます。旅12日目は1日かけて京都観光をします。明日も1日かけて京都を見て回りますが、今日は東エリアを歩くことにします。記事で紹介するのは、本願寺(西本願寺)、東本願寺、三十三間堂、清水寺、高台寺、建仁寺、知恩院、南禅寺、慈照寺(銀閣寺)です。長いので前半と後半に分けています。

それでは本日の行程です

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12日目の行程

6:30本願寺(西本願寺)

7:00東本願寺

8:30三十三間堂

9:30京都国立博物館

11:30清水寺

12:15高台寺

13:10建仁寺

14:00知恩院

14:55南禅寺

15:50慈照寺(銀閣寺)

17:30鴨川散歩

18:00夕食

ネットカフェ

6時半にネットカフェを出て京都駅方面に向かいます。今晩も同じネットカフェに泊まるので、河原町駅のコインロッカーにリュックを預けて体を軽くします。

河原町の京都大丸

夜は新宿・渋谷並みに人や車が多いですが、朝は閑散としています。

河原町の大通り

途中、なか卯で朝食。朝定250円。写真では少なく見えますが、ちょうどいい量です。

大通りを京都駅方面に歩き、本願寺に向かいます。

唐門(からもん)をくぐって中に入ります。

本願寺

唐門(からもん)

細部までこだわって造られているこの門をじっくりと眺めていると日の暮れるのを忘れることから「日暮れ門」とも名付けられています。桃山時代の門です。

本願寺
浄土真宗本願寺派の本山。京都では「お西さん」「西本願寺」と呼ばれ親しまれています。本願寺は西本願寺と東本願寺に分かれており、西本願寺は浄土真宗の本願寺派の本山、東本願寺は大谷派の本山です。二つに分裂したのは、信長との10年にも及ぶ石山合戦の時に、法主顕如とその長男の教如とが講和か徹底抗戦かで揉めたのが原因です。当時の法主顕如と三男の准如が信長との講和を選び、これが西本願寺として続き、徹底抗戦を主張した顕如の長男教如は家康の時代に東本願寺をつくりました。

御影堂(ごえいどう)は1636年(寛永13年)創建の建物。親鸞の死後、その娘と信者が遺骨を改葬して廟を建てたのが本願寺の起こりですが(1272年・文永9年)、比叡山や各地の領主との対立から活動の場を転々とし、秀吉の時代に現在の地に落ち着いたとされています。

右に写っているのは樹齢約400年、京都市の天然記念物に指定されている有名な大銀杏で、根を天に広げたような形から「逆さ銀杏」と呼ばれています。

境内には御影堂と阿弥陀堂は渡り廊下でつながっていて、靴を脱いで廊下を歩くことができます。

ちょうど朝の勤行をしている時で、お経が堂内に響きます。堂内からはお経が聞こえ、外からは蝉の声が聞こえ、なんとも心地の良い朝でした。しばらく聞き入ってしまいました。

本願寺には朱印がありません。朱印を記念にするのではなく、来れる時に何回も来てくださいというメッセージからそうしているのだそうです。参観記念が欲しい人はスタンプを押して持って帰るようになっています。また、お守りやお札もありません。日々の生活で神秘的な力をあてにしたり、吉凶を気にする必要はないという教えから置いていないのだそうです。

本願寺を後にして、東本願寺に向かいます。

京都らしくなってきました。

仏具店が並び、門前町を感じさせる通りです。

玄関のような所の上にある鉄柵が珍しくて撮りましたが、何でしょうか。旅を終えて数年経っても、何なのか分かりません。

東本願寺の塀

堀には蓮が一面に植えられています。

東本願寺

あいにく改修中。中に入れず、ただ寄っただけになってしまいました。

東本願寺の御影堂(一般的には「みえいどう」と読みますが本願寺では「ごえいどう」と読みます)は、世界最大の「建築面積」をもつ木造建築として知られています。高さは奈良の東大寺大仏殿には及びませんが、幅や奥行きの長さや容積を含めた「建築面積」では東本願寺の方が大きく、世界最大となっています。

ついでに、本願寺の前にある道路はお寺を避けるように曲げられて敷かれています。本願寺に遠慮して造られたのだそうです。

東本願寺の後は三十三間堂に向かいます。西本願寺から三十三間堂までは歩いて約30分です。開門の時間まで少し早く着いてしまったので、マックで朝食を取りながら休憩します。8時になり開門時間になったので中に入ってみます。

三十三間堂

京都を代表する観光名所の一つです。

修学旅行で一度来たことがありますが、堂内にある千体の仏像に感動したのを覚えています。

三十三間堂には中央の巨像を中心に、左右に500体ずつ、合計1001体の仏像がありますが、全てがご本尊です。124体は創建時の平安時代のもので、他の800余体は鎌倉期の再建の時に復興されたものです。創建されてから80年後に一度火事で一部が消失し、鎌倉時代に復興されたお寺です。

堂内は写真撮影が禁止で写真がなくて残念ですが、堂内の1001体の観音様が並ぶ光景は、圧巻です。一体につき40本の手があり、一つの手で25の病を治すという意味があります。40本の手で計1000の救いを与えると考えられいます。

堂内の両端に風神・雷神があるのですが、鎌倉時代に造られた最古のもので建仁寺の風神雷神図屛風のモデルと言われています。また、観音像の前列と中尊の四方に二十八部衆像があるのですが、これは千手観音とその信者を守る神々です。

修学旅行以来の参拝で、当時は1001体と風神雷神や二十八部衆が一つの堂内に並ぶ光景に圧倒され、感動したものです。当時の技術でよくこんなもが造れるなと思ったものです。いつか大人になったらまた来たいと思いましたが、再訪してみて堂内の参観時間は短くすぐに終わってしまましたが、見応えのあるものでした。鎌倉時代に造られた千手観音が佇む姿を見ていると、いろいろなことを考えてしまいました。

三十三間堂のお堂の長さは、約120mです。正面の柱間が33あることから、三十三間堂と呼ばれています。一説には三十三には「様々な」という意味も含まれているのだそうです。

江戸時代には大流行した「通し矢」の舞台となったようで、軒下には矢が刺さった跡があるのだそうです。

お堂の周りを歩きます。

お寺なのに朱塗り。不思議に思いましたが、創建当初はお堂も朱塗りだったようです。

三十三間堂を堪能した後は、近くにある京都国立博物館へ。

京都国立博物館

9:30の開館を待って、中を観てみます。520円。3階建ての館内には、仏像や絵画、陶磁器や漆工、金工などさまざまな物が展示されている、見応えのある博物館です。インパクトがあったのは、宝誌和尚立像という木造です。お坊さんの顔の真ん中の割れ目から、お釈迦様の顔が出ています。

館内撮影禁止だったのもあり、正直展示物の内容はあまり覚えていません。迫力のある仏像があったり、館内が広かったのは覚えていますが、どんなものを見たのか思い出せません。

そういう意味では、博物館も良し悪しです。解説のしっかりしている所なら行く価値がありますが、後から何を観たか忘れてしまうような所なら、何も高いお金を払って行かなくてもと思います。仏像や掛け軸が展示されているだけなら、わざわざ行かなくてもYoutubeで観たり、写真集のようなものを買って見ればいいと思いますし。

さて、膨大な量の展示を堪能したあとは、清水寺へ向かいます。清水寺周辺は観光名所が固まっていて、徒歩で移動できます。

途中、円通橋に寄ります。通称「眼鏡橋」。大谷本廟に架かる橋です。

浄土真宗本願寺派(西本願寺)の開祖親鸞の墓所です。

京都の道。こういう道が多いです。

交通量が多かったり、狭かったり、現代のものと雰囲気のあるお店が混在していたり、と。電柱が景観を損ねている、とよく言われますが、こういうのも日本らしい気がします。和のものと洋のものが混ざっているのですが、それが整然としていたり広い空間の中にきれいに収まっているかというと、決してそうではなく、狭い場所に雑に混ざっていてごちゃごちゃしているのも、日本の観光名所の一部だと思えます。

お土産屋

変なお土産屋が無く、歴史や文化を感じさせる工芸品を扱っているお店ばかりなのも、京都の良さでしょう。

三十三間堂から歩いて約20分、清水寺に到着です。

清水寺

高い所までやって来ました。

清水寺は平安後期に造られたといわれています。過去9度(10度とも)の火災による消失があり、いつから作られたのかははっきりしないそうです。奈良で修行を積んだ賢心というお坊さんが、綺麗な水のあるこの地を霊場としたのが始まりといわれています。

三重塔

堂内の一部、轟門が改修中でした。

人の少ない所を撮っていますが、真夏の真昼間なのに凄い人です。

人が多いので、本堂に入るのは断念しました。

奥には何やらお寺が

清水の舞台から離れ、遠くから見ます。

清水の舞台
ビルの4階に相当する高さで、12mあります。

これが有名な「懸造(かけづくり)」。釘を一切使わず、一度組んだら外れない「地獄組み」という組み方です。

音羽の滝
清めの水として古くから尊ばれてきた水で、三つの滝にはそれぞれ、延命長寿、恋愛成就、学問上達にご利益があるようです。さすがに一人では並びませんでした。

後から知りましたが、三つの水全部を飲むのではなく、どれか一つを飲むものらしいです。並んでいたら、海外からの観光客につられて全部飲むところでした。

縁結びにご利益のある地主神社

三年坂と二年坂を通って高台寺に向かいます。

三年坂と二年坂

正式名所は、二寧坂(にねいざか)、産寧坂(さんねいざか)といいます。

清水寺への参道で、雰囲気のある通りが続きます。

京都らしさを感じさせる、観光客に人気の場所です。

この場所は、重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。

和雑貨のお店や和菓子屋が並びます。

この後に日本の各地を周り感じたことですが、京都の良さの一つに、お土産屋がいいということが挙げられます。変なおもちゃとかどこでも売っているものとか置いてあるお土産屋がほとんどありませんでした。

手ぬぐいや油とり紙、扇子やかんざし、箸や清水焼などの陶磁器や木工品、八ツ橋や飴などの和菓子など、歴史を感じさせる和のお土産を扱っているお店ばかりで、雰囲気のいいお店が多かったです。

後半に続く

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