【春日居町】日本家屋と庭園と資料館を楽しめる根津記念館

山梨県

2019年10月、下部温泉の湯元ホテルに泊まった帰りに春日井町で降りて少し散策しました。冷泉が有名な岩下温泉に行ったら休日だったので、根津記念館を観ただけでしたが、ここがいい所でした。今回は根津記念館の見どころを紹介したいと思います。

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旅の行程

2日目
8:00湯元ホテルチェックアウト

8:16下部温泉駅発

9:50春日居町駅着

10:00根津記念館

11:54春日居町発

13:16高尾駅着

春日居町へ

前回の続きです。8時に湯元ホテルをチェックアウトして8:19の電車で甲府に向かいます。

通勤時間帯だったからか、電車に乗ると乗車口に整理券がなく、車掌さんに甲府駅までの運賃を払い切符(のような紙)をもらいました。

春日居町は無人駅なので、甲府駅で一旦改札を出てICカードをタッチして再入場し、春日居町のICカードを処理する機械にタッチして降ります。面倒です。

さて9:50に春日居町に着き、根津記念館に向かいます。

徒歩15分です。

駅周辺には桃の畑をがあります。

春日居町がある笛吹市は日本一の桃のまちとして知られています。

長閑な田舎道ですが、朝は車がそこそこ通る道で、歩くのは少し注意が必要です。

根津記念館の前にある清水端延命地蔵

白樺の大木の下に祀られているこの地蔵は、江戸時代の頃から水難や交通事故から人々を守るとされ、村人たちから祀られてきたものと書かれています。よく見ると隣に庚申塔もあります。

駅から歩いて15分、根津記念館に着きました。

根津記念館

根津記念館
近代日本を代表する事業家の根津嘉一郎の実家を保存し、活用している施設。根津嘉一郎が故郷に戻った際の迎賓館として利用できるよう、甥の根津啓吉が整備し、移住空間の機能を併せ持たせた本格的な近代和風建築となっている。

平成15年に根津家の後継者とその家族から山梨市に寄贈され、5年の歳月をかけ整備し平成20年10月に開館。記念館の敷地は約6,700㎡、国の登録有形文化財である長屋門、旧主屋、土蔵などの昭和初期の建造物があり、復原した、和風建築の粋を凝らした青山荘と茶室がある。
(山梨市ホームページを参照)

根津喜一郎といえば、東京の青山にある根津美術館と関わりのある人で、東京青山の根津美術館は根津嘉一郎亡き後に自邸に設立したものです。

この日は10月10日で入館料が無料でした。毎年10月10日は入館料が無料になります。

門をくぐり手入れされた園内を進むと日本家屋があります。

右手には門があり、日本庭園に繋がっています。

日本庭園

この庭園は富士山を背景にして造られていて、家屋の中から富士山と池が見渡せます。

館内には沢山の山野草、樹木があり、四季折々の草花を楽しむことができます。

隣にある資料館で知りましたが、この庭は根津嘉一郎本人がデザインしたそうです。庭師に任せず自分で庭の造りを考えることが好きだったようです。

正面から見ると立派な建物です。

池には大磯の松という見事な黒松があり(後ほど紹介します)、家屋から富士山を背景にした池と黒松の作庭を鑑賞すると、より楽しめるようです。

庭園を散歩した後は中に上がってみます。

床の間や欄間、襖や格子窓など、洗練された美しさがあり、見ていて飽きません。

先ほど紹介した大磯の松。雲がなければ後ろに富士山が見えるそうです。

晴れた日は縁側に座ると陽が当たり、とても気持ちいいです。

主屋の方に行きます。

地主のことが少し分かります。

蔵の中に入れます。

玄武らしき亀が描かれています。

給仕場

外観が黄色いのは黄漆喰塗によるものらしいです。

土蔵は白い外観です。

家屋と蔵の向かい(隣)には根津喜一郎の生涯を展示した資料館があります。

撮影禁止ですが無料です。

根津嘉一郎
東山梨郡役所の書記、村会議員、村長を歴任し、明治30年代に東京へ進出。東京で甲州財閥を形成し、明治38年(1905)には東武鉄道の社長に就任し、経営再建を行う。資本関係を持った鉄道会社は24社に及び、多くの会社において社長などに就任した。
(山梨市ホームページを参照)

資料館では、鉄道王と呼ばれた根津喜一郎が電灯や鉄道を始めとした様々な事業を興し、やる気のある若い人を優しく厳しく育て上げ、日清やアサヒビール、保険会社の会長を輩出したことを説明していました。事業の儲けは地元に還元し、学校にピアノや本、顕微鏡や人体の模型を寄付したり、橋を架けたりした人物だったようです。

東京にある根津美術館は、根津嘉一郎が収集した美術品を公開している施設です。竹の回廊が美しいと評判の日本庭園も観れる美術館です。紅葉の名所としても知られているので、行く機会があったら紹介したいと思います。

根津記念館を出た後は冷泉が有名な岩下温泉に向かいます。

徒歩24分の距離ですが、写真を撮りながらゆっくり歩いたら40分かかりました。

静かな田舎道です。

線路を渡ると葡萄畑が増えてきます。

途中、正徳寺温泉初花があります。ぬる湯が有名な日帰り温泉施設です。鰻も評判で日帰りで楽しみたい場所です。この日は定休日の木曜だったので、寄りませんでした。

葡萄畑が多いですが、葡萄は隣の勝沼市の方が有名で日本一のぶどうの町として知られているようです。

山梨県はなぜ果樹園が多いのか以前から気になっていましたが、地方病と恐れられていた日本住血吸虫症を根絶するために、戦後に水田や桑畑を果樹園にしたからだと、後になって知りました。

さて岩下温泉旅館が近づいてきました。

石和温泉の日の出温泉もそうでしたが、この辺りでは日帰り入浴を立ち寄り湯というようです。

着きました。

岩下温泉旅館。山梨最古の霊湯といわれる半地下にある源泉28℃の冷泉が有名な旅館です。

日帰り入浴も受け付けており、休日は月曜です。

しかし、この日は休館日になっていました。

今回は縁がありませんでした。

葡萄畑を見ながら帰るとします。

春日居町には桃や葡萄の畑が多く、3月は桃の花が見れ、7月~8月は桃狩りを楽しむことができます。葡萄は7月~10月に葡萄狩りが楽しめるので、日帰りで散策をするのもおすすめです。

花見やフルーツ狩りをしながら、根津記念や正徳寺温泉初花に寄って1日過ごすのもよさそうです。東京からのアクセスも悪くないので、日帰りで楽しめる場所なのではないでしょうか。

以上、春日居町の紹介でした。

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