旅の行程
2012年4月、青春18きっぷを使って身延線一周の旅をしました。甲府駅から身延線に乗り久遠寺に参拝し、その後は富士宮駅に移動して浅間大社に参拝しました。今回の記事では、身延線、身延山、浅間大社、お宮横丁、富士宮焼きそばを紹介します。
5:43高尾駅発
8:42身延駅着
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9:00久遠寺
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12:00身延駅発
13:03富士宮駅着
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13:25浅間大社
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14:22富士宮駅発
17:49新宿駅着
身延駅へ
6時前の電車で高尾駅を出発します。中央本線に1時間半ほど乗り甲府駅に行き、甲府駅で身延線に乗り換えます。甲府駅から身延駅へは約1時間半の乗車となります。
身延線はワンマンカー
乗る時はボタンを押してドアを開け、整理券を取ります(青春18きっぷを使う場合は整理券は要りません)。
甲府から離れるにつれ、住宅が無くなり畑が広がります。
冷泉で有名な下部温泉。この旅の数年後に行ったことがありますが、いい温泉街です。
はだかじまは漢字で「波高島」と書きます。元々は「畑ヶ島」だった土地が、富士川の波が高いことから付けられたようです。水流が激しく度々富士川が氾濫するため水田耕作ができず、畑作をしていたそうです。「島」というのは、一般に地域を指すこともあり、川の近くにある集落を意味することもあるそうです。
8時半過ぎに身延駅に到着です。
3月17日全線開通とありますが、昨年9月の台風で盛土が崩壊し身延‐内船が通行できなくなったのを、半年かけて復旧作業が完了させたらしいです。
身延山久遠寺
身延駅からバスに乗って久遠寺に向かいます(乗車時間は12分)。
参道
干し椎茸と湯葉が名産として知られています。身延山には東谷、西谷、中谷の3つの谷があり31の坊(お坊さんが住むところ)が点在していますが、その中の約20の坊が宿坊で全国から来る参拝者を迎え入れています。この辺りは中谷エリアになるそうです。
日蓮宗の総本山、久遠寺にやってまいりました。
三門
京都の知恩院、南禅寺と共に日本三大三門の一つとされています。高さが21mあるそうですが、迫力があります。三門とは、人間の一番の煩悩である欲望・怒り・愚かさから抜け出すことを表しています。
空・無想・無願の3つを表すともいわれています。
お寺には普通「○○山」という山号があるので「山門」と呼ばれることが多いのですが、3つの煩悩からの解脱の願いが強く込められているからでしょうか、「三門」としているお寺もあります。
山門も立派ですが杉の木も立派です。
昔ながらの石畳というのでしょうか、隙間があるのでたまに躓きます。
本堂の前にあるのが、悟りへの石段。287段の石段が続きます。
女坂・男坂の迂回路もあります。
1段1段の石が高く急な階段ですが、この石段は正しくは「菩提梯(ぼだいてい)」というそうです。「菩提」とは煩悩を断ち切って涅槃(悟りの境地)に達すること、「梯」は「はしご」という意味で、三門を経てここを登れば悟りの境地に達することを表しているのだそうです。
上っては平地の所で少し休み、休んではまた上ってを繰り返します。
上から見ると
下りは危険なので女坂や男坂での迂回路がおすすめです。
階段を上ると正面に本堂が見えます。
大本堂は970坪の広さがあり、朝のお勤めや年中行事の大法要などが行われています。
本堂の天井に描かれている墨龍も有名です。
そして久遠寺といえば有名なのがこのしだれ桜。
樹齢400年を超えるしだれ桜といわれています。
しだれ桜を観た後は、ロープウェイで奥の院に向かいます。
ロープウェイに乗り7分ほどで、山頂のある奥の院駅に到着です。
山頂からの綺麗な景色
左上には富士山が見えます。
奥の院思親閣(ししんかく)に向かいます。
境内には日蓮聖人が植えたといわれている4本の杉があり、母、父、恩師、立正安国への思いが込められているそうです。
奥の院思親閣本堂です。
本堂の裏の方だったか、杉並木を歩くと展望台があります。
山頂にあるレストランで食事をします。
ゆば丼
竹炭を練ったそば
身延町では湯葉と干し椎茸が名産品とされていますが、竹炭も町の特産品として知られています。町内の定年退職者が集まり、土窯を造り町に自生する竹を焼いて生産しているようです。身延駅から歩いて15分ほどの所に、身延竹炭企業組合という販売店があります。
https://chikutan.net/
久遠寺を参拝した後は、身延駅に戻り富士宮駅に向かいます。
時折車窓から茶畑が見え、静岡らしくなってきました。
1時間ほど電車に乗り、富士宮駅に到着です。
この辺は湧水の豊かな土地のようです。
富士山本宮浅間大社
こちらも桜が綺麗です。
富士山本宮浅間大社に到着です。富士山本体をご神体とする神社で、全国の浅間神社の総本社です。
神田川ふれあい広場。桜の花が浮かぶいい休憩所です。
お宮横丁
浅間大社を参拝した後は、お宮横丁に向かいます。
富士宮やきそばを食べようと思っていたのですが、座る場所が無かったので食べませんでした。土曜なので仕方ありません。
お宮横丁では静岡おでんや餃子のお店もあります。お土産では、御くじ餅(みくじもち)という和菓子が人気のようです。
富士宮やきそばの特徴を簡単にいうと、製麺過程で麺を蒸した後に急速に冷やし、油で表面をコーティングしていています。そのため他の麺に比べて水分が少なくなり、独特の太さとコシがある麺になります。味は店ごとに違えど、大体さっぱり系のウスターソースで味付けして、イワシの削り粉をかけるといったものです。
横丁が混んでいたので食べ比べはせず、富士宮駅構内にある麺’sステーションで軽く食べてみます。改札の向かいにあります。
※2014年(平成26年)に閉店しています。
期待していなかったのですが、コシがありイワシの削り粉が利いていて美味しいです。
400円もしなかったような気がします。お土産用の冷蔵の富士宮やきそばも売っていて、いい店に感じたのですが閉店してしまい残念です。
シンプルでしたが、富士宮やきそばはこんな感じなのかなと少し分かりました。東京でも富士宮やきそばを食べられる店が数軒あるみたいなので、出かけてみようと思います。
浅間大社を参拝して富士宮やきそばを食べた後は、富士駅へ行き、そこからは東海道本線で新宿に帰りました。以上で今回の旅は終わりとなりますが、今回は2人で移動したので青春18きっぷを2回分使いました。これで青春18きっぷを使い切りました。
大した下調べもせずに突発的に出かけましたが、4回の日帰りの旅で各地の名物を食べることができました。初めての青春18きっぷの旅でしたが、いろいろな場所に行けて楽しめました。
1回目の旅で食べた甲府駅小作のほうとう
2回目の旅で食べた安曇野穂高の信州サーモンと
おつけだんご
3回目の旅で食べた日光の鱒寿司
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