【春の青春18きっぷ】初めての青春18きっぷ 長野の名城松本城と甲府名物小作のほうとう

長野県
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旅の行程

2012年の3月、青春18きっぷを使って松本駅に行きました。初めての青春18きっぷの旅は、松本城を見てすぐに東京方面に戻り、帰りに甲府駅で降りて小作でほうとうを食べるだけの旅になりました。旅先を楽しむというよりは電車に乗っている時間の方が長いといった奇妙なものでしたが、見るもの全てが新鮮で楽しい旅でした。一人で旅をするのも初めての体験で、思い出の深いいい旅になりました。

6:15高尾駅発
9:35松本駅着

10:10松本城

11:36松本駅発
13:47甲府駅着

14:10小作で昼食

14:46甲府駅発
16:30高尾駅着

松本駅へ

6:15にJR高尾駅から松本行の電車に乗ります。

生まれて初めてのボックス席。東京ではまず乗ることのないシートにテンションが上がります。通勤ラッシュになるとこのボックスシートほど窮屈な座席はないのですが、そんなことも知らずに高まる気持ちをのまま席に着きます。

旅をしたのは3月の上旬。まだ春が訪れる前の季節で車窓から見える景色は寂しさがあります。

天気はあまりよくありませんが、霧が出ていてかえって少し幻想的な景色に感じられます。窓が汚れていて東京の電車との違いも気になりました。

大月駅辺りから甲府駅に向かう人が徐々に増えてきて、車内が混んできます。甲府駅に着く頃には座席がすべて埋まってしまいました。そうなるとボックスシートは厳しいものがあります。普通の電車のシート(フラットシート)でさえ前に人がいると目のやり場に困ることがあるのに、ボックスシートとなると目の前の人との距離が近すぎます。少しでも浅く座れば前の人と膝がついてしまい、想像に反して居心地が悪いものだと知りました。

甲府駅に着くとほとんどの乗客が降りて、車内が空いたと安心するのも束の間、今度は松本駅に向かう人たちが徐々に乗り込んできて、結局は松本駅までまた窮屈な思いをしながら乗車する羽目になりました。

松本駅 松本城

高尾駅から約3時間半。9時半過ぎに松本駅に到着です。

平日の朝に東京から松本に来てしまいました。無性に旅がしたくなり昨日仕事帰りにみどりの窓口に行って青春18きっぷを買い、今朝突発的に家を飛び出してきました。大した下調べもせずに電車に乗って来たので予定らしい予定もありませんが、とりあえず松本城に行ってみます。

それにしても運賃が安い。まともに買えば高尾から松本までの運賃は片道¥3,000ちょっと、往復なら¥6,000はしますが、18きっぷなら実質¥2,300で済んでしまいます。移動時間がかかるというデメリットが気にならなかったら、かなりお得な切符です。

松本駅からスマホ片手に15分ほど歩くと、ナワテ通りに出ました。

かつての城下町を思い起こさせる街並みの残る通りで、食べ歩きが楽しめる場所のようです。

おやきや五平餅、ソフトクリームやクレープなどのスイーツの店がありますが、あいにく10時前はお店も開いてなく閑散としています。後から知りましたが、この辺りには石井味噌や珈琲まるもといった魅力的なお店があります。石井味噌では味噌蔵を見学したりお味噌の試飲を楽しめ、珈琲まるもはテーブルや椅子が松本の民芸家具で作られているそうで、昔の雰囲気を楽しめます。

通りといえば、松本駅から徒歩6分ほどにある中町通りも有名で、400年の歴史のある城下町の佇まいを感じさせる風情ある街並みが残っているのだとか。酒や着物の問屋があった町で、江戸末期や明治の大火など幾度の火災経験から、土壁に漆喰を塗ったなまこ壁の耐火性のある家が建てられた場所で、今でも当時の面影を知ることができるそうです。そういったいろいろと見所のある場所ですが、そんなことも知らず立ち寄りませんでした。

さて、駅から20分くらいでしょうか、松本城に到着です。

一度観たかったお城。黒と白のコントラストが美しい5重6層の天守です。

かつての状態のまま天守が残っている「現存天守」のあるお城は日本に12あれど、5重天守をもつ城は松本城と姫路城だけです。この城に火災が起こらず、戦場になったことがなかったため当時の面影が残されています。

山城よりも防御力が下がる平城であるため、広い堀を造り防御力を高めています。

城の中に入って驚くのが傾斜のえぐい階段。

鉄砲や弓矢の狭間

武者走りの説明。住むためではなく、戦うための場所ということが分かります。

架空の生き物で、火災よけのまじないとして天守に置かれたようです。

鉄砲の展示

武器の展示が充実しています

一口に鉄砲と言っても、いろいろな種類があることが知れます。

実際の戦場や攻城戦でどのくらい使われたのか気になります。

幕末になると時代遅れの火縄銃と揶揄される鉄砲ですが、戦国期・江戸初期以降に日本で火縄銃が進化していったことが分かります。

松本城を観たら満足したので、駅に戻ります。途中、おやきを買っただけで帰ってしまいました。

松本城の近くには松本市立博物館があり、松本城との共通券も売っています。松本の歴史や文化を知ることができる場所で、売店では松本の手まりなどの伝統産業品も置いてあるようです。これも知ら調べ不足で知らずに帰ってしまいました。

松本は湧水地帯でこういったものが結構あるようです。美ヶ原などの山々の伏流水が地上に湧き出しているのだとか。松本駅や松本城の観光案内所では「湧水マップ」を無料で配布しているようです。湧水で作ったそばや酒まんじゅう、地ビールなどを楽しむのもよさそうです。

11時半過ぎに、松本駅を出発します。朝の通勤の時間帯とうって変わって、帰りは快適に過ごします。
閑散とした車内で音楽を聴きながら、ぼんやりと外を眺めます。

雪のかかった山々が綺麗で仕方ありません。いくら見ていても見飽きることがありません。

甲府駅 小作のほうとう

松本駅から電車に乗ること約2時間、甲府駅に到着です。

甲府といえば、ほうとうが有名なので食べてみます。一人でお店に入ってご飯を食べることが普段ないので、どのお店がいいのか全く分かりませんが、評判がいい小作というチェーン店のようなお店に入ります。確か南口にある甲府駅前店だったと思います。

ほうとうセットC。ほうとうに馬刺しと煮貝が付いてくるセットです。この旅をしてからずっと後になってから知りましたが、煮貝は馬刺しと並び歴史のある甲州名物でした。

満足のボリュームです。野菜たっぷりで満腹になってもラーメンを食べた時のような罪悪感もなく、大満足です。

甲府駅のお土産屋でB級グルメで知られている鳥もつ煮をお土産で買って、今日の旅は終了です。

下調べをきちんとして旅をするのもいいですが、思い立ったように突発的に旅をするのも、やってみると面白いものでした。一人で電車に乗ったりご飯を食べるのも、普段とは違うことをしている新鮮な自分がいて、楽しかったです。

仕事が忙しいと、音楽を聴きながら、ただただ車窓をぼんやりと眺めているだけで楽しいことにも気づきました。

次回の記事:【春の青春18きっぷ】安曇野穂高の雄大な景色と大月のおつけだんご

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