登らなくても楽しめる高尾山

東京都

2018年9月、高尾にある駒木野庭園に行きました。京王線高尾駅や高尾山口駅から徒歩15分ほどの所にある、無料の日本庭園です。マイナーな所ですが行ってみたらいい場所だったので、今回記事で紹介することにしました。

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高尾駒木野庭園へ

一応、本日の行程です。

10:30高尾駅着

10:45高尾駒木野庭園

12:00氷川神社

12:10栄茶屋で高尾そば

出かけようと思っていた休日はあいにくの雨。晴れていたら都心にある敷地の広い日本庭園か等々力渓谷に行こうと思っていたのですが、天気が悪いので予定を変更します。

前日に散策地を探していたら偶然、高尾駒木野庭園を発見しました。たまには高尾山の方に行くのもいいなと思い、早速出かけてみました。

10時半に高尾駅に到着です。

高尾駒木野庭園へは京王線の高尾山口駅からも行けるのですが、今回は高尾駅から歩いてみます。どちらも駅から15分の距離なので、どっちの駅から行っても大差はありません。

駅前にはお土産屋があります。

高尾駅には小仏バス停に向かうバスが出ていて、晴れていると登山客がそれなりにいます。高尾山に上った後に、更にその先にある小仏峠や景信山まで行って、そこからバスで帰ってくる人がこの高尾駅に来るので、駅の近くにはお土産屋があります。

駅から15分ほど、甲州街道を歩いて駒木野庭園に向かいます。途中瓦屋根の昔ながらの家も。

庭園までの道には2軒ほど団子やたい焼きを売っている和菓子屋と、喫茶店があります。別の時に撮った写真で晴れているので違和感がありますが、載せておきます。

萬盛堂(まんせいどう)

明治末期創業の老舗。保存料や防腐剤は一切使用していないお店で、お団子や大福が売っています。

有喜堂(ゆうきどう)の支店

本店は高尾山口の参道にあるようです。本店の創業は明治30年代らしく、こちらも老舗です。焼きたてのたい焼きが美味しそうでした。

チチ

週末営業の自家製酵母パンが人気のお店。ライ麦をたくさん使った黒パンや柔らかい白パン、スコーンなどを販売しているようです。

お土産や食べ歩きにもいいお店が通りにあるので、高尾駅から向かうのもおすすめです。

さて、雨の中の散策に戻りましょう。

和菓子屋や喫茶店を過ぎて甲州街道を一本横に入ると、庭園に着きます。

高尾駒木野庭園

八王子市が所有する唯一の日本庭園で、無料で開放しています。

中に上がる前に、まずは外の庭園を散歩してみます。

屋外に盆栽棚があり、普通の庭園とは少し違います。

後で中に入ってみますが、建物は戦前に建てられた日本家屋です。

山に囲まれた、車の通りのあまりない静かな場所です。

庭園の造りは池泉回遊式

心字池の周りを歩いて庭園を鑑賞するタイプの庭園です。

石橋

雨粒による波紋を見ると、雨の日の庭園もいいものだと思えてきます。

錦鯉の説明

錦鯉は日本でつくられた観賞魚で「国魚」といわれているようです。真鯉からわずかな色彩を見いだし改良を重ねて美しい姿を作出したもので、80種以上もの品種があるようです。

その始まりは江戸時代の中期に遡(さかのぼ)り、発祥は新潟県の山古志(やまこし)地方です。海外でも愛好家が多いことが知られていて、カラフルな色彩に魅了される一方で、一部の品種に見られる渋さは「侘(わび)・(さび)」に通じ人気があるそうです。

日本文化の「泳ぐ芸術品」として観賞されているそうです(駒木野庭園のホームページを参照しました)。

勉強になります。これだけでも来た甲斐がありました。錦鯉は広島が有名でその辺りが発祥だと思っていましたが、新潟県の山古志村(現在の小千谷市、長岡市の一部)だったのですね。今でも長岡では養殖場があり品評会が開催されているようです。鯉は喧嘩しないため「平和の象徴」として、また「泳ぐ宝石」として国内外から人気があるのだそうです。

これでまた一つ、池のある庭園を楽しめるようになりました。

晴れていたらこんな所で腰かけて静かな時間を過ごすのもいいのでしょう。

掃除の行き届いた綺麗な庭園です。

竹の柵

盆栽棚

別の日に再訪した時に知りましたが、駒木野庭園は盆栽にも力を入れていて、春と秋の年に2回には盆栽展も開催しています。盆栽に興味のある人や写真を撮るのが好きな人にもおすすめの場所かと思います。

山に竹林に盆栽に竹垣(龍安寺垣というらしいです)と、風情のある庭園を楽しめます。

庭園を楽しんだ後は、建物の中に入ってみます。

床の間や障子、襖など昔の日本家屋を見ることができます。

格子戸(障子戸?)と言うのでしょうか、細部にもこだわりがあって見ていて飽きません。

隣の庭には枯山水があります。

これがまた風情があります。

雨の音だけが聞こえる静かな場所です。

喫茶処で一休みします。

煎茶とじゃがいも饅頭(400円)

餡が入っている訳ではないのですが、甘い饅頭です。柔らかいので爪楊枝で簡単に割れます。写真を撮っておけばよかった…。

静かでいい場所でした。

ブログやFacebookで庭園や草木の紹介が書かれているので、サイトを見るのもおすすめです。サイトはこちら: 高尾駒木野庭園|駒木野庭園アーツ (takaokomaginoteien.jp)

駒木野庭園を出た後は、高尾山口駅に向かいます。歩いて15分くらいです。

高尾山口駅に着く手前に氷川神社があったので、立ち寄ってみます。

境内の広い神社ではありませんが、ここには高尾山に上る登山者が事前に参拝する場所でもあるようです。

階段を上って拝殿・本殿に向かうと、隣に社務殿がありそこで御朱印もいただけるようです。氷川神社は縁結びの神様として知られています。

高尾山口駅に着きました。

駅から少し歩いて参道に向かいます。

参道にある栄茶屋に入ってお蕎麦をいただきます。

自然薯そば栄茶屋

普通とは一味違ったとろろ蕎麦が味わえるお店です。

自然薯そば(1340円)と麦飯小(100円)

自然薯は「じねんじょ」と読みます。日本原産の山芋で、外来種の長芋や大和芋よりも圧倒的に粘りが強く、出汁で伸ばしても香りも粘りも損なわないのが特徴です。免疫力増進、粘膜・美肌効果、デトックス効果、血糖改善、新陳代謝の効能があるといわれています。

食べ方は、器の底から蕎麦とよくかき混ぜて食べ、最後に麦飯をつゆと混ぜて蕎麦飯にして食べるのがおすすだと、店員さんに教わりました。蕎麦は細いながらもコシがしっかりとしていて、美味しかったです。登山者用でしょうが、少し濃い目の味付けです。

参道には蕎麦屋が数軒あり、どこもとろろそばが人気です。中でも高橋屋の「冷やしとろろそば」が有名です。天保年間(1830年~1844年)に創業し、高尾山を訪れた人たちに200年弱とろろそばを提供し続けている歴史があるお蕎麦屋さんです。

雨が一向に止まないので、来た道を戻り今日の散策を終了します。

今回は短い滞在でしたが、高尾山に登らない人でも高尾を楽しむことができると思います。参道には蕎麦屋の他にお土産屋がありますし、焼きせんべいや団子を買って食べ歩きをすることもできます。駅から数分歩くと、559ミュージアムというコーヒーの飲める施設がありますし、駅の隣には温泉もあります。

静かな場所で体も心も休ませて1日のんびりと過ごすのもよさそうです。晴れた日、できれば初夏や紅葉の行楽シーズンを避けた時に来てみるのもいいのかと思います。例えばこんなプランで1日過ごしてみるのもいいのと。

10:30高尾駅着
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10:45高尾駒木野庭園
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12:00氷川神社
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12:15高尾山参道で高尾そば
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13:00参道のお土産屋をのぞく
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13:45 TAKAO559ミュージアムで一服
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14:30高尾山温泉 極楽湯

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