長町武家屋敷跡
前回の続きです。
石川県立歴史博物館を観た後は、長町武家屋敷跡界隈に向かいます。
石川県立歴史博物館から歩いて約20分です。
こちらの雰囲気のいい用水は、大野庄用水です。
雪解けの季節だからでしょうか、勢いよく水が流れています。
藩政前からある用水で犀川から取水し、灌漑や物資運搬、市街地の防火、防御、融雪などのための多目的用水だったと書かれています。
曲がって路地に入ると、長町武家屋敷跡があります。
江戸時代に武士が暮らしていた屋敷跡で、昔ながらの土塀(どべい)や石畳の路地に武家屋敷が立ち並び、趣のある景観が維持されています。
冬は雪から土塀を守るために菰が掛けられるようです。
水の浸透や凍結により土塀が痛まないようにするためで、冬は冬でまた風情のある景観を楽しめます。
近くには長町武家屋敷休憩館があります。無料の施設です。
こちらの高田家も無料の施設です。
旧加賀藩士の中級武士の屋敷跡で、仲間(ちゅうげん)部屋を見れました。
仲間とは武家で働く最下級の奉公人で、主人のお供をして荷物を持ったり家の掃除をしたり雑用をこなす者です。
外から見るとこのようになっていて、武家屋敷の構造を知ることができます。
足軽資料館
そして近くには金沢市足軽資料館があります。
こちらも無料の施設で、清水家と高西家の二つの足軽の家を見学することができます。
それほど大きくありませんが、当時の武士の暮らしを身近に見て知ることができます。
内職をしたり読書をする鍵の間や、物置のあま、流し、茶の間を観れます。
このような資料を配布していて有難く、加賀藩の足軽たちは小さいながらも接客を重視した、一戸建ての屋敷に住み、足軽子頭で70坪、足軽で50坪の敷地があり、屋敷がまとめて建てられていた、と書かれています。
※70坪は約231㎡、50坪は約165㎡
近くには薬を売っていた店を再現した金沢市老舗記念館があります。
入館料は100円です。
こちらは前田土佐守家(とさのかみけ)資料館で、加賀藩の年寄の家の武具などを展示しています。
入館料は310円です。
犀川を渡ってにし茶屋街に向かいます。
次回に続く
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