【旅3日目】前半 一生に一度は伊勢さん お伊勢参りへ

日本一周

三重県伊勢市にある山田上口駅から少し離れたネットカフェで目を覚まします。旅3日目は伊勢神宮に参拝し、熊野市の鬼牙城を観て紀伊勝浦に向かいます。この記事では二見興玉神社、外宮、倭姫宮、月読宮、猿田彦神社を紹介します。内宮は次の記事になります。

それでは本日の行程です。

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3日目の旅の行程

6:05山田上口駅発
6:17二見浦駅着

6:35二見興玉神社

7:34二見浦駅発
7:41伊勢市駅着

7:55外宮

9:00倭姫宮

9:35月読宮

10:05猿田彦神社

10:30内宮

11:20伊勢市駅発
16:33熊野市駅着

17:15鬼ヶ城

18:25熊野市駅発
19:42紀伊勝浦駅着

ビジネスホテル・ブルーハーパーで宿泊

昨日泊まった自遊空間は綺麗な施設で、シャワーには洗面台もあり快適でした。使い捨てでないハードコンタクトレンズを使っている自分としては、洗面台のあるシャワールームは便利です。

5時にネットカフェを出て山田上口駅に向かいます。

一級河川の宮川

車の通りがほとんどない道を歩きます。

風がほどよく涼しく、気持ちのいい散歩です。30分ほど歩いて山田上口駅着き、昨日買った菓子パンを食べながら電車を待ちます。

今日の行程は時間に余裕があるので、伊勢神宮の周辺でどこか寄る場所はないかとネットで調べたら、二見興玉神社というものを発見します。

伊勢神宮に行く前にまず二見興玉神社でお祓いをするものだと、直前になって知りました。完璧な下調べ不足です。山田上口駅から3つ目の駅で行ける距離なので、急遽予定を変更して二見浦駅へ。

二見浦駅から15分ほど歩いて二見興玉神社へ向かいます。

旅館街

遠くに見えるのは、伊賀忍者キングダムとういテーマパーク

海岸の近くの松並木

写真映りはよくないですが、綺麗で雰囲気のある道です。

二見興玉神社

二見浦駅から歩くこと約15分、二見興玉神社に到着です。

二見興玉神社
御祭神に猿田彦大神を祀り、開運や家内安全・交通安全に御利益があるといわれています。夫婦岩が正面に見え、大小2つの岩が仲良く並ぶ姿から、夫婦円満や良縁成就を願う人々も訪れます。

境内には御祭神のお使いとされる二見蛙が奉献されています。無事にかえる、お金がかえる、貸したものがかえる、左遷先からかえる、といわれており、手水舎の満願蛙に水を掛けると願いが叶うといわれています。

二見浦は古来より清渚と尊ばれ、伊勢参宮を控えた人々が汐水を浴び、心身を清めた禊場でした。現在でも、まず二見興玉神社に参拝し、お祓いを受けてから神宮へ向かう参拝者が多いようです。

境内でよく目にするのが輪注連縄(下の写真の右にある藁でできた輪っか)。これで体をさすって身の穢れや悪い部分を注連縄に託して、賽銭箱の手前に納めるもののようです。

昔の沐浴の習慣が現代別の形に変化したものなのかもしれません。

社務所では無垢鹽草(むくしおくさ)というこの海で採れる海藻を授かることができ、無垢鹽草(むくしおくさ)を身に付けることで不浄を祓うとされているそうです。

夫婦岩

日の出の遥拝所でもあります。古代は海の彼方には神のいる国があったと考えられていたそうです。

神社のホームページによると、夫婦岩から東北700m先に興玉神石という岩があるそうです。宝暦年間の津波で海底が沈下したため、現在は船からでないと拝むことができないそうですが、津波以前は岩が海面から出ていて伊勢の海の守護神として崇められていたのだそうです。

神社の近くには、こんな道も。

潮風が心地よく吹いてきます。

朝の静かな時間に訪れると心が洗われます。

二見興玉神社で参拝した後は下宮へ向かいます。来た道を戻り二見浦駅から参宮線で伊勢市駅へ行きます。

それにしても、雰囲気のあるいい松並木です。

賓日館

明治20年に伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建てられた建物で、国指定重要文化財に指定されています。大広間や資料館、庭園を観ることができます。

五十鈴勢語庵(いすずせいごあん)

大正15年創業の和菓子屋。創業時はお土産屋で昭和になってから和菓子屋になったそうです。伊勢二見の海で作られる塩を使った「岩戸の塩ようかん」が看板商品です。

参道の残る日本家屋は風情があり、参拝客の多い休日の昼間も歩いてみたい道です。

赤福

二見浦駅に戻ります。

1両のワンマンに乗り伊勢市駅へ。

長閑な田舎道を走ります。前輪がカラッとレールの繋ぎ目を踏むと、それに続いて後輪がコロッと鳴ります。カラッコロッ、カラッコロッ、と聞こえる音が心地いいです。

伊勢市駅に降り、昨日の反省を生かしてコインロッカーに荷物を預けます。これで身軽になりました。いくらでも歩けます。

外宮までは歩いて5分ほどです。

お伊勢参りのマンホール

外宮参道

伊勢海老や鮑(アワビ)、サザエといった海鮮系の食事処が多いです。

外宮

外宮に到着です。

伊勢神宮
お伊勢さんと親しく呼ばれる伊勢神宮の正式名称は「神宮」。神宮には、内宮と外宮、14の別宮と43の摂社、42の所管社があり、これら125の宮社全てを含めて「神宮」といいます。内宮には皇室の御先祖の神と仰ぎ日本人の総氏神と崇敬を集める、天照大御神がお祀りされています。外宮には衣食住をはじめ、産業の守り神である豊受大御神がお祀りされています。内宮・外宮に属する宮社のなかでも、「別宮」はそれぞれの分家のようなもので、内宮・外宮のご正宮に次いで格が高い存在です。125社のうち内宮・外宮と、両宮と関わりの深い14の別宮では20年に1度、隣の敷地にそのままの姿で社殿を建て替えご神体を遷す式年遷宮が行われます。

参拝の順序は、外宮から内宮へ回るのが古来からの習わしとされています。外宮か内宮、片方だけをお詣りするのは「片まいり」と呼ばれ、避けるべきこととされています。

鳥居をくぐって中に入ります。

夏でも朝は涼しく空気の澄んだ素晴らしい場所です。とても空気の良い場所で、もう一度来たいと思いました。

参拝者の中にはスーツを着た人が見受けられました。本来はこういう正装で参拝すべき所なのだと、感じるほど神聖な雰囲気があります。あるスーツ姿の女性が印象に残っています。その方は伊勢市駅で見かけたのですが、電車から降りたらホームでスーツの上着を着て改札を出ました。その時は特に何も思わなかったのですが、神社の中でその方が参拝しているのを見て、そういうことなんだとようやく理解できました。

外宮は左側を歩きます。道の真ん中は神様が通る場所です(内宮は右側を歩きます)。

外宮の正宮

内宮にお祀りされる天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事を司る豊受大御神(とようけおおみかみ)がご鎮座されています。

多賀宮

豊受大御神の荒御魂(あらみたま)をお祀りしています。外宮にある4つの別宮のうち、序列が第一位です。

土宮

宮川堤防の守護神をお祀りしています。他の別宮が全て南向きであるのに対して、土宮だけが東向きになっています。

風宮

風雨を司る神様をお祀りしています。風雨は農作物の収穫に大きく影響するので、丁重にお祀りしています。

外宮を参拝した後は、内宮へ向かいます。当初の予定ではバスで移動するつもりでしたが、リュックを駅に預けて身軽になったので歩くことにしました。地図も分かりやすいですし、ネットで調べてみると1時間あれば行けると書かれています。

参拝の順序ですが、外宮から内宮というのが古くからの習わしです。それぞれの場所に着いたらまずは、ご祭神の祀られている正宮にお参りし、その後、別宮をまわるのが正式な順序です。今回は正宮の外宮→別宮→正宮の内宮の順に参拝してしまいましたので、順番を間違えてしまいました。

歩いてみたものの、真夏日でシャツ一枚だけでも汗だくです。Tシャツで参拝する訳にはいかないので、神社に着いたら襟付きのシャツを着ますが、夏に歩くのはおすすめできません。

倭姫宮

外宮から25分ほど歩くと、倭姫宮へ着きます。

現在の場所に神宮を創建した神で、その功績を称えられ祀られています。神宮の祭祀と経営の基盤を確立した神様です。

倭姫宮は大正12年にご鎮座された新しいお宮です。14宮ある別宮のうち、創建が明確であるのは倭姫宮の1宮のみのようです。

倭姫宮の近くには、神宮微古館と農業館という博物館があります。今回の旅で寄りたかった場所ですが、あいにく改装中で入れませんでした。

山や田んぼの見える道を歩きます。

月読宮

倭姫宮から25分ほど歩くと、月読宮へ到着します。

社が4つあり、参拝の順序が書かれています。

上田神社

猿田彦神社へ向かう途中、上田神社があったので寄って参拝します。

木陰でしばしの休憩

お次は、猿田彦神社に向かいます。

猿田彦神社

猿田彦神社に着きました。

天孫降臨の際に、天照大神(アマテラスオオミカミ)の命を受けた瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を高千穂へと導いた猿田彦大神をお祀りしています。仕事や学業など人生を良い方向へ導いてもらおうと、全国から参拝者が訪れる神社です。多くの芸能人も参拝しており、参拝した人の写真が沢山ありました。

猿田彦神社からもう少し歩くと、内宮へ着きます。歩いて1時間で行けると思っていたのですが、実際は坂も多く時間がかかります。写真を撮って参拝してとなると、8時半から10時半まで、結局2時間歩いてしまいました。1時間もかからずに行けるというのは、最短ルートで、倭姫宮や月読宮に寄らない道のりです。そのルートなら50分で行けるようです。

雰囲気のある道になり、内宮までもう少しです。

ようやくお土産屋の並ぶおかげ横丁に到着です。

次回に続く

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