新青森駅のネットカフェで朝を迎えます。旅40日目は青函トンネルを通って北海道に上陸し、函館を観光して、函館のネットカフェで一泊します。この記事ではどんぶり横丁、五稜郭、函館市北洋資料館を紹介します。
それでは本日の行程です。
40日目の行程
6:39新青森駅発 13:33函館駅着 ↓ 13:45どんぶり横丁市場 ↓ 15:00五稜郭 ↓ 15:40函館市北洋資料館 ↓ 17:00どんぶり横丁市場 ↓ 18:00函館駅のアイカフェで一泊
4時に起きてシャワーを浴びようとすると2人待ちでした。近々閉店する人もいないネットカフェなのに、どうしたものでしょうか。5時過ぎにようやくシャワーを浴び、綺麗さっぱり、清々しくなりました。恥ずかしながら3日振りのシャワーです。
6時に新青森駅から徒歩15分の場所にあるネットカフェを出て、新青森駅に向かいます。天気はあいにくの雨で、風が強く小雨が降っています。
6:39の電車で隣の駅の青森駅に行きます。
青森駅で蟹田行きの電車を80分ほど待ち、8時過ぎの電車で蟹田駅に向かいます。乗車時間は約40分です。
曇っていても、日本海が綺麗です。
北海道上陸
蟹田駅からは白鳥93号函館行に乗り、青函トンネルを渡って北海道に上陸します。蟹田駅-木古内駅は特例で青春18きっぷや北海道&東日本パスで乗車できます。
※2016年3月26日に北海道新幹線が開通してからは、別料金を払わないと乗れなくなりました。
8:50過ぎに白鳥93号函館行が来ます。これに乗って、青函トンネルを渡ると、北海道です。
窓側の席に座れましたが、汚れていました。
長閑な景色を見た後は、青函トンネルに入り北海道に上陸します。
トンネルを抜けて北海道に渡りましたが、景色はさほど変わりません。
9:50に木古内駅で降ります。18きっぷや北海道&東日本パスで乗れるのはここまでです。
※2015年の話です。2016年3月26日以降は別料金が必要です。
木古内駅。写真は後日(9月14日)の夕方に撮ったものです。
駅の周辺は北海道新幹線開通に向けた工事をしていて建物がありません。ちょっとした食事処か喫茶店のような店があるくらいです。青春18きっぷで乗れる函館行の電車が来るのに2時間待たないといけないので、駅の構内で時間を潰します。
駅の待合室で写真の整理やスマホのメモ帳で日記を書いたりして、待つこと2時間、ようやく函館行きの電車の乗り込みます。
やっと電車に乗れたと思いきや、車内には総菜の臭いが充満しています。地方を旅していて結構こういう光景を目にしました。四国ではお遍路さんが巡礼用の白衣を着ながら車内で冷やし中華をすすっていました。JRを使って生活の拠点を移動している人も中にはいるのでしょう。
木古内駅から1時間と少し電車に乗り、13時半に函館駅に到着です。
朝電車に乗ったのは6時40分。それから6時間経過して13時半にようやく函館です。半日移動に潰してしまいました。
さて、函館駅に降りてまずは海鮮丼を食べに行きます。駅の近くにはどんぶり横丁市場があり、地元の新鮮な海産物を楽しめます。
大体1500円~2000円が相場です。うに丼も2000円あれば食べられます。
函館のどんぶり横丁市場
海の幸を楽しみに遥々やってきました。念願の北海道の海の幸なので、今日の昼と夕方、明日の朝の3食どんぶり横丁で食べます。海鮮三昧です。
まずは一花亭たびじへ。
珍しいものを食べたかったので、活イカ踊り丼を頼みます。1890円。
注文してから生簀(いけす)から取り出したイカを捌くので新鮮です。醤油を垂らすとイカが動き、目でも楽しめる一品です。イカの丼に2千円近くも払うつもりはなかったのですが、函館はイカが名物だということで食べてみます。函館駅に着いてから知りました。
下足を口の中に入れると吸盤がくっついてきます。新鮮なのはいいのですが、固くて噛み切れません。それもそのはず、下足の部分は残しておいて、後で店員さんが切ってくれたり焼いてくれるのです。居酒屋でもイカ刺しを頼むと、下足の部分を後で調理してくれる所がありますが、この時は知りませんでした。直前になってイカ丼を食べようと決めたので、食べ方を知りませんでした。店員さんも一言教えてくれればよかったのですが。おかげで自分の歯を一本ダメにしてしまいました。後から知ったのですが、この時に無理して噛んだせいで銀歯を被せていた歯にヒビが入り抜くことになりました。
さて、味の感想です。味は、まぁ…といった感じです。新鮮で歯ごたえは文句なしにいいのですが、味はさっぱりしています。食感を楽しむものなのかもしれません。イカ刺し単品で食べたほうが、イカの本来の味が分かると思います。目で見て楽しむというのか、観光地用の食べ物といった感じがします。函館はイカが名物ですが6~12月はスルメイカ、1~5月にはヤリイカが旬なのだそうです。
食事の後は、五稜郭に向かいます。路面電車の函館市電に乗り、五稜郭公園前で降ります(乗車時間17分、運賃230円)。電車から降りると五稜郭タワーが見え、そこに向かって歩けばいいので道に迷うことはありません。
途中、有名なラッキーピエロが
道内17店舗を持つご当地ハンバーガー店です。3つのハンバーガーを重ねた函館山ハンバーガーを食べたかったのですが、一人で食べる勇気がありませんでした。空いていたら頼もうかと、店内をちらっと見ると混雑しているので断念します。
鳥の唐揚げを挟んだチャイニーズチキンバーガーが一番人気なので、函館名物のイカを使ったイカ踊りバーガー(イカフライを挟んだハンバーガー)も期間限定、店舗限定で売っていておすすめです。
五稜郭公園前から15分ほど歩き、五稜郭に到着です。
五稜郭
五稜郭
戊辰戦争最後の戦場として知られています。開港場となった箱館の役所や役宅を外国から防御するために造られた、国内初の西洋式城郭です。海上から砲撃を受けないように、海から離れた陸地に造られました。
箱館奉行所に入ります。500円。
広くないですが写真撮影ができて、ガイドさんが常駐していて説明を受けられるのでいい所です。
攻めてくる敵を死角なしに効率的に銃で迎え撃てるように星形になっていますが、射程距離の長い砲撃によりあっさり陥落したようです。
当時使っていた物が展示されています。
食器や建築物の材料、木材の種類や説明がありますが、北海道らしきものは特にありませんでした。
箱館(函館は箱館と書かれていました)戦争終結後は、五稜郭の水堀で氷が作られていたそうです。明治4年の厳冬期には、氷670tを採取し本州各地へ送り出したようです。当時はアメリカからの高価な輸入氷が市場に入ってきていたので、それを駆逐するため氷が作られ一時期は函館の一大産業になったそうです。
五稜郭タワーに上る予定でしたが、気乗りがしないので辞めました。
五稜郭に行った後は、近くにある函館市北洋資料館に寄ってみます。
函館市北洋資料館
北海道の漁業を展示してる博物館で、入館料は100円です。
北海道の歴史や漁業を知ることができて、入館料以上の見応えのある資料館です。
アイヌに関する展示もあります。
安政六年(1859)11月の蝦夷地の領土を表した図です。
明治維新の前に北海道は東北の諸藩に分領されていたことが分かります。安政元年(1854)に日露通好条約が締結されたことにより、千島列島の択捉島とウルップ島との間に国境が定められ、日本の領土が明確になりました。それまでは蝦夷地のはっきりとした領土はなかったのですが、これを機に日本の領土を防衛する必要が出てきました。
蝦夷地の警備は多大な財政負担を強いることから、幕府は安政二年(1855)、松前藩の管轄下だった蝦夷地を直轄地とし、東北諸藩に領土を振り分け、沿岸警備を命じます。各藩に領土を与える代わりに防衛を命じたのです。東北諸藩は、仙台藩、秋田藩、津軽藩、南部藩、庄内藩、会津藩などです。
漁業に関するパネル
千島ではラッコが乱獲されていたことが分かります。毛皮を目当てに乱獲されました。
陸では厳しい開拓が続き貧しい土地だった分、海にはお金になる魅力的な海産物が豊富でした。それ故ロシアとの摩擦が絶えない場所でもありました。
こんなパネルも
期待していなかった分、楽しめました。もっといろいろなことを知っていたら、展示物をもっと楽しめたんだと思います。それにしても入館料が100円は、安いです。
五稜郭と北洋資料館を観た後は市電で函館駅に戻ります。
車と同じように市電が走っています。長崎や熊本でも見ましたが、こういう光景は新鮮です。
函館駅に戻り、昼ご飯を食べたどんぶり横丁に行きます。北海道では海の幸を満喫したいので、もう一軒行ってみたいと思います。
昼間とは違い、夕方はほとんどのお店が閉まっています。よくよく考えれば朝仕入れた新鮮な食材が無くなって店じまいなのですが、そういったことを知らずに市場に来てしまいました。大体14時、15時に閉店しています。
開いているお店に入り、ウニと牡丹海老と鮭の三色丼を頼みます。
値段は忘れましたが、2千円近く払ったんじゃないでしょうか。味は、まぁ…といった感じです。何だか拍子抜けです。東京の安いスーパーにある刺身でもいいんじゃないかと思うレベルでした。旅に出るまでは数人の北海道出身の人から「北海道の海産物は何でも美味い。どこで食べても美味い」と何回か聞いていたので興味がありましたが…。
あからさまな観光地で食べるからいけないのでしょう。地元の人が行くような場所をきちんと調べて行くべきでした。旅行会社やそれと関連しているサイトがランキング形式で紹介しているお店よりも、個人で旅をしている人のブログをいろいろと見て、お店を絞っていく方がいいと思います。今日はまだ北海道の海の幸は初日ですが、これから数日北海道で食べた海鮮は一ヵ所を除いてどこも酷いものでした。身をもって観光地で食べるものではないなと痛感しました。
旅が終わってからしばらくして、北海道出身の人から聞いたのですが、観光地で食べるのなら並んででも人が沢山入っているお店に入るのがいいと言っていました。空いていてラッキーと思って入ると、地元の人でも不味いと思う店があると。宮島の不味い牡蠣と穴子丼が正にそれでした。読んでくれている方の参考になればと思います。
さて、夕食の後は、お土産屋で定番のお土産など買い、郵便局のゆうパックで溜まったお土産を送ります。
実は台風が近づいていて、雨が降り風が強くなってきました。外を歩き回るのもなんなので、18時半にネットカフェのアイカフェ五稜郭店に入ります。
今日は乗り換えの接続が悪く、電車の移動だけで半日を使ってしまい北海道に上陸しましたが、見所のない1日となりました。ネットカフェで12時間パックをとって、今日の行程は終了です。
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