【旅13日目】後半 京都西エリアの観光名所を歩く 嵯峨の竹林・祇王寺へ

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嵯峨の竹林

うだるような暑さから逃げるようにして、天龍寺の近くにある嵯峨の竹林に行きます。歩いて5分かかるかくらいの距離です。

竹の高さに圧倒されます。

圧巻です。何万本の竹が植えられているのでしょうか。

竹垣もまたいいです。

竹林自体は、天龍寺から大河内山荘まで300~400m続いているようです。

有名な人気の観光地なので日中は人が多いです。嵐山駅付近のビジホに泊まって夜や早朝に観るのが良さそうです。近くの渡月橋も観れますし。

それにしても暑いです。竹林は静かな道で散歩にはいいですが、暑さからは逃れられませんでした。嵯峨の竹林を抜けて、祇王寺に向かいます。

祇王寺までは歩いて20分の道のりです。

途中、お食事処が。帰りに寄って昼食を取りました。

境内に近づいてきました。

竹林から歩くこと約20分、祇王寺に到着です。

祇王寺

お得な大覚寺との共通拝観券(600円)があるので、それを買って境内に入ります。

苔寺として知られているお寺です。

平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が出家した、悲恋の尼寺として知られているお寺です。「白拍子(しらびょうし)」とは、平安時代から鎌倉時代にかけて行われた歌舞の一種で、今様や朗詠を歌いながら舞ったものだそうです。清盛の心変わりにより都を追われるように去った祇王が、母と妹とともに出家し、入寺した場所です。

平清盛が心変わりしたのは、仏御前と呼ばれる白拍子に心移りしたからですが、それを取りなしたのが祇王です。祇王の取りなしによって目をかけられた仏御前ですが、祇王の不幸を思うにつれ無常を感じ、同じように剃髪して祇王寺に入寺したそうです。そんなことが、お寺でもらったパンフレットに書かれていました。

美しいの一言です

奥にあるのは、草庵という小さな建物

草庵には、祇王をはじめ母や妹、仏御前の木造が安置されています。小さな部屋で、先客がいたので中には入りませんでしたが、音声で木造の説明が流れるのを耳にしました。木造の目は水晶でできていて、それは鎌倉時代の特徴を表していると、音声が流れていました。

中には入らなかったので後から知ったのですが、草庵の控えの間には吉野窓という大きな丸い窓があり、窓の枠が何とも綺麗な風情のある窓があります。後になって、見ておけばよかったと残念に思いました。

苔も木の葉も竹も、緑、緑、緑の緑尽しです。

一口に緑と言っても、様々に色合いがあり、美しさを感じます。

小さなお寺であっという間に歩き終わってしまいますが、境内一面にむしている苔に見とれてしまいます。

苔寺と言えば、西芳寺や三千院が有名ですが、今回の旅ではルートから外しました。西芳寺は事前の予約が必要なのと、写経もセットなのがネックで行きませんでした。台風が来たら旅の行程は変わるものなので、この日にここに行くといった日付の指定は避けたかったので、今回の旅では止めました。拝観料も3000円、朱印代は500円と、他のお寺よりも高いのも気になりましたし。

三千院は京都の北の方の大原なので、旅のルートからは外れていたので断念しました。今回の旅では京都の北エリアを観光できず残念ですが、いつか行ってみたい場所です。

素晴らしい苔を見た後は、大覚寺に向かいます。歩いて20分くらいの距離です。途中、先ほど通ったお食事処で昼ご飯を食べます。いっぷく処つれづれ、というお店です。

暑い日には、蕎麦が一番です。

祇王寺に行く前に通った時に、若い外国人の男の子が一人でお店に入って行ったのを見ました。悩む素振りもなくすっとお店に入って行ったので、外国人からして、何か魅力的なものや気になるものがあったのかなと思い、気になって中に入りましたが、普通のお食事処でした。

後でお店のホームページを見ると、英語で書かれていたので、外国人観光客が入りやすいお店なんだと分かりました。外にある赤い布をかけた椅子もそうですが、店内は和風の雰囲気のある造りで、落ち着けるお店でした。

腹ごしらえをして、大覚寺に向けて20分ほど歩きます。割烹でしょうか、何軒かお店を見かけます。

京料理のお店、おきな。嵯峨野では有名なお店みたいですね。

大覚寺

祇王寺から歩いて20分、大覚寺に到着です。

真言宗大覚寺派の本山です。仁和寺がそうでしたが、このお寺も代々皇族が住職(門跡)を務めたお寺です。こういうお寺を「門跡寺院」と言うようです。ロケ地でも有名なお寺らしいです。

中に入ると、縁側を歩いて庭園を見ることができます。

村雨の廊下

柱を雨に、折れ曲がっている廊下を稲妻に見立てているらしいです。気づきませんでしたが、御影堂と正寝殿の間の廊下が鴬張りの廊下になっているようです。どんなに静かに歩こうとしても、音がしてしまう造りで、「忍び返し」と言われています。天井は刀や槍を振り上げられないように、低く造られています。

改修中で体験できませんでしたが、知恩院の御影堂も鴬張りの廊下になっているみたいです。

大沢池

有名な池です。日本最古の人工池と言われており、周囲約1kmある広大な池です。

池の横にある茅の輪

茅(かや)の輪くぐりは、6月半ばから8月末まで毎年行われているようです。茅でできた輪をくぐることで、心身の穢れを払い、元気に過ごせるよう祈る神事です。半年間の穢れを祓い清めて、無病息災を祈願するもののようです。

大覚寺の後は、バスで京都駅に向かいます。バスの乗車時間は1時間ほどです。途中、渡月橋を渡ります(確か渡月橋だったような…)。

渡月橋の周辺には食事処やお土産屋が並ぶ通りがあり、ゆっくり歩いて見て回りたい場所ですが、予定に入れるのを忘れていました。バスで通った時に気づきましたが、結局断念してまたの機会で観ることにします。

大覚寺からバスに乗ること約1時間、京都駅に到着です。冷房の効いた車内で寝たら、体力が回復しました。

京都駅から歩いて東寺へ向かいます。

東寺

京都駅から歩いて15分、東寺に到着です。

南大門

東寺
唯一残る平安京の遺構として、知られているお寺です。平安遷都ともに建立された官寺(国立のお寺)で、唐から帰国した空海が密教を始めたお寺でもあります。

こちらも広大な敷地のお寺です。

五重塔
京都のシンボルとなっている五重塔です。826年に着工されて以来、雷などで4回消失しており、現在のものは1644年に徳川家光の寄進によって造られたものです。高さ55mで、現存する日本の木造の塔で一番高いものです。2番目は興福寺の五重塔、3番目は法隆寺の五重塔です。

仁和寺と同様に、ここの五重の塔も階層に幅がない造りが特徴です。

宝物館があるのですが、やっていませんでした。春と秋にそれぞれ2ヵ月間くらい特別公開の時期があり、その時に見れるようです。

庭園を少し歩きます。綺麗な庭園です。

17時くらいに東寺の散策を終え、今日の観光は終了です。コインランドリーで洗濯をし、夕方のピーク時を過ぎたファミレスで夜ご飯を軽くとり、ネットカフェに泊まります。コインランドリーは外国からの観光客もいて混んでいました。ドイツ人の旦那さんのいる奥さんと、その娘さんが京都に観光に来ていて話す機会がありました。共通の話題はやはり「京都・奈良は暑い」というものでした。

その方は、夏休みになると旦那さんの要望で日本のいろいろな所に行くそうで、去年は山口に行ったけど同じ夏でも向こうは風が吹いていて涼しく感じるし、夜や明け方は涼しくなると言っていました。京都や奈良の盆地には暑くてびっくりしていると言っていました。その方の話を聞いて、改めて京都・奈良は夏に行くものではないなと改めて思いました。

労働時間の短いことでも知られるドイツですが、夏になると30日間の長期休暇があるそうです。その方の旦那さんは、毎年30日間の夏休みを取って森に出かけてキャンプをする「ラガー」をしたり、外国の観光をしたりするようで、そうしたドイツ人は多いのだそうです。

食事に関しては、カツオの出汁がドイツ人には受けないと言っていました。魚の匂いがダメみたいです。よく外国からの観光客が「日本は醤油の匂いがする」「日本の空港は醤油臭い」というのを本で読んだり人から聞いたことがあるので、醤油の匂いはどうなのかと聞いてみたら、醤油は魚の匂いがしないから大丈夫なのだと言っていました。

そんなこんなで話していたら20時を過ぎてしまいました。ネットカフェに入る前に、向かいにある立ち食いそばで一杯そばを食べます。

汁が薄くて関西の味だなぁ、なんて思いましたが、安いお店だったからでしょう。関西の汁は色が濃くないだけで味が薄いという訳ではないので。

そういえば、関西ではきつねうどんのことを「たぬき」というみたいです。後から知りましたが。甘くない刻んだ油揚げを入れたものを「きつね」といい、甘いものを「たぬき」というようです。さらに京都では、たぬきは油揚げを刻んだあんかけのことをいい、甘い油揚げが一枚入っているのは「甘ぎつね」というらしいです。

さて、そんなこんなでネットカフェに入ってこの日は終了です。

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