【旅52日目】絶景と日本一の石大仏が見れる千葉県鋸山へ

日本一周

東京の家で朝を迎えます。旅52日目は日帰りで千葉県の鋸山に向かいます。本日がJRで回る電車日本一周の旅の最終日です。前回の旅から4日が経ってしまいましたが、北海道&東日本パスを買ったものの依然気が進まず利用期間中に旅をすることができませんでした。

特に行きたい所がなく、旅に対しても気乗りのしないそんななかでも、以前から千葉県の鋸山には行きたいと思っていました。今日は天気が晴れなので、重い腰を上げて出かけます。

それでは本日の行程です。

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52日目の行程

5:42新宿駅発
8:19浜金谷駅着

9:00鋸山ロープウェイ

9:05鋸山散策

12:00東京湾フェリーで久里浜港へ

13:15久里浜駅着

13:24久里浜駅発
15:07新宿駅着

5:42の電車で新宿駅を出発し、浜金谷駅に向かいます。通勤ラッシュを避けるため、早めに新宿駅を出ます。

千葉駅で乗り換えます。千葉駅を過ぎると直ぐに田舎の風景になります。千葉はもっと都会だと思っていましたが、畑や荒れ地、錆びた建物が車窓から見え、地方と同じ景色が広がります。君津駅を通り大貫駅を過ぎた辺りから、山や丘が出てきて本格的に田舎になります。時折車窓から海が見え、綺麗な景色を楽しみます。

8:19に浜金谷駅に到着です。

鋸山に向かうロープウェイが始まる9時まで時間があるので、海岸やその周辺を散歩します。

民家のある通り

こういう所が好きです。洗濯物や簾、植木があり、生活感のある空間です。

天気が良く海沿いもいい景色です。

風もそれほど強くなく、散歩するにはいい場所です。

坂を上ってケーブルの駅に向かいます。金谷駅から歩いて8分くらいです。

採石用の坑道の跡でしょうか。

ロープウェイで山頂まで行きます。

ロープウェイで鋸山へ

往復930円、片道480円。切符は硬券といわれる昔の切符です。行きと帰りとで入れるハサミも違います。

乗車時間3分20秒の短いロープウェイです。

スイス製のゴンドラらしいです。視界が良く外の景色を楽しめます。

山頂の展望台に着きました。

鋸山山頂

素晴らしい景色が広がります。

わざわざ来てよかったです。

やはり旅は天候に左右されます。雨や曇りの日にもそれぞれの良さがありますが、こうも天気がいいと気分が良くなります。

山頂からの展望を楽しんだ後は、日本一の石大仏を見に行きます。

山頂から10分ほど下ります。

日本一の磨崖大仏と地獄のぞきの入口にやって来ました。

百八観音

拝観料600円払って中に入ります。

ここは良質な「房州石」の産地として、石が切り出された所です。

江戸時代から明治時代にかけて、建築用や護岸工事用、土木工事用にここから石が切り出されました。

何ともいい感じの通りです。

他の観光地にはない独特の景観を楽しめます。

切り立った石の壁を抜けると、百八観音があります。

百八観音

昭和41年に、6年の歳月をかけて石切跡の壁に刻み込まれた大観音石像です。高さ30mで、戦没者供養のため、また近年の交通犠牲者供養のために造られました。

それにしてもこの絶壁。

人と比べるとその大きさが一目瞭然です。

観音様を観た後は地獄のぞきに向かいます。

地獄のぞき

有名な名所です。山頂付近にある切り立った岩場から下をのぞき込めるようになっています。こんな道を歩きます。

地獄のぞきからの景色

スマホを落とすのが怖いので、下をのぞいた写真は撮りませんでした…

地獄のぞきを観た後は、日本一の石大仏に向かいます。

浸食した岩場に石像が並びます。

最近落石したものと思われます。こういうのを見ると気が引き締まります。

日本一の石大仏が見えてきました。

日本一の石大仏

山頂から歩くこと30分、日本寺に到着です。

日本寺
山全般が境内になっているお寺で、宗派はは天台宗、真言宗、曹洞宗と改宗してきたお寺です。今から約1300年前、行基によって神亀2年(725年)開山されたお寺といわれています。

鎌倉の大仏の約2倍、奈良の大仏の約1.7倍の大きさです。

造られたのは1700年後半といわれています。3年の歳月をかけて彫られたものらしく、自然の風化浸食により崩壊し、昭和44年に復元されたものです。

日本一の石大仏を観た後は、来た道を戻りケーブル駅に戻ります。

先ほども通った石像の並ぶ道

東海千五百羅漢といわれるようです。

石像が彫られたのは1700年の後半とされ、名工大野甚五郎とその門弟により彫られたものらしいです。

来た道を戻り、ロープウェイの山頂駅に戻ります。山頂駅には、食堂や売店と石切り資料コーナーがあります。

石切り場の説明もあります。

鋸山を楽しんだ後は、ロープウェイで降りて、フェリー乗り場の方に向かいます。

ロープウェイから降りて浜金谷駅の先にある海岸の方に行くと、フェリー乗り場があります。久里浜と浜金谷を繋ぐフェリーが運航しています。

旅の時は知りませんでしたが、ロープウェイ乗り場からフェリー乗り場に向かう道の途中に、「漁師めし はまべ」という有名店があります。アジフライが絶品だと評判のお店です。

ザ・フィシュ

フェリー乗り場には、ザ・フィシュというお土産屋や食事処のある商業施設があり、ここでは南房総の新鮮な海の幸を食べたり買って帰ることができます。お土産屋には落花生や菜の花漬け、びわゼリーが特産物として売られています。海産物ではひじきや海苔が有名らしいです。

網焼きが人気のまるはま

テレビや雑誌でも取り上げられ、休日になると2、3時間待ちも珍しくないほどの行列ができる人気店です。季節限定のカキや、ホンビノス貝(白ハマグリ)、サザエ、エビ、ホタテなどの海産物を90分好きなだけ焼いて食べられるお店です。一人旅なので今回は遠慮します。

舟主という回転寿司に入ります。

今の季節はアジと金目鯛の握りがおすすめだということで、注文します。

アジは美味でしたが、今朝は獲れなかったといことで1貫しか頼めませんでした。他に注文した魚は、新鮮でしたが味はさっぱりしているというか、味気ないというか、そんな感じでした。食べた時は、なんだかな、と残念に思いましたが、調べてみたら刺身やお寿司というものは、新鮮な魚ほど美味しいとは限らないということを知りました。全部が全部じゃありませんが、獲ってから数日寝かせたほうが美味しくなる魚もあるということを知りました。いい経験でした。

新鮮な握りを食べた後は、12時のフェリーに乗って久里浜に向かいます。

浜金谷のフェリー

乗車時間は40分で運賃は800円だったかと。

デッキに出ると、さほど暑くなく心地いい風が吹いています。

9月の後半は過ごしやすく、フェリーに乗るのはいい時期です。

久里浜港のフェリー乗り場に到着です。

JRの久里浜駅まで30分ほど歩いて散歩します。

思ったより見るものがなく、淡々と歩きます。13時過ぎに久里浜駅に到着です。

まだ昼を過ぎた頃ですが、どこかに寄って観たいものもないので、家に戻ります。鋸山は楽しめましたが、今日も時間を持て余してしまいました。少し足を延ばせば、富浦や館山といったいい景色の所があるのですが、やはり気乗りがしませんでした。外房方面に出かけたり、銚子や九十九里浜の方に行くなど、行先はあるにはあるのですが、旅にうんざりしていて出かける気にはなりません。

今回の旅をもって、電車日本一周の旅は終了です。北海道&東日本パスの利用期間は残っていますが、旅をする気力がなくなってしまったので、今日が最後です。

北海道&東日本パスを使ってあと5日は旅ができたので、当初の予定では、栃木県の日光と大谷資料館に1日ずつ、群馬県の世界遺産に登録されている富岡製糸場に1日行く予定でした。残りの2日はその時の気分で、気になった場所に行こうと思っていました。茨城県の鹿島神宮や香取神宮、千葉県の館山や勝浦、埼玉県の秩父の三峯神社、群馬県の榛名神社、鬼押し出し園、神奈川県の三浦海岸など、行ってみたい候補地は沢山ありました。しかし、予想に反して旅にうんざりしてしまったので、これらは次回に持ち越すことにします。

以上、電車日本一周の旅でした。

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