【旅18日目】見れなかった四万十川の沈下橋、高知県から愛媛県へ

日本一周

高知駅にあるネットカフェに連泊して朝を迎えます。旅18日目は高知駅から窪川を経由して宇和島へ行き、松山駅で一泊します。今回は電車で降りる駅を間違えてからどんどん予定が狂っていき、四万十川の沈下橋を見れず、宇和島を散策できず、見どころのない記事になっています。

それでは本日の行程です。

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18日目の行程

5:38高知駅発
7:59窪川着

8:00~11:00 四万十川散歩

11:00~13:38 電車待機

13:38家地川駅発
15:00宇和島駅着

16:00鯛飯

17:18宇和島駅発 
20:20松山駅着

5時に2泊お世話になったネットカフェを出て、コンビニでおにぎりを買って高知駅のホームで食べます。

昨晩は風邪を引きかけましたが、寝ている間に大分よくなりました。ネットカフェの冷房が効きすぎて体が冷え、体調を崩してしまいました。よさこい祭りで入店客が多く、冷房の温度を低く設定していたのでしょう。空気も乾燥していたので風邪を引きかけてしまい、夜中は寒気が酷かったです。

本調子ではありませんが、風邪を引いた時の辛さがないので大丈夫でしょう。起きた時に「今日は旅するのは面倒くさい、体を休めたい」と正直思いましたが、早朝から移動を始めます。

それにしても、高知県ではよさこい祭りに振り回される結果となりました。

5時半過ぎに高知駅から始発で窪川駅に向かいます。土佐湾や田園の見える景色を楽しみながら、2時間ほど電車に乗ります。

窪川駅の壊れた沈下橋

8時前に窪川駅に着き、ここで30分ほど電車を待って若井駅に向かいます。

窪川駅-若井駅は土佐くろしお鉄道という私鉄なので、18きっぷは使えません。
1駅分の運賃を払って若井駅へ行き、そこから再びJRに乗り江川崎に行きます。

そういう予定でしたが、早くもここで崩れます。風邪を引かずに済んだとはいえ、本調子でなくやはり頭がぼおっとしていたのでしょう。なぜだが若井駅にいると思い込んでしまい、近くを散歩します。下調べで電車の時間を間違えたのか、若井駅に行く電車を待っているうちにここが若井駅だと思い込んだのか…。

歩いてみると、橋の上から壊れた沈下橋が見えます。

橋からの眺め

あれ?

電車が来ました。あの電車に乗るべきだったんだ、と思うも後の祭り。

壊れた沈下橋を見に行きます。

四万十川といえば沈下橋が有名ですが、初めて四万十川に架けられたのは昭和10年(1935年)なのだそうです。そんなに歴史のないものなのかと驚きましたが、これは当時の物流が水運から陸運に変わったことにも関係しているそうです。

また沈下橋は水の流れに逆らわず、増水した時は沈めてしまおうということで橋に手すりがないのですが、この手のタイプの橋は全国各地にあります。何も四万十川だけの珍しいものではありません。増水の時には柱の上に架けてある木の板を外して、柱の部分だけを川に残すものもあったようですが、四万十川には早瀬の一本橋だけが現存唯一残っていいるそうです。コンクリートの橋よりもその方が珍しい橋だと思われます。

この橋も今では代わりとなる橋があるので、修復せずにそのままにされています。

遠目から

崩れていて通れませんが、これもこれで味わいがあります。

このまま四万十川沿いに歩くのもいいと思い、若井駅から隣の家地川駅まで歩くことにします。所要時間を調べると1時間なので、隣の駅まで歩くことにしました。実際は一駅離れた窪川駅にいる訳で、窪川駅から家地川駅までは3時間半かかるのですが、そんなことに気付かず歩き出してしまいました。

そんな訳で歩けど歩けど一向に進まず、ただひたすら川沿いの田舎道を歩くだけの行程になってしまいました。

四万十川を横に国道を歩きます。あいにくの空模様で、緑豊かな景色が映えませんが、大きなリュックを背負って歩くにはさほど暑くなく、助かりました。

田んぼと川と山の景色が素晴らしいです。

水分補給

歩けど歩けど駅に近づいている感がありません。

1時間経っても駅はまだまだ先です。

それなりに車が通ります。

雨が降ってきました。

こんな所で地元の人に会ったら不審者に思われるでしょうから、会いたくないなと思いながら歩きます。リュックを背負っているからといって旅人だとは限りませんし。人とは会いたくないものです。

途中、四万十川に沿って県道に入ります。この時点で若井駅は通り過ぎています。

取水堰(しゅすいぜき)がありました。

まさかこんな所を歩くとは

歩くこと約2時間半、10:50頃ようやく家地川駅に到着です。

次の電車は13:40頃。約3時間ここで過ごします。

離れのトイレ。でかい虫がいそうです。

気温は23℃。肌寒いのでシャツを着替えて上着も羽織ります。

人っ子一人もいない無人駅です。

旅の予定を確認したり日記をスマホのメモ帳に書いたり、音楽を聴いたりして過ごします。

予定通りに旅が進んでいたら、江川崎駅で自転車を借りて沈下橋を観に行くつもりでした。ですがこの天気なら半家駅で降りて、歩いて沈下橋を観ていたのでしょう。半家駅には歩いて観に行ける沈下橋が数か所あります。生長沈下橋と中半家沈下橋(中半家橋)というのがあり、駅から歩いて20分くらいでいけます。半家沈下橋(半家橋)もありますが、ここは駅から50分くらいかかるようです。

ちなみに半家は「はげ」と読みます。平家の里としても知られているようで、源氏の追手から逃れるために、平家の「平」の一を下にずらして「半」にした、なんて言われています。

長いこと電車を待って、13:38にようやく宇和島に行く電車が来ます。これから約1時間半かけて宇和島へ。

8時に窪川駅に着いてから13:40に電車に乗るまで、約6時間無駄にしてしまいました。これも旅の一部であり、旅でミスった時の怖さです。こんな所で野宿する羽目にならなかっただけで、全然マシですが。

宇和島駅

15時に宇和島駅に到着です。

鯛飯を食べようと思いますが、開くのは16時からなので駅の周辺を歩きます。時間があるので、一旦海のある港に行きますが、あいにくの空模様で景色が全く良くないので折り返します。宇和島城にも行かず、駅の近くをぶらぶらして時間を潰します。

宇和島は闘牛が有名ですが、伝統を続けていくのは難しいようです。戦前まで伝統として行わていましたが、戦後動物愛護の面から禁止され、農業の機械化が進み衰退し、昭和30年に一旦終了したようです。

その後、復活しますが、闘牛の飼育者の減少や後継者不足、観光者の減少に伴い、継続するのが大変なようです。

宇和島駅から歩いて10分くらいの所に闘牛場があり、7月と8月にそれぞれ1回、闘牛が開催されるみたいです。

駅周辺をぶらぶらして16時になったので、お店に入ります。とみやという鯛めし屋が駅から近くにあり、それなりに有名なので入ってみます。

店内には色紙が飾られていて、テレビで紹介されることのあるお店のようです。朝の5時から何も食べていないので、期待に胸が膨らみます。

鯛めし定食1300円。ご飯お代わり150円も追加して、1450円と税。

出汁に浮かんだ黄身を溶かして、そこに鯛を入れて、ご飯にかけて食べます。
写真はご飯を盛りすぎですが、お椀に少しのご飯を盛ってそこに出汁と鯛をかけて、数回に分けて食べるのがいいそうです。

味の方は、残念ながら別段特別なものではありませんでした。雑に言うと、蕎麦つゆに黄身と鯛の刺身を混ぜてご飯にかけた感じです。煮魚とお新香が臭く、少し古くなっているような感じもしました。

鯛めしのお店を出てからは、近くのコンビニでビールを買って次の電車を待ちます。遂にコンビニでビールを買うようになってしまいました。これまでは夕食の時にお店で頼んで、店内で飲んでいたのですが。

17:18の電車で松山に向かいます。電車に約3時間乗ります。高知-宇和島-松山の電車にはトイレのない車両が多いので、注意が必要です。

20時過ぎに、松山駅に到着です。駅は灯が少なく暗いです。当初の予定では、道後温泉に入るつもりでしたが今日は間に合いませんでした。明日の朝にします。

駅のすぐ近くにある定食屋で夕飯を食べます。鯛めしが不完全燃焼だったので、何か食べたくなりました。

店頭のサンプルに八幡浜(やわたはま)ちゃんぽんというのがあり、どうやらご当地のものらしいので頼んでみます。

ちゃんぽん800円(これは普通のちゃんぽんです)。瓶ビールも頼み、ビールを飲みながら食べますが、何ら特徴のない普通のちゃんぽんです。少し薄味くらいかな、ぐらいの。お店を出て店頭のサンプルをもう一度見てみると、八幡浜ちゃんぽんと普通のちゃんぽんの両方を扱っているお店で、自分は普通の方のを食べていたことに気づきました。

原因は何となく分かります。ちゃんと「八幡浜ちゃんぽんください」と頼めばいいものを、疲れていたのもあり、「ちゃんぽんください」と言ったのでしょう。1種類しかちゃんぽんを扱っていないと思っていたので、「ちゃんぽん」で通じるだとと勝手に思い込んでしまった自分がいけませんでした。

何をやってもダメな1日です。つくづく自分が嫌になります。

さて、八幡浜ちゃんぽんですが、旅の後で調べてみると「白くないちゃんぽん」としても知られているようです。長崎ちゃんぽんは白濁の豚骨ベースのつゆですが、愛媛の八幡市のものはかつおだしや昆布だしをベースにしているのです。黄金色のあっさり系のスープが特徴で、中国から伝わったちゃんぽんが独自に進化したものなのでしょう。

八幡浜(やわたはま)という場所ですが、宇和島から松山に向かう途中にある駅で、四国の東の端の辺りです。佐多岬の下の方にある地名です。

このお店は会津喜多方ラーメンのお店ですが、ラーメンだけでなく愛媛の特産品も出しているようです。八幡浜ちゃんぽんの他にも、肱川(ひじかわ)ラーメンや今治市の焼豚玉子飯、愛南町の釜揚げしらす丼なども扱っているようです。

駅から近くにあるアイ・カフェというネットカフェに入り、今日の行程は終了です。そういえば、下灘駅に行きませんでした。「海の見える駅」で有名な駅ですが、最初から予定に入れていませんでした。これももったいないことをしました。

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