【夏の青春18きっぷ】台風で予定が狂ったおかげで知れた大垣の魅力

岐阜県
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漫画喫茶で夜を明かす

2018年9月上旬、夏休みを利用して4泊5日の一人旅に出ましたが、台風21号の直撃に遭い岐阜県の大垣駅で足止めをくらいました。駅から歩いて20分の距離にある漫画喫茶で目を覚まします。

5時に食べ放題のモーニングバイキングが始まったので、食事を取ります。昨日は食べる気になれなかったので、1日振りの食事です。

場所が場所なので美味しいものではありませんが、どて煮のようなものを食べることができたのは新鮮でした。八丁味噌でしょうか、濃厚な赤味噌でどろっとした煮込みのような味噌汁のような、地域色のある食べ物を口にすることができました。

お腹が空いていたので欲張ってアジフライとコロッケを2つずつ取りましたが、美味しいものではありませんでした。中濃ソースではなくウスターソースだったのですが、西日本では圧倒的にウスターソースを使うことが多いようです。どて煮は愛知のご当地ものでしょうか、初めて食べたので新鮮でした。

食事を食べたらすっかり元気になり、6時半にネットカフェを出て大垣駅に向かいます。

大垣駅北口周辺を歩く

昨日と同じように大通りを歩くと、ドアの割れている建物や看板がはがれている建物、シートがめくれてしまっている建物が目につきます。倒木やゴミが散乱しているのも目に入り、昨日の台風の凄まじさを改めて感じました(写真は昨日の夕方のものです)。

昨日とは違う住宅のある道を歩くと、瓦屋根の家が並ぶ雰囲気のある通りがありました。

門や引戸、垣根や石垣、庭など昔ながらの風情のある立派な建物を目にすることができます。

駅に近づくと長屋を思わせるような建物があり、これまたいい雰囲気の通りです。

昔の看板や立て札などがあり、いい景観です。

台風のせいで大垣で足止めをくらいましたが、おかげでこうして大垣の町を歩くことができました。

よく電線は景観を損なうといいますが、むしろ電線があった方が昭和の雰囲気が感じられていいものです。

久世茶舗の隣には米の看板とたばこの看板が。

駅の近くにも古い建物が数軒あり、道路に置いてある植木も日本らしくていいです。昨日あれだけ強い風が吹いたのに、どの瓦も飛んでいないことに驚きます。よく台風で瓦が飛びますが、飛ばない瓦と飛んでしまう瓦の違いは何なのでしょうか。どんな工法の違いがあるのだろうか。そんなことを思いながら駅に向かいます。

大垣駅周辺について

7時前に大垣駅に着くと、名古屋・浜松方面の電車しかありません。京都方面の電車はまだ運休です。晴れていますし風もないので、流石に電車はやっているだろうと思っていましたが、運転再開はまだ先のようです。※写真はフリー素材です。

写真ACでダウンロードした写真です

リュックをコインロッカーに預けて南口を散策しようと思ってのですが、あいにく改装中でコインロッカーを使えませんでした。大きなリュックを背負って歩いて見たものの、陽が強く昨日寝れなかったのもあり疲労感が大きかったので、断念してニューバロンという喫茶店で電車の再開を待つことにしました。

大垣駅の南口の方には、湧水地が点在しています。大垣は全国でも有数の自噴水のある町で、良質で豊富な地下水に恵まれた土地です。湧き水マップというパンフレットがあるので、それを見ながら湧水巡りをするのも晴れた日はよさそうです。綺麗な地下水で育てたわさびが特産品として知られていて、わさび味噌やわさび漬、ドレッシングなどの加工品もお土産で人気のようです。

大垣駅から徒歩7分の場所には大垣城があり、この城は関ヶ原の戦で石田三成が本拠地とした城です。また『奥の細道』で知られる松尾芭蕉が旅を終えた場所としても、大垣は知られています。江戸深川を立ち約5か月かけて全行程約2400kmの旅をし、46歳の時にここ大垣の地で『奥の細道』を終えたのだそうです。

奥の細道むすびの地記念館では『奥の細道』に関する展示を見たり、大垣の先賢たちの偉業を知ることができるようで、歴史に興味のある人にはおすすめの場所のようです。

旅を終えた松尾芭蕉は大垣から伊勢に向かって船出したそうですが、慶長年間(1596-1615年)から整備され発達した水運を、現在でも舟下りで楽しむことができます。春には桜が、GWの初夏には青々とした緑を楽しむことができます。

そして大垣といえば、水まんじゅうが有名です。

別館記事から

水まんじゅうは大垣発祥の和菓子といわれ、明治時代から食べられるようになったとされています。蕨(わらび)には水に強い性質があり、葛に蕨を入れて炊き上げて冷やして固めた水まんじゅうは、水の中に入れても生地のお餅が溶けません。

今でも大垣にある老舗の和菓子屋(金蝶園総本家が有名)では、陶器に入れた水まんじゅうを地下水の中に沈めて冷やして売っているようです。

写真ACでダウンロードした写真です

そして電車が運休で断念しましたが、大垣駅の近くには美濃赤坂という昔の町並みが残っている地域があります。美濃赤坂は江戸時代に宿場町があった所で、ここには古い町並みがが残っています。美濃赤坂線は大垣駅から二駅だけの線路で、乗車時間も7分と短く、大垣駅から気軽に行ける場所です。

写真ACでダウンロードした写真です

青春18きっぷで旅をする人にとっては、大垣は乗り換えをするだけの駅です。自分も気に留めたことがなかったのですが、今回台風で予定が狂ったおかげで、大垣について少しですが知ることができました。

写真ACでダウンロードした写真です

個人的には、輪中館・輪中生活館に一度行ってみたいものです。大垣か駅から養老鉄道で3駅目の友江駅で降りて徒歩2分の場所にある、郷土資料館のような施設です。輪中のことを知れる貴重な場所なのではないでしょうか。

大垣駅で電車の再開を待つ

駅前の喫茶店ニューバロンの店内では、テレビから関西国際空港が水没して3千人が孤立していること聞こえてきます。電車が再開するまでしばらくここにいようと思っていたのですが、昨日からずっと座りっぱなしで腰が痛くて仕方ないので、駅で電車を待つことにします。

大垣駅に行ってみると駅の改札が開いていて、入場できました。電車の再開は分かりませんが米原行の電車が来るだろうということで、ホームで待つことにします。時間が経つにつれてホームに人が増え混雑し、いつの間にか皆ホームに座り込んで待つようになりました。

まだ残暑の季節で風が吹かず、もわっとした暑い中ただただ待ちますが、震災でないだけまだ恵まれています。周りを見渡すと旅行中の人が結構目に入りますが、自分も含めて旅ができるだけ十分ましだと思います。

待つこと1時間、10時半頃に米原行の電車が来て、長浜に向かうことにします。

次回に続く

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