横浜コスモワールド
前回の続きです。ヨコハマグランド インターコンチネンタルホテルをチェックアウトした後は、横浜みなとみらいを代表する建物の一つ、コスモクロック21に乗ります。
全高112.5m、直径100mの観覧車で、乗車時間は約15分。料金は900円(2020年現在)。遊園地のよこはまコスモワールドや横浜ワールドポーターズを見下ろしながら上がっていきます。
反対側
晴れた日は景色がよく、おすすめです。
一番高い所に来ました。
東京スカイツリー
昨晩泊まったインターコンチ。左にパシフィコ横浜も見えます。
何の建物でしょうか。横浜マリンタワーではなさそうです。
当時はありませんでしたが、2020年現在ではタッチパネルが付いているらしく、周辺施設の説明や横浜の歴史をタッチパネルで知ることができるようです。
コスモワールドの向かいにある万葉俱楽部
熱海温泉と湯河原温泉の源泉を毎日、1日3回タンクローリーで運んでいる温泉施設です。休日に温泉に浸かって屋上でのんびりするのも、いいのかもしれません。
残念ながら地上が近づいてきました。十分楽しめましたが、夜に乗って夜景を楽しむのもいいのかと思います。平日は20時まで、土日は21時までやっているようです。
観覧車を降りた後は水上バスに乗って山下公園に向かいます。
水上バス
横浜インターコンチの隣にある、みなとみらい21ぷかりさん橋。
ここから水上バスに乗って山下公園に向かいます。途中赤レンガ倉庫に寄りながら、20分ほどで山下公園に着きます。
水上バスは横浜駅東口の桟橋から発車していて、ここみなとみらい21ぷかりさん橋と赤レンガ倉庫を経由して、山下公園に移動します。
ぷかりさん橋から山下公園までは440円、横浜駅東口から山下公園までは700円(2021年現在)です。
外の後部デッキに乗ると、心地よい潮風を感じながらベイエリアの景色を楽しむことができます。
中には客室部があり、こちらでは海面と同じ高さから景色を楽しむことができます。
赤レンガ倉庫や山下公園に移動しながら、海や港の景色を楽しめるので天気のいい日にはおすすめです。
水上バスで山下公園に向かう途中、多くの船舶を見ることができます。海上保安庁の防災基地が沿岸部にあり、停泊していれば巡視船を見ることができます。後から知りましたが、海上保安資料館横浜館という無料の資料館も近くにあるようです。
氷川丸
山下公園の桟橋に着きました。隣の氷川丸に行ってみます。
氷川丸
乗船料(入館料)300円払って氷川丸の中へ。氷川丸は1930年にシアトル航路用に建造された貨客船で、当時最新鋭の船として竣工し、11年3ヶ月の間、太平洋を横断し延べ1万人の人を運びました。船内に入ると、客室エリア・乗組員エリア・機関室を見ることができます。
客室エリア
氷川丸の凄さ
写真は2012年の時のもので、当時は何の知識もなく船の中に入って船内をぶらぶらしただけでしたが、数年してから氷川丸は戦時中に活躍した凄い船だと知りました。ここでは氷川丸の説明を少し書いておきます。
何も知らず船内を歩くと、豪華客船のような印象を受けますが、氷川丸は戦時中に多くの日本人の命を救いました。戦争が起こると氷川丸は病院船となり、戦地の海軍病院から戦傷病者を収容して日本に帰国させることが任務となりました。同時に戦地の負傷兵の治療や軍艦への医薬品補給なども行っています。
終戦までの3年半にトラック、ラバウル、バリクパパン、ジャカルタ、サイパン、マニラなどへ赴き、計24回の航海で3万人にのぼる戦傷病兵を収容し、内地へ輸送しました。任務中は3度にわたり機雷の攻撃を受けますが、他の船と比べて鋼板が厚く頑丈に造られていたため、大破沈没を免れることができました。他の日本の病院船がことごとく沈められた中、任務を遂行して多くの日本人の命を助けました。
戦後は復員輸送にあたります。救出に向かった先は、ウェーキ島、クサイ島、ウェワーク、ファウロ、ラバウル、基隆、モロタイ島、メナド、セラム島、ハルマヘラ、サルミ(ニューギニア)、ホーランデア(ニューギニア)、上海などで、輸送した復員兵は7航海で2万人にも達したといわれています。大陸からの一般邦人の引き揚げにもあたり、約8,000人を本国に連れ帰っています。
戦後は貨客船に戻り1953年にシアトル航路に復帰し、年間7回の航海を行い7年間活躍しました。船齢30年という老朽化と、飛行機の普及や積荷の激減により、1960(昭和35)年に引退することになりました。第一線を退くまでに太平洋を254回横断し、2万5千余名の船客を運びました。
引退した後は2008年に「日本郵船氷川丸」としてリニューアルオープンし、船内を見ることができるようになりました。戦前の日本で建造され現存する唯一の貨客船であり、造船技術や客船の内装を伝える貴重な産業遺産として高く評価されており、2016年には重要文化財に指定されています。
氷川丸についてもっと詳しく知りたい人は、山下公園の桟橋から徒歩15分の距離にある日本郵船歴史博物館がおすすめのようです。行ったことがないので何とも言えませんが、そちらでは氷川丸の展示が充実しているとのことです。氷川丸の入館料と博物館とセットの共通券もあるので、一緒に観るとより楽しめるのかと思います。2021年現在、共通券は500円(個々だと氷川丸は300円、博物館は400円)です。
操縦室エリア
デッキにも出られます。ビルの7階建てに相当する高さらしく(マストのてっぺんの所かもしれません)、風が気持ちよくていい場所です。
桟橋に到着した水上バス
デッキからの景色は良く、船上から、山下公園からインターコンチネンタルホテルの方までの港町を見渡すことができます。
船内には休憩所もあります。
機関室エリア
1階部分にあたる所から下に降りると、機関室を見ることができます。
船員が寝る部屋
氷川丸の歴史を知っていたら、もっと楽しめたのだと思います。日本郵船歴史博物館に寄ってから、是非とも再訪したい場所です。
元町
さて、山下公園桟橋から元町に向かいます。
春や秋の天気のいい日はくつろぐのにいい場所です。
元町を歩き、外人墓地や海の見える公園の方に向かいます。
元町は、キタムラやフクゾー、ミハマ、スタージュエリーなど、横浜発祥のお店が並ぶ街です。150年の歴史があり、その始まりは横浜開港に遡ります。横浜が開港すると、外国人居留地区の整備が行われるようになり、万延元年(1860年)に横浜村にすんでいた住民がこの地に強制移転させられました。
元町の居住民の大部分は当初農漁業に従事していましたが、明治になると山手居留地に外国人が多く住むようになり、外国人を対象に商売を始める者が増えていきます。大正初期には、花屋・洋服屋・婦人帽子屋・西洋家具屋・パン屋・カフェなどが並ぶようになり、独自の街を形成するようになりました。
坂を上がると99ガーデンに着きます。
元々は外国人居住地で、現在は四季を通して花を楽しめる公園になっています。
外国人墓地
入場料は無料ですが、朝食を食べ過ぎてしまい疲れてしまったので、来た道を戻ってしまいました。
通りと挟んで隣には、海の見える丘公園があります。
元町周辺を少し歩いた後は、中華街に寄ります。
横浜中華街
記事が長くなってしまったので、少しだけ紹介します。コロナが収まってからまた別の機会に改めて紹介できればと思います。
横浜中華街で個人的に好きなお店がこちらの梅蘭。外をカリカリに焼いた焼きそばの中にとろっとしたあんかけと具材が入った、中華街名物の焼きそばが美味しいお店です。東京・神奈川に数店舗支店があり、そちらでも食べることができます。
お菓子では四川料理の老舗・重慶飯店がおすすめ。こちらは番餅(バンピン)という、月餅に似た餡の入ったお菓子が名物です。
その他にも萬珍樓大通店の肉まん、中華街大飯店の北京ダック、ちまき屋の台湾ちまき、紅棉のエッグタルト、公生和のふかひれスープ・ふかひれまん、胡麻団子や小籠包なども人気です。名物が多いので飽きずに食べ歩きを楽しめます。
横浜には名所が沢山あり、1泊2日では回り切れませんが、またの機会に散策したいと思います。三溪園や神奈川県立歴史博物館といった、歴史に関する施設も見所が多いのか思います。
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