2019年の9月に夏休みを使って長野県に一泊旅行しました。黒部ダムに行き(富山県となりますが)、大町市にある界 アルプスに泊まり、長野市の善光寺に参拝して帰りました。いつもとは違い4人で泊まりに行き、車での旅行となりました。界アルプスの記事は別の記事になります。
黒部ダムへ
8時過ぎに東京を出発して長野県に向かいます。今回は知人を誘っての4人での旅行となり、車での移動となりました。中央自動車道に乗って3時間半の道のりとなります。
途中、談合坂サービスエリア(山梨県上野原)に寄ります。
山梨県ということで、信玄餅や富士山の形をしたシフォンケーキなどが売っていました。チーズケーキやラスクも人気のようです。
久しぶりにサービスエリアに寄りましたが、お土産やご当地のものがいろいろとあって面白いです。車の免許がなくいつも電車で旅をしている自分にとっては、サービスエリアは新鮮で見ていて楽しいです。
高速道路は9月の平日ということもあり、空いていて快調に進みます。
車ならではの光景もいいものです。
今晩宿泊する界アルプスの近くに黒部ダムがあるので、宿に入る前に寄ってみます。
八王子ICから4時間くらいの距離です。
駐車場に車を停めてバス乗場に向かいます。少し歩きます。
黒部ダム
扇沢という場所からバスに乗って黒部ダムに行きます。トンネルと抜けると富山県になります。
運賃は片道1,540円、往復2,570円。ロープウェイやバスに乗ってさらに立山や富山まで行けますが、1万円近くもします。黒部ダムに行くだけにしても運賃はかなり高めかと。
富山といえば黒部ダムが有名な観光地ですが、この運賃の高さがネックでこれまで来ることがありませんでした。今回はおかげで来ることができました。
バスの改札口。時間になると開きます。
電気バスに乗ってダムに向かいます。公道ではないので一般のナンバープレートが付いていません。
トンネルを16分ほど移動します。
着きました。
階段を上がって地上に出ます。中は少しひんやりとしていて、半袖だと寒いくらいです。
階段を登り少し歩くとダム展望台に出ます。
着きました。
天気は今ひとつですが、雄大な景色を観ることができます。
黒部ダム
1956年(昭和31年)着工、171人の殉職者を出し7年の歳月をかけて造った水力発電専用のダム。1961年1月に送電を開始し、1963年(昭和38年)に完成した。貯水量2億トン。富山県は北陸電力の事業地域であるが、黒部ダムは関西電力が建設し発電された電気は関西電力の事業地域に送電されている。
第二次世界大戦後の復興期、当時関西地方は深刻な電力不足により、復興の遅れと慢性的な計画停電が続き、深刻な社会問題となっていた。決定的な打開策として、関西電力は大正時代から過酷な自然に阻まれ何度も失敗を繰り返した黒部峡谷での水力発電以外に選択肢を見出せず、当時人が行くこと自体が困難で命がけだったその秘境の地でのダム建設に決断した。完成当時、大阪府の電力需要の50%を賄い、東京に追いつくべく重工業への転換がようやく可能になった(Wikipediaを参照)。
長い階段を降りて行くと、
近い所からダムの放流を見れます。
ダムの放水は観光用のデモンストレーションで、実際の発電に使う水の7分の1を放流しているそうです。火力発電や原子力発電により水力発電は見向きもされなくなっていましたが、東日本大震災の時の電力不足を補うのに活躍してから、見直されているようです。
近くには資料館のような場所もあります。171人の死者を出し造るのにかなり苦労したダムであることは分かりましがが、ゆっくり見れなかったこともあり、現在このダムの恩恵がどれほどあるのかは分かりませんでした。
Wikipediaを見てみると大変な大事業であることが分かります。機会があれば調べ直して更新したいと思います。
階段を上って湖畔を少し歩きます。
真っ直ぐ進むと、立山に向かうバス乗り場に着きます。
黒部ダムの水は平均水温4度なのだそうです。
そのさらに奥には遊覧船乗場や湖畔遊歩道もあります。
時間がないので、来た道を戻ります。左上にあるのは、恐らく展望レストラン。ダムカレーが有名です。
湖畔の道からはダムの放流を真上から見れます。天気がいいと虹を見ることができます。
駆け足での見学となりましたが、天気のいい日にゆっくりしたい場所です。アクセスするのにかなりの時間と運賃がかかるので、あらかじめ調べて行くのがおすすめです。
富山県の方からアクセスすると、途中、室堂という景色のいい場所を通過するのでより楽しめるようです。どちらかというと、富山の方からアクセスするのが「観光名所」として楽しめるのかと。個人的には黒部ダムに興味を持ち調べるきっかけになるので、いい体験でしたが。
車に戻って今晩の宿に向かいます。
黒部ダムの扇沢駅から車で約20分の距離にある、界 アルプスにチェックインします。
星野リゾート系列の旅館です。よく聞く名前なのでリゾート系のよくある宿泊施設だろうと思っていたら、地元のことをいろいろと知れる、とてもいい旅館でした。旅館の記事は次の記事になります。
ということで、1日目は終了です。
善光寺へ 道の駅小川村
2日目です。旅館をチェックアウトして、長野市にある善光寺に向かいます。
そば畑が所々あり、長野県らしい風景が見れます。
途中、道の駅に寄ります。ちょうど大町市と長野市の間にある上水内郡という場所にある小川村の道の駅です。
何気なく寄りましたが、見応えのあるいい場所でした。東京のスーパーでは見られない作物がいろいろとあります。
手づくり石けんや「ぼかし炭」なんてものも。もみ殻を炭にしたものと米ぬかを混ぜた肥料でしょうか…、調べてみても分かりませんでした。
お客さんも結構いました。
小川村のお米と黒豆で作った「黒豆ずし」。正にご当地、ここだけのものです。
長野の定番おやきも
右の黒いのは「えご」、小川村の郷土食と書かれています。これまた珍しいものがあります。
『海藻の「えご草」を煮溶かして固めています。海のない山にかこまれたこの地方独特の食の文化です』と書かれています。
テンペなんかも。もともとはインドネシアの伝統食品で、大豆を蒸して発酵されたものです。
いろいろと勉強になりました。
界 アルプスから1時間半ほど車を走らせ、長野市内の善光寺周辺に入ります。
(久世福商店は閉業してしまいました)
お洒落なお店もちらほら
そして善光寺にやって来ました。
善光寺
参道にはお漬物や七味唐辛子のお店、地酒や仏具店があります。
甘いものだと、鯛焼きならぬ鯉焼、信州名産のあんずを羊羹に練り込んだ長野 風月堂の「玉だれ杏」、善光寺プリン、七味唐辛子の老舗八幡屋礒五郎が展開するスイーツブランドKongen Sweetsのマカロンなどが人気のようです。
さて、仁王門をくぐって参拝したいと思います。
善光寺
日本最古の仏像といわれる「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」を本尊とする寺院。年間の参拝者数が700万人を超すという信州を代表する観光名所で、「遠くとも一度は参れ善光寺」と、一度お参りすれば極楽往生が約束されると江戸時代から語り継がれてきた寺院。
境内の鳩も雀も人に慣れています。
善光寺は無宗派の寺院としても知られていて、宗派関係なく誰でもお参りできる珍しい寺院です。
三門の上には仏像が祀られていて、上がって拝むことができます(有料)。
本堂
本堂の中は金の装飾品に金の仏像、金の絵と、金色尽くしです。天井には金の菊の紋がびっしりと描かれています。
別料金を払うと、「内陣」というご本尊の近くまで上がることができたり、暗闇の回廊を歩く「お戒壇巡り」ができるようです。
善光寺には以前、電車で日本一周した時にも参拝したので、そちらでも紹介しています。
参拝した後は、信州そばをいただきます。十割そばのお店、大善へ。
信濃町の名産「霧下そば」が食べられるお店です。霧下そばについてはこちらに少し書いています。
つなぎを使わない、挽きたて・打ちたて・茹でたての美味しい十割手打ちそばです。
お店は善光寺の参道を真っ直ぐ進んだ所にあります。
以上で今回の記事は終わりとなります。1泊2日と短い間でしたが、いろいろと有意義な旅行でした。自分勝手に行き場所を決めてあらかじめよく分かっている場所にいく普段の一人旅とは違い、団体旅行となるといつもなら気づけなかったいろいろなものを見れるので、とても充実します。
いい旅でした。
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