富山県の呉羽駅にあるネットカフェで朝を迎えます。旅34日目は東京に帰るだけの移動日です。観光地の紹介や見所は一切ありません。
一応ルートを書いておきます。
7:39呉羽駅発
7:44富山駅着
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8:18富山駅発
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10:24高山駅発
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14:08岐阜駅発
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15:41豊橋駅発
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16:21浜松駅発
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19:09熱海駅発
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21:09新宿駅着
7時半にネットカフェを退店し、呉羽駅に向かいます。まずは、あいの富山鉄道で隣の富山駅へ行きます。運賃210円。
マンホールには水の郷富山と書かれています。
富山県は水が綺麗な県として知られています。名水百選というものをよく耳にしますが、これには「名水百選」と「平成の名水百選」の2種類があります。環境省が全国各地の名水と呼ばれる湧水や河川(用水)、地下水の中からそれぞれ100箇所ずつ選定したもので、平均的に1県あたり約4ヵ所の割合で選ばれています。富山県からは「名水百選」と「平成の名水百選」に選ばれている水源が合計8箇所もあり、熊本県と並び全国最多ということで、水の郷と謳っているのです。
富山駅構内になる水飲み場
富山県は北に日本海、南は3000m級のアルプスが連なる土地です。アルプスの豊富な雪解け水は、石灰質の岩石からミネラルが溶け出ていて、保全された森林によって自然浄化された綺麗な水となっています。立山連峰から流れる水や地下水が水源の富山の水道水は、夏でも17~18度と冷たく、自然の浄化作用が生きているため最小限の殺菌処理だけで各家庭へと送られているのだそうです。そんな訳で富山県県は水道水が美味しく飲める県なのです。
富山駅からは、青春18きっぷを使って13時間かけて新宿へひたすら移動します。高山本線で岐阜県を南下しながら名古屋駅に向かいます。旅では富山ブラックしが食べませんでしたが、富山県の特産品には白エビやホタルイカ、鱒寿司や巻かまぼこ(昆布巻き)、和菓子では月世界があります。
長閑な田園風景を眺めながら移動します。残念ながら、あたり一面の田んぼにも感動しなくなってしまいました。かれこれ第二弾の旅も24日目になり、約2週間も旅を続けたことになります。海が見えると一瞬「おっ」と気分が高まりますが、山や川、田んぼには慣れてしまい感動しなくなってしまいました。
富山県と岐阜県との県境でしょうか、猪谷駅という所から高山駅までの車窓が綺麗でした。渓流があり川で釣りをする人が見えます。
高山駅から美濃太田駅間にある、白川駅から上麻生駅までの車窓も綺麗です。山が深く、車窓を楽しめます。大歩危峡に似ている景色が楽しめます。大歩危狭ほど大きくはないのですが、白い岩肌や緑色の川といった綺麗な渓谷が間近に見れます。
富山駅を出た時は晴れていましたが、次第に天気が悪くなります。東京に着く頃には雨になっているのでしょう。
高山駅や下呂駅を通過して移動しますが、通り過ぎるのは勿体ない気がしました。美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換えると、郡上八幡という有名な観光地に行くことができます。ここも風情のある景観が残る観光地で行ってみたい場所ですが、予定が詰まっているので断念します。岐阜県の特産品には、飛騨牛、鮎や鯰(鯰)料理、糸寒天、水まんじゅうなどが有名です。
14時過ぎに岐阜駅に着いてからは、あとは完全に消化試合です。前に移動した道のりなので、始めてみる車窓でもなく、見所のある車窓でもなく、乗り換えをヘマしないことだけ注意します。日記を読み返したり、本を読んだり、音楽を聞いたり、数日後に控えている第三弾の旅の予定を確認したりして、車内を過ごします。
第二弾の旅は8月5日から始まり24日間の旅でした。コインランドリーとシャワーがあれば、長期の旅は可能なのだなと分かりました。訪れた所はどこもいい場所で満足でしたが、瀬戸内海はなかでもいい場所でした。古代より大陸からの技術や文化が京都に伝わる通過点・中継地となった地域であるため、瀬戸内海の地域は常に文化の発展があった土地です。新しい文化とその土地特有の地理的条件が重なり、独特に発展したものが、また魅力的で新鮮でした。新しいことを知ったり、興味を持つきっかけがたくさんあり、有意義な旅でした。
東京に帰ってからは、私用で数日潰れてしまいますが、残りの数日は第三弾の旅の予定を詰めて過ごします。これにて電車日本一周の旅 第二弾が終了です。
おまけです。主導で動かせる座席。東京に住んでいると横長のフラットシートの電車にしか乗らないので、ボックスシートは珍しいです。どんな構造なのか考えたこともありませんが、進行方向に合わせて向きを変えることができるのです。
座席を持ち上げて横にスライドすると、座席の向きが変わます。
電車が折り返す時は自分で座席の向きを変えたり、車掌さんが変えたりします。
座席の下にレバーがついていて、それを足で踏み込んでぐるっと回転させて向きを変える座席もありました。
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