秋田駅の近くにあるネットカフェで朝を迎えます。旅39日目は五能線に乗って青森に移動し、弘前城を見て、新青森駅のネットカフェで一泊します。この記事では五能線の絶景と弘前城(改修中でした)を紹介します。
それでは本日の行程です。
39日目の行程
6:20秋田駅発 7:17東能代駅着 ↓ 7:37東能代駅発 12:09弘前駅着 ↓ 12:39弘前城 ↓ 14:25弘前駅発 15:07新青森駅着 ↓ 16:15新青森駅のネットカフェで一泊
5時にネットカフェを出て、秋田駅のトイレで洗面します。昨日泊まったネットカフェは洗面所が男女トイレ共用で、歯を磨いたりコンタクトレンズを付けたりできない場所でした。シャワーもない所で、2日間シャワーを浴びていないので不快ですが、今日の夕方まで何とか我慢します。
秋田駅構内にある竿燈(かんとう)
秋田の名物、竿燈祭りに使われるものです。竿燈祭りは毎年8月3~6日に開催される秋田のお祭りで、青森ねぶた祭や仙台七夕まつりと並んで東北三大祭りに数えられています。長い竹竿にたくさんの提灯を吊り下げた「竿燈」を、差し手と呼ばれる腕自慢たちが力強く持ち上げて練り歩く伝統的なお祭りです。
竿燈全体は稲穂を、吊るされた提灯は米俵に見立てられていて、五穀豊穣を祈願します。江戸時代から続いている歴史あるお祭りで、国重要無形民俗文化財に指定されているようです。最大級のもので長さ12m、46個もの提灯を吊るしてあるみたいです。これを掌や肩、額や腰で支えるというのですから、見応えのあるお祭りです。
秋田駅で1時間ほど過ごします。まだ時間が早いのでお店は開いていませんが、お土産を紹介しているポスターがありました。能代はうどんが有名なようです。片栗うどんというものがあり、片栗粉のような滑らかな舌触りのものらしいです。通常のうどんに、仕上げに片栗粉を使っているからともいわれているようです。風の松原というのが最上級なのだとか。秋田は稲庭うどんが有名ですが、他にもあるのですね。
6:20の電車で秋田駅を出発し、40分ほど乗って7:17東能代駅の着きます。
長閑です
五能線
東能代駅からは、五能線で移動します。東能代から約4時間半かけて弘前駅に向かいます。
五能線といえば日本海の絶景を楽しめるローカル線です。
岩館駅から大間越駅までの間だったでしょうか、電車が速度を落として進んでくれるので、絶景を楽しめました。
岩館駅から大間越駅に行くと、秋田県から青森県になります。
あいにくの海の色ですが、それでも綺麗な景色です。
秋田駅から弘前駅に行くだけなら、奥羽本線を使えば2時間半で行けます。大館を経由して内陸部を走る路線です。五能線は海岸部を走るので、遠回りするかたちとなり弘前駅に行くのに4時間半かかります。ですが、わざわざ遠回りして乗る価値が十分あります。
旅をしたのは2015年ですが、2020年現在では五能線に乗るにはリゾートしらかみを使うしかないようです。完全予約制ですが、指定席(520円)を払えば青春18きっぷや北海道&東日本パスでも利用できます。
途中名所がいくつかありますが、白神山地が有名です。原始に近い手付かずのブナ原生林が残る世界遺産です。十二湖駅からバスに乗って散策コースに向かうことができます。のんびり歩いたり有名な青池を見ようと思いましたが、後日奥入瀬渓流に行くので旅の行程からは外しました。
黄金崎不老ふ死温泉という、海岸にある露天風呂も人気の場所です。日帰り入浴もできます。最寄り駅は艫作(へなし)駅で徒歩15分ですが、リゾートしらかみ号を使えば無料送迎バスが海岸ウェスパ椿山駅から出ているようです。
艫作(へなし)駅の次の横磯駅
田んぼと海
景色が変わってきました。
追良瀬(おいらせ)駅
時折2階から網を干している家があり、漁師の生活感のある光景を見れます。
何やら観光地のような場所が近づいてきました。
千畳敷駅
地震によって隆起してできた岩床が広がる海岸です。
海の見える景色も終わり
電車に乗ること約4時間半、弘前駅に到着です。
駅そばで腹ごしらえをします。
めかぶそば380円
めかぶと蕎麦は合うもので美味しかったです。めかぶはうどんにも合いそうです。荷物をコインロッカーに預けて、弘前城に向かいます。徒歩30分です。
津軽為信像
弘前城の手前にある、弘前文化センターの前にあります。
弘前駅から歩くこと30分、少し坂を上りながら広い道路を歩きお城に到着です。
弘前城
津軽焼でしょうか
写真から分かるようにあまりいい景観ではありません。
堀
弘前城は桜の名所として有名です。
城内には樹齢100年を超す染井吉野が300本ありますが、桜の寿命は60年から80年らしく、弘前にある桜は現存する最古の桜なのだそうです。
さて天守ですが…あいにく改修中でした。
100年に一度の改修のようで、石垣のはらみを直すために工事しているらしいのです。
弘前城は1810年に再建された城で、当時の天守や櫓が今も残っているお城として知られています。今回は改修中で中に入れないのに、300円だったか入場料のようなものを取られました。残念ですが、まぁこれも100年に一度の光景が観れたということで。
歩いて駅に戻る途中にお土産屋や特産品・工芸品を置いてあるお店を探しますがありません。弘前駅でお土産屋もこじんまりとしているというのか、定番のものしかおいてありませんでした。あまり観光に力を入れていないといった印象です(売れない場所だから置いてないのでしょうが)。
14:25の電車で弘前駅から新青森駅に向かいます。
15:07には新青森駅着きますが、ここもお土産屋は特に興味の惹かれるものが置いてなくて残念でした。3、4軒お土産屋はあるのですが、どこも気になるりんごとか有名なものを同じ様に置いてあるだけで、珍しい物やこれは知らなかったというものがありませんでした。
駅から20分歩いて、自遊空間とういネットカフェに向かいます。
旅ではあまり見ない光景です。
旅では都会とまではいわなくとも、それなりに人やお店の多い所に行っている訳ですが、何というのか、寂れた感じがします。弘前駅に降りてからですが、青森は印象と違った場所です。
ネットカフェの近くにあるラーメン屋に寄ります。
長尾
津軽ラーメンのお店で、煮干しラーメンが有名らしいです。東京にも出店しているので、食べてみます。どろどろした煮干しラーメンで、焦げた風味の煮干しの味がします。スープを半分残してライス50円を入れて食べるのが、この店の食べ方らしいです。油と塩分たっぷりで東北の食べ物だなと、思わせる一杯です。
冷やし飯という、とろろと味噌と卵をぶっかけた冷や飯も頼んでみます。これは可もなく不可もなくといった味でした。
ラーメン屋を出てからですが…もうやることがないので、ネットカフェに入ります。まだ16時を過ぎた時間です。もう寝床に入店するなんて時間が勿体ないのですが、これも東北の旅でしょう。自遊空間新青森西バイパス店というお店に入りますが、9月20日に閉店することが決まっていました。モールの2階にあるお店でトイレも店内も綺麗なのですが、儲からないのでしょう。モールの1階はテナントが撤退して空いています。ここには北海道から帰ってた時にもう一泊します。
2日間シャワーを浴びていないので、とっととシャワーに入ります。店内は綺麗なのですが、ブースが狭くて足を伸ばして眠ることができません。これもそうあるものではありません。
さすが東北、少しずつ気持ちが落ちていきます。その反面、京都から瀬戸内海や九州の北部は観光の面でも栄えている場所だとよく分かります。東北の旅は暇すぎてあれこれ考えてします。旅をする前に働いていた職場のことや昔のこと、これからのことなど、時間を持て余してしまうのでいろいろと考えてしまいます。
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