【旅35日目】長野県諏訪大社四社巡り

日本一周

東京の家で朝を迎えます。数日間の私用も終わり、今日から旅の第三弾をスタートします。第三弾の旅は東日本を一周します。東京から長野→新潟→山形→秋田→青森→北海道→岩手→宮城→福島と旅をしていきます。青春18きっぷが終わり次第、北海道&東日本パスに切り替えて移動していきます。今日は長野県の諏訪大社の四社めぐりをし、長野駅のネットカフェで一泊します。

それでは本日の行程です。

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35日目の行程

6:14高尾駅発
8:49茅野駅着

9:20諏訪大社上社前宮

10:15諏訪大社上社本宮

10:50諏訪市博物館

13:01茅野駅発
13:13下諏訪駅着

13:25諏訪大社下宮秋宮

14:20諏訪大社下宮春宮

16:20下諏訪駅発
18:28長野駅着

20:00長野駅近くのネットカフェ茶里茶里で一泊

6:14の電車で松本方面に向かいます。通勤時間と重なり、座れはしましたが車内は混んでいます。2時半ほど電車に乗り茅野駅に向かいます。甲府駅を過ぎ、韮崎、小淵沢を過ぎ、すずらんの里に来ると、雲が低くなります。

標高949mにある駅で、見晴らしがいいです。

隣の富士見駅は標高955mでJRで標高の高い駅の第10位になります。1位から9位までは小淵沢駅から出ているJR小海線の駅が占めていて、この辺は標高の高い場所です。

9時前に茅野駅に着きます。

まずは腹ごしらえに駅そばで朝食をとります。かけそば290円。

つゆは濃い色で味がしっかりしていますが、しょっぱくもなくいい感じです。麺は細麺の平たいもので美味しいです。

そばを食べた後は諏訪大社上社前宮に向かいます。茅野駅といえば寒天が有名です。

寒天についてはこの後に行く諏訪市博物館で少し書きますが、ここから少し離れた宮川という地域では、今でも当時の寒天を収納する寒天蔵が数軒残されています。興味のある人は散策してみるのがおすすめです。

さて、諏訪大社上社前宮に向かいます。茅野駅から歩いて30分です。

田舎の景色が続きますが、車の通りはそれなりにあり長閑な道ではありません。

駅から神社までの道には用水路が多く、水量のある綺麗な水が流れていて、水の豊富な土地だと感じます。

茅野駅から30分ほど歩き、諏訪大社上社前宮に到着です。

諏訪大社上社前宮

ここで諏訪大社について書いておきましょう。諏訪大社は全国各地の諏訪神社の総本社で、4つのお宮からなっています。諏訪湖を挟むようにして、南北4か所のお宮があります。

長野県の中央部の諏訪湖エリアに境内地を持つ諏訪大社は、古事記の中にも登場する神社です。その起源は1500~2000年ほど前ともいわれ、全国各地にある諏訪神社の総本社としても知られています。

古くから風と水を司る竜神の信仰や、風や水に直接関係のある農業の守護神としての信仰集め、水の信仰から海の守り神とされ古くからある港の近くには必ずといってもいい程、諏訪神社があるのだそうです。

本殿

諏訪大社四社のうち、本殿があるのはこの上社前宮だけです。自然そのものがご神体だからです。諏訪大社上社前宮は諏訪大明神が最初に居を構えた場所とされています。本宮に対してそれより前にあったため、前宮といわれているそうです。なのでこの場所は諏訪信仰発祥の地ともいわれています。神社のホームページによると、本殿は昭和7年に伊勢神宮の古材を使って建てられているのだそうです。

諏訪大社というと「御柱(おんばしら)」が有名です。

境内の神域の四隅に、千数百年の歴史をもつ御柱が数えで7年ごと(6年に1度)に建てられます。上下四社に4本ずつ、計16本の柱が建てられます。四社のうちこの神社だけ4本の御柱を手で触れることができるそうです。

本殿の隣には名水があり、飲めます。

神社に来る途中に用水路が沢山ありましたが、綺麗で水量がありました。水の豊かな土地だと実感します。

長閑で静かないい場所です。

諏訪大社上社前宮を参拝した後は、諏訪大社上社本宮に向かいます。上社前宮から歩いて25分の距離です。

途中飲める岩清水があります。

北斗神社

200段の石段が続きます。登ろうと思いましたが、鳥居に大きな蜘蛛の巣が張っていたので、無理に入るのもなと思い辞めました。

所々見所のある場所がありました。25分ほど歩き、諏訪大社上社本宮に到着します。

諏訪大社上社本宮

確か東参道だったと思います。正門ではありませんがここから境内に入ります。青銅でしょうか。立派な鳥居です。

大欅

境内最古の樹木の一つと書かれています。

入口御門

入り口の上には龍が彫られています。正式には布橋というそうです。雰囲気のいい素晴らしい回廊が続きます。

四脚門

徳川家康が寄進したと言われている門です。更に回廊を進みます

回廊を抜けてからも真っ直ぐに進み、左にある門をくぐると拝殿に着きます。

拝殿

境内は自然豊かな場所なのですが、長野県の天然記念物です。亡びつつある中部地方の天然落葉樹林の林相が保存されていると書かれています。

明神湯

諏訪の温泉の源泉と伝えられているようです。右奥にはお相撲さんの像があります。

幕末の信州出身の名力士こと雷電の像です。

神楽殿

立派な太鼓があります。

相撲の土俵も

境内をゆっくり見た後は、博物館に向かいます。こちらが正門で奥に見えるのが表参道です。

神社の近くにある諏訪市博物館に入ってみます。

諏訪市博物館

常時展では諏訪の歴史を紹介しており(300円)、特別展ではJRを誘致してからの諏訪を展示しています。

常設展の諏訪の歴史では御柱祭と御神渡りの解説がメインです。御柱祭は7年目毎に寅と申の年に行われるものです。正確には6年に一度ですが、慣例として数え年の7年目ごとという意味で7年に一度とされています。

山から切ったもみの巨木を諏訪大社まで人力で運び、境内の四隅に立てて御神木にする行事です。切り出した巨木を山から降ろすときに、人が木にまたがって急な斜面を下りていく光景は有名ですが、怪我人や死人が出ることでも知られています。上社と下社それぞれが、山から直径約1m、長さ約17m、重さ10tにもなる巨木を8本切り出し、上社は約20km、下社は約12kmの街道を人力のみで曳き、各お宮の四隅に建てます。

御神渡りとは、冬に諏訪湖が凍結し湖岸から湖岸まで数kmに渡り氷の道ができることです。諏訪湖は毎年冬になると凍るのですが、冷夏10度の冷え込みが数日続き、氷の暑さが10cm以上になると、湖面の氷が大音響と共に山脈のように盛り上がり、湖岸から湖岸まで数kmに渡り氷の道ができることがあります。

諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道であるともいわれているようです。湖面の割れ目の状態を見て、その年の天候や農作物の出来、世の中の吉凶までが占われていたのだそうです。御神渡りが起きない年は「明けの海」と呼ばれます。最近は温暖化のせいで冬でも全面結氷する日が減り、御神渡りが起こらない年が多くなっているようです。

展示からは諏訪湖周辺のことも学べます。諏訪湖は周りが山地で穀物の収穫が少なく貧しい地域でした。また湖の近くは地盤が弱く諏訪湖が氾濫する場所で穀物の生産が不安定でした。しかし、湖の幸と温泉、天然ガスのおかげで人々に自然の恵みを与えてきました。

天然ガスは周辺地域の暖房ガスに、温泉は風呂の他にも共同の洗い場に利用され食物を茹でる場に利用されました。肥水という栄養分の富んだ水が湧く地域であり、水田ごとに風車を建てて風力で肥水を地中から田畑に汲み上げていた歴史なんかも知ることができます。

特別展の展示

左は鉄平石の説明。耐火、耐寒、耐酸化にすぐれた石で、屋根や墓石などさまざまなものに使われていたようです。右は寒天の説明。江戸時代後期から諏訪では寒天の製造が行われてきました。寒暖差があり雨が少なく晴れの日が多い諏訪の気候は、寒天を固めるのに適していました。

明治10年(1877年)になると寒天は海外に輸出されるようになります。炭疽菌や結核菌、コレラ菌を発見したコッホが、寒天を培地(細菌を培養させるもの)に使ったことから、海外での需要が高まったのです。長野県の諏訪地方でも寒天の製造が盛んになり、明治26年(1893年)に鉄道が通るようになると最盛期を迎えます。

鉄道が走ることにより産業の発達、工場の発達、女工の移動が起こりました。日本が世界に生糸を輸出していたことは知られていますが、長野でも生糸を多く生産し、岡谷ではかつて製糸生産高が国内の4分の1を占めたというほど製糸業が栄えた地でした。実物を見てみると、光沢がありとても綺麗です。いろいろと勉強になります。300円にしては安いと思える内容です。

市立博物館を楽しんだ後は、茅野駅に戻ります。

壊れた土塀

こういうのがあると、中がどうなっているのか知ることができていいです。

水の豊富な土地です。

茅野駅に戻ってきました。

これから下諏訪駅に向かいますが、電車まで1時間あるので時間を潰します。

先ほどの駅そばで蕎麦を食べることにします。今度は特上蕎麦にとろろを加えたものを頼みます。さっき食べたのは普通の茹で置きのもので、特上そばは提供に3分かかる冷凍のものです。30円しか値段が変わらないので特上も食べてみます。味はさほど変わらず、何なら最初の方が美味しかったと感じました。

13時に下諏訪駅に向かう電車に乗り、13:13に到着します。

下諏訪駅のホームには、諏訪大社の御柱祭で使用される巨大曳綱があります。

ここから諏訪大社下社秋宮に向かいます。駅から歩いて数十分の距離です。

諏訪大社下社秋宮

諏訪大社下社秋宮に着きました。初めて見る形です。


境内の手水舎は温泉です。

飲泉はできません。

神楽殿と青銅製の狛犬

本殿の前に神楽殿があり、迫力のある大注連縄があります。

青銅製の狛犬は、高さ1.7mと青銅製では日本一の高さを誇ります。戦時中に金属回収にあったため、現在の狛犬は戦後に復元されたものです。

幣拝殿

幣殿と拝殿を一体化した建築物で、下社春宮と同じ建築様式です。

見応えのある豪勢な造りです。

御柱(おんばしら)

諏訪大社下社秋宮を参拝した後は、諏訪大社下社春宮に向かいます。

こちらが正門でしょうか。

諏訪大社下社春宮までは距離にして1.2km、約30分歩きます。

この辺りは中山道の宿場の名残があります。

中に入って見学できる建物があり、散策には良さそうな場所です。

一つ一つ中を覗いてみたいのですが、時間がないので通り過ぎます。

温泉宿があれば、無料の資料館や休憩所として解放している家もあります。

数分でもいいので座って一休みすれば良かったです。

坂を上って高台に向かいます。

途中気になる看板があるので、寄ってみます。

信玄ゆかりの矢除石

矢除石の説明。戦勝祈願をしに寺社に参拝すると神のご加護が感じられたという逸話は各地にあります。

家臣の士気を高めるために戦の前に寺社へ参拝するということは、戦国期に広く行われていました。

見晴らしのいい所です。諏訪湖が見渡せます。

矢除石の上には更に石段が続きます。

石段を上がり道路に出ると、慈雲禅寺があります。

旅の後から知りましたが、信玄所縁の寺で石庭のある所でした。この先にも慈雲寺というお寺があり、そこにも石庭があります。どちらも慈雲寺というようですが、こっちのほうは竜の口(慈雲寺、名水)というようです。

大分高い所までやってきました。

下社秋宮から歩くこと30分、諏訪大社下社春宮に到着です。

諏訪大社下社春宮

神楽殿

ここにも大注連縄があります。

幣拝殿

下社秋宮と同じ造りです。

御朱印代は4社とも500円でした。神社の御朱印は大体300円で、500円なのは長崎県の諏訪神社くらいです。四社すべて御朱印をいただくと、最後の神社で記念品をもらえます。この時は、そばの実の一番挽きを用いた「そば落雁」と「しおり」をいただきました。

近くに万治の石仏があるので、寄ってみます。歩いて数分です。

万治の石仏

万治の石仏

江戸時代の前期、諏訪大社下社春宮に大鳥居を奉納しようとした石工が、この地にあった大きな石にノミを打ち入れたらその石から血が流れ出たのだとか。驚き恐れた石工は大鳥居の造作を止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀様を刻み、霊を納めたと伝えられています。石工は夢の中でよい石材の場所を教えてもらい、無事大鳥居は完成したそうです。

手を合わせ万事おさまりますようにと願い、時計回りに3回周りの万事おさめましたと言うと願いが叶うとされているようです。石質は安山岩で高さ2m60cm、横3m80cm、胴回り11m85㎝あるようです。

以上で諏訪大社四社の参拝が終わりました。どの境内にも見所がありいい場所でした。早朝の空気のいい時間帯に散歩をかねて参拝したい神社です。

8:50に茅野駅に着いて、下諏訪駅に着いたのは16:20です。四社回るのに7時間半かかりました。徒歩と電車だとかなり時間がかかります。宿場町の名残のある建物には途中立ち寄りたかったですし、石庭のある慈雲寺も良さそうです。旅の時にはまだありませんでしたが、2016年には諏訪大社下社春宮の近くに「おんばしら館 よいさ」という御柱の資料館もできています。参拝しながらゆっくり見て回るとなると、1泊2日は欲しいところです。

さて諏訪大社四社の参拝が終わったので、30分近くかけて下諏訪駅に戻ります。

当時参道にあった屋根付きの反り橋です。殿さまでもこの橋を渡る時は馬から降りたため、下馬橋と名付けられています。

16時半前の電車で下諏訪駅出発して、長野駅に向かいます。

途中、姨捨駅で絶景を観れました。評判通りの素晴らしい景色です。なぜか写真も動画も撮りませんでした。雪化粧の残る春でも今回のような夏でも、紅葉の秋でも雪に埋まる冬でも、朝でも夕方でも、いつ見てもその時々の景観を楽しめるのでしょう。また見たいものです。

18時半頃、長野駅に到着です。

長野駅は想像以上に都会です。松本駅の方が栄えているのかと思っていましたが、駅自体は断然長野駅の方が栄えています。北海道&東日本パスを購入したり、明日の戸隠に行くバスの往復チケットを買ったりと、用事を済ませます。

駅ビルMIDORI長野にあるお土産屋には、種類豊富なお土産があり見ていて飽きません。また、2階のフロア信州おみやげ参道ORAHO内には、バーもあります。信州くらうどの醗酵バー醸というお店で、県内の地酒やワインが立ち飲みできます。飲みたいのはやまやまですが、旅の初日から贅沢をするのはどうかと思い、また長野駅なら普段でも連休があれば来れるので今回は遠慮します。

信州そばの店 草笛

とはいえ、せっかく長野に来たのだからそばくらいは食べたいと思い、草笛というお店に入ります。
本店が駅から500mほど離れた所にあるようですが、駅ビル内にもあります。くるみそばが名物ということで、頼んでみます。1000円くらいだったかと思います。

胡桃と砂糖を混ぜたペーストにそばつゆをかけて混ぜ、そこにそばを入れます。

これが美味しかったです。そばを食べた後にそばつゆを入れて飲むのもこれまたいいです。そば単体も美味しく、霧下そばというほんのりとした香りがあり、よく噛むと後から優しくそばの香りがする上品な味でした。霧下そばは、昼夜の温度差の激しい高冷地で育てられ、そばの生育の頃に霧に覆われていることが多くなるため「霧下そば」と呼ばれていますが、その代表的なものが戸隠そばになるのだそうです。

こちらのお店は量が多いことでも知られています。通常サイズで400gもありますが、500円多く出して中盛にすると750gもの量になります。お蕎麦をたらふく食べたい人にもおすすめのお店です。後から知りましたが、くるみおはぎも人気みたいです。

そばを堪能したあとは、長野駅の近くにあるネットカフェに入ります。茶里茶里というお店です。20時過ぎに入店して、今日の行程は終了です。

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