京都の河原町駅近くにあるネットカフェで朝を迎えます。旅14日目は午前は京都を観光して、午後は姫路城に行き、その後は岡山駅まで移動して岡山県で一泊します。この記事では、稲荷伏見大社、二条城、姫路城、兵庫県立歴史博物館、好古園を紹介します。
それでは本日の行程です。
14日目の行程
6:19京都駅出発
6:24稲荷駅着
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6:30稲荷伏見大社
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8:35稲荷駅発
8:41京都駅着
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8:58京都駅発
9:05二条駅着
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9:25二条城
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10:28二条城前駅発(地下鉄東西線)
10:39京都駅着
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11:15京都駅発
12:47姫路駅着
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13:10姫路城
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17:07姫路駅発
18:39岡山駅着
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ネットカフェで一泊
6時前にネットカフェを出て、地下鉄河原町駅付近のバス停に向かいます。河原町駅のネットカフェに泊まるのも、かれこれ3泊目となりました。これからバスで京都駅に向かうつもりでしたが、早くも朝一で計画が破綻します。
バスです。
四条河原町のバス停で京都行のバスを待ちますが、それらしきバスが見当たりません。バスが来ては発車していくのですが、京都駅行と表示されているバスがありません。近くのバス停に移動して京都行のバスを探しますがありません。昨日の金閣寺に行く時とまさに同じ状況です。埒が明かないので、地下鉄で京都駅に向かうことにします。結局京都のバスは最後までよく分からず、苦労しました。
さて、地下鉄で京都駅に移動し、京都駅からはJRで稲荷駅に向かいますが、ここでも予定が狂います。予定ではJR京都駅の中央口のコインロッカーにリュックを預けて、伏見稲荷大社と二条城に行き、京都駅に戻ってきて荷物を取って岡山へ行くつもりでした。しかし、地下鉄で移動したため西口に出てしまいました。戻って来る時に馴染みのない西口のコインロッカーをスムーズに見つけられるか不安でしたたし、電車の乗り換えも時間もそれほどありません。後々面倒になるので、仕方なくリュックを背負ったまま稲荷伏見大社に向かうことにしました。
重い荷物と付き合うことにして、京都駅からJR奈良線で稲荷駅に向かいます。乗車時間は5分くらい、二駅です。
稲荷伏見大社
稲荷駅からすぐ、稲荷伏見大社があります。千本鳥居でお馴染みの神社です。
稲荷伏見大社
全国の稲荷神社の総本宮。稲荷神社は全国に約3万社あり、その総本宮として、お稲荷さんと親しまれています。平安遷都より歴史が古いと言われており、商売繁盛・家内安全のご利益を求め一年を通してたくさんの参拝者で賑わう神社です。
外国からの観光客が2年連続で第一位の神社です。京都駅から近く、参拝料をとらないのも人気の理由でしょう。
楼門
本殿
昼前から大勢の参拝者が訪れる神社ですが、朝の6時半は静かで空いています。
本殿の奥には、千本鳥居があります。
始めの方は太い鳥居をくぐります。
間に石の鳥居が
先ほどよりも小さな鳥居になります。
圧巻です。
感動して動画ばかり撮っていて、いい写真がないのですが、素晴らしい所です。
朝の静かな時間に鳥居を潜り、境内を散歩するのはとても贅沢なものでした。
本殿から20分程鳥居を潜り、三つ辻の所まで来ました。一ノ峰に行くにはさらに40分かかります。
往復だと1時間半近くも歩くことになるので断念しました。行って帰ってきたらちょうど社務殿が開いて御朱印をいただける時間になりますが、身体への負担を気にして戻ることにしました。やはりリュックをコインロッカーに預けられなかったのが大きいです。
帰りは鳥居をくぐらず、左にある裏道のような道を歩きます。
社務殿のある所まで15分くらいで戻りますが、座って休憩できる場所がありませんでした。日中は多くの観光客が来る所なので、ベンチや椅子を置いていないようです。
1時間時間が余ってしまったので、境内の階段で腰をかけて待ちます。今日の移動ルートの確認をしたり、スマホのメモ帳に日記を書いたりとしていたら、いつの間にか寝てしまいました。8:30になり朱印の受付が始まったので、御朱印をいただきます。
ご朱印をいただいてからは、京都駅に戻ります。次に向かうのは、二条城です。
京都駅でJR嵯峨野線に乗り換えて二条駅へ向かいますが、その前に駅そばでうどんを食べます。
かけうどんは、値段のわりに美味しかったです。魚の出汁の効いた、つゆの美味しいうどんでした。
9時過ぎに二条駅に着き、20分近く歩いて二条城へ向かいます。
地下鉄の二条城前駅からは数分で行けますが、JRの駅からだと20分くらい歩かないといけません。今日は青春18きっぷを使って移動する日なのでJRを使いましたが、朝から暑い中を重いリュックを背負って歩くのは、いい選択ではありませんでした。
堀が見えてからも、しばらく歩きます。
暑い中歩き続け、ようやく到着です。
二条城
唐門
長寿を表す松竹梅や鶴、聖域を守護するとされる唐獅子など、豪華絢爛な彫刻を見ることができます。…といっても、後から知ったので写真は撮っていませんが。
入館料600円払って、二の丸御殿に入ります。
書院造の代表例として知られている二の丸御殿は、国内の城郭に残る唯一の御殿群として、国宝に指定されています。住まいの部分である「御殿」が残っているのは、高知城・掛川城・川越城と二条城のみですが、二条城はその中で唯一国宝の指定を受けています。
建物内は、狩野派による絵を始めとして、見応えのある豪勢なものでした。写真撮影禁止なのが残念です。
御殿の後は、庭園を鑑賞します。
旅を始めて庭園を観る機会が増えましたが、鑑賞までとはまだまだいきません。
造りや置いてあるものに、それぞれの意味があるのでしょうが、さっぱりです。
意味は分かりませんが、眺めているといろいろと感じるものがあり、それなりに楽しめるのでいいものです。
二条城で見たかったものがこの看板です。城内に植えられている樹木の用途が書かれています。
もう20年も前になりますが、弟から、修学旅行で二条城に行った時にこの看板を見たと聞いたことがありました。それ以来、城に行く機会があればこういう解説がないものかと気にはしていましたが、見たことはありませんでした。
室町時代や戦国時代では、籠城戦に備えて城内に実用的な植物を植えていました。それだけなく、城の壁に乾燥させた植物を埋めたり、畳に乾燥させたものを編み込んだりもしていました。食料が尽きた時に水で戻して食べられるように、ずいきや干した蕨(わらび)、サトイモの茎や干瓢(かんぴょう)を城の一部に埋めていたのです。
写真の看板は、そういったことを知れるきっかけになるものだと思います。観光地にはこういう、先人たちの知恵というのか、生きる術というのか、そんな説明がもっとあればいいのにと思います。城に限らず住居や庭園には、飢饉や災害に備えて意味のあるものが植えられています。こういう説明があると、もっと城とかお寺も人気が出ると思います。
あまり人気のない場所と言われているようですが、個人的には見応えのある場所でした。
ちなみに、なぎの木のことも書かれています。「鎧の中に葉を入れて戦えば死なないといわれている」と。熊野速玉大社に行った時に、熊野詣をする参拝者たちが道中の安全を願って、境内に落ちているなぎの葉を拾ったという話がありますが、なぎの葉はお守りとして昔の日本人には馴染みのあったものだと分かります。
珍しい樹木に「にっき」なんてものもあります。昔はにっきは薬にも使われていたので、重宝したのでしょう。
近くにある展示・収蔵館にも寄りますが、撮影禁止だったので展示内容は忘れてしまいました。
二条城の観光を最後に、京都観光は終了です。帰りは20分かけてJR二条駅に戻る気力がないので、地下鉄を使って二条城前から京都駅に向かいます。
地下鉄を乗り換える時に、エスカレーターの左側を歩きました。関東と関西ではエスカレーターの立ち位置が逆なので新鮮です。
京都駅に戻り、青春18きっぷを使って姫路に向かいます。改札を通る時に結構待ちました。青春18きっぷを見せる改札は1カ所ですが、入る人も出る人も列をなして待っています。有名な観光地だけに利用者が多く、改札が混んでいました。その意味では西口のコインロッカーにリュックを預けていなくてよかったと思います。おかげで電車に間に合いました。
11:15くらいの電車で京都駅を出発し、1時間半のほど電車に乗り、姫路駅に到着です。駅のコインロッカーにリュックを預けようとしますが、めずらしく空いていません。2カ所のコインロッカーが満杯で、新幹線の改札のほうに行ってみると、空いていました。世界遺産の姫路城を観に来ている人が多いのでしょう。
JR姫路駅から歩いて城まで行けるので、歩きます。直進するだけの単純な道を20分ほど歩くと、改修を終えた白鷺城が見えてきました。
姫路城
堀が広いです。
「白すぎ城」なんて言われていますが、屋根まで白いんですね。
姫路城
平成に入り奈良の法隆寺とともに、日本で初めての世界文化遺産になったお城です。現存十二天守のうちの一つとしても知られていて、空襲の時には奇跡的に消失を逃れた城としても知られています。
白鷺城としても知られていますが、白いのは白漆喰で塗り固められているからです。漆喰は防水や防火の効果があり、屋根の目地にも白漆喰を塗っているので、屋根まで白く見えるのです。
漆喰は通常1年ほどでカビに侵食されて黒ずみが発生するのですが、今回の修理では防カビ強化剤が塗られたので、3年から5年はカビが生えないらしいです。
日本庭園の好古園との共通券(1040円)を買い、城内に入ります。
急な階段を上って6階まで上がります。
中を少し歩くと、この混雑様…
城内に入り日陰に入ったと思ったら、外で並ぶ羽目に。天守閣に登るために長蛇の列ができています。天守閣から降りてくる人を先に通すため、日の当たる炎天下で10分待ちます。夏休みシーズンとはいえ、まさかの出来事です。
2009年から始まった改修が終わり2015年3月27日にグランドオープンしてから、各メディアでも観光を煽っていましたが、この状態はさすがにどうなかと思います。入場規制をして、陽の当たる所には人を待たせないようにした方がいいんじゃないかと。外国人観光客の笑いものにならなければいいのですが。
前か後ろかで並んでいた人が「1000円払って苦行」と漏らしていました。ごもっともです。
暑さや長蛇の列は抜きにしても、がっかりでした。天守まで登って内側から外を少し見てまた降りて、といった感じです。城内に特にこれといった展示物や説明があるわけでもなく、天守に行っても外に出て景色を楽しめる訳でもありません。
遠目で、青空を背景にした白い城を観るくらいが、ちょうどいいくらいのものです。
兵庫県立歴史博物館
好古園に向かう途中、兵庫県立歴史博物館があるので入ってみます。250円。
お祭りや行事など、昔の文化を紹介している博物館です。
日本発の自販機
広く浅くといった感じですが、解説が丁寧でためになります。
兵庫県立博物館の後は、好古園を散歩します。
好古園
平成4年に開園した新しい庭園です。発掘調査をもとに復元された庭で、昔からあるものではありませんが、散歩するにはいい庭園です。
水の綺麗な公園です。
好古園は結構見所のある庭園でした。姫路城と好古園を観た後は、岡山駅へ向かいます。帰りは日の当たらない、アーケードのある道を歩きます。
17時過ぎの電車で姫路駅を出発して、18時半過ぎに岡山駅に到着です。
兵庫に立ち寄ったのは姫路のみで、岡山まで一気にやって来ました。
岡山駅
岡山駅といえばこれでしょうか。いつ見ても頭に鳩が乗っている桃太郎の銅像(別の日に撮った写真)。
大通りに出ると、路面電車が走っています。岡山駅に路面電車があるのは知りませんでした。
夜ご飯は、目ぼしいものが見当たらずファミレスで済まします。後から思いましたが、本当にこの時の旅は、食というものに興味が薄い時でした。ご当地の名物をちゃんと探さず、さらっと探してなさそうだったらファミレスでいいや、といった感じでした。「岡山 特産品」で調べてみたらキビ団子や桃、牡蠣の入ったお好み焼きくらいしかみつからなかったので、ファミレスで晩御飯を食べることにしました。
後から調べたら、岡山駅にはラーメンや豚まん、ドミカツ丼や鰆丼、カキオコにひるぜん焼きそばに津山ホルモンうどんと、名物が沢山ありました。食べておけばよかったと、旅の後からそう思いました。
20時半にネットカフェに入り、本日の旅は終了です。
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