下部温泉散策②甲州名物馬刺しとぬる湯を楽しむ旅

山梨県

2019年9月、山梨県下部温泉に1泊2日の旅をしに行きました。1日目はほうとうを食べて大黒屋旅館で冷泉に浸かって早川町にある赤沢宿に泊り、2日目に赤沢宿から下部温泉に戻ってきて、馬刺しを食べてぬる湯に浸かりました。今回は下部温泉の丸一食堂と梅ぞ乃を紹介します。

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簡単な行程

10:59下部温泉駅着(バス)
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11:30丸一食堂で昼食
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12:15梅ぞ乃で日帰り入浴
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14:00下部温泉駅発
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17:14高尾駅着

10時半過ぎに七面山登山口・赤沢入口からバスに乗り、11時頃に下部温泉駅に戻ってきました。このまま東京に帰るのも勿体ないので、ご当地のものを食べて温泉に浸かることにします。

以前から気になっていた日帰り入浴のできる橋本屋旅館に行ってみることにします。昨日は急遽休みになり入れなかったので、予定を変えて今日入ることにします。

駅から15分ほど歩きやって来ましたが

残念ながら今日も休みでした。平日は利用客が少ないのもあり、お店を閉めていることが多いようです。

駅に戻って梅ぞ乃がやっていれば入浴することにします。

その前に予定を変更してご飯を食べることにします。

丸一食堂

駅のすぐ近くにある食事処です。

馬刺し・ほうとう・やまめそば・金山そばといった甲州名物が食べられるお店です。金山そばは金粉の乗っているそばみたいです。

馬肉と鹿肉を使った馬鹿丼(うましかどん)や馬肉のさくら丼、三元豚のロースかつ定食がおすすめのようです。ご当地にこだわり肉は山梨県産のものを使っています。

中に入ってみると混んでいます。テーブル席は埋まっているので座敷へ。

甲州厳選ポークの山梨ブルーラインふぁーむの豚肉を使ったロースカツが絶品と評判のお店です。

ロースカツも食べたいところですが、今回は山梨らしいものを食べるということで、馬肉を使ったさくら丼を頼みます。ついでにやまめの甘露煮も。

馬肉の丼のさくら丼が1200円、ヤマメの甘露煮が700円。

馬肉は柔らかくて臭みがなく、美味しかったです。ただ、丼の方はごま油と塩で味付けしており、甘さがなくしょっぱい感じがしました。

馬肉は低カロリー高たんぱくで、鉄分をはじめとした栄養価が高いので、ヘルシーなお肉として近年人気が高まっていますが、国内の自給率は4割ほどで、6割近くはカナダをはじめとした海外からのものです。店内やお店のサイトに書かれていますが、こちらの食堂では地元山梨県産の馬肉を使っており、それで甲州名物と書いているとのことです。

ヤマメは2日間じっくり煮込んでいて、頭から尻尾まで食べられます。味の方は、ただ甘いだけといった感じがして、こちらは期待外れでした。そばと一緒に食べた方が美味しいのでしょう。

富士川の養殖場のヤマメを使っているとのことですが、魚は種類によりますが、骨ごと食べたほうがカルシウムの吸収率が5~20倍上がるみたいです。思ったよりも小ぶりでしたが、変な餌をあげてぶくぶく太らせた魚じゃないと思えば、まぁいいのでしょうか。

山間の土地ならではのものを食べることができました。

馬肉丼を「さくら丼」というのは、 仏教の影響もあり獣肉が禁止されていた時代があり、表向きには馬の肉が禁止されていたため「さくら」と呼んで、肉だとばれないようにしたからだといわれています。猪を「牡丹」もしくは「山鯨」、鹿を「紅葉」、鶏を「柏」というのも同じ理由です。

山梨では馬肉を食べる習慣が古くからからあったといわれています。富士山の登山信仰があり、登山者の荷物を運ぶために馬が飼われていて、馬との関りは身近なものでした。そのため馬肉を入手しやすく、食文化が発達したとされています。

それにしても、店内は地元で混んでいました。食事をしている間にもお客さんの出入りがあり、客層も若い男性の人から地元のおばぁちゃんまで様々でした。混んでいてもあまり待たされることなく、丁寧に接客してもらい、居心地もよかったです。

梅ぞ乃

昼ご飯を食べた後は、温泉街の反対側にある場所を歩いて、日帰り入浴を受け付けている梅ぞ乃に向かいます。

線路を渡って

2018年12月の時のものです

左に進むと以前浸かった下部ホテルがあり

2018年12月の時のものです

線路沿いを歩くと

数分で梅ぞ乃に着きます。

こちらも評判の良い旅館です。

中に上がりフロントで日帰り入浴をお願いしますが、快く対応してくれて好印象でした。

料金は1080円(2019年時点)でした。

離れの湯処まで歩いて行って

脱衣場に入ります。

温泉分析書

浴室

左の広い湯舟がぬる湯で、右の狭い方があつ湯です。ぬる湯の方はほんのりと温かく冷泉のような冷たい温泉ではありません。あつ湯の方も熱すぎず思わず「あぁ~」と声が出てしまう、いい湯加減でした。

外は手入れのされた庭園があり、緑や和風の庭を眺めながら寛いでお湯に浸かることができます。この日は自分以外誰もおらず、貸し切りでした。おかげでのんびりできました。

脱衣場の手前にこんな張り紙がありました。松葉杖を熊野神社に奉納する風習がこの地では古くからあるようです(熊野神社はこちらの記事で紹介しています)。

ご当地のお味噌や朝市の情報も

2021年現在ではやっていないのでしょうが、この時は湯めぐりスタンプ帳がありました。参加旅館に宿泊すれば、普段日帰り入浴を受け付けていない旅館のお湯にも浸かれます。

入口の方にはフロントや

売店、

休憩所があります。

売店には先ほど張り紙のあった、奉納用の松葉杖が売っていました。

評判通りのいいお湯でした。

食事と温泉を満喫したので、電車で東京に戻ることにします。

14時の電車で甲府駅に向かいます。

無人駅で券売機がないので、電車に乗ってから整理券を取って、甲府駅で清算します。

今回は連休を使って赤沢宿の大阪屋に宿泊しましたが、いい旅ができました。下部温泉では1日目と2日目の両方で温泉に浸かり、地元の食事を楽しむことができました。

車窓からはこのような田舎の景色も楽しめ、日常と離れた場所で充実した時間を過ごすことができました。

1日目に大黒屋で32~33℃の冷たい温泉に浸かったら、急激に眠くなりましたが、この冷泉という温泉が効くのか非常に気になります。次回の連休の時に実際に長時間浸かってみて、その効果を試してみたいと思います。

また今回、下部温泉街を歩いてみて車の通りが少ないことが分かったので、次回は湯乃奥地区まで歩いて散策してみたいと思います。今回行かなかった熊野神社にも参拝して、下部温泉郷を紹介したいと思います。

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