【旅5日目】よみがえりの聖地熊野へ 熊野詣2日目と橋杭岩

日本一周

紀伊勝浦駅に近くにあるホテルブルーハーバーで目を覚まします。旅5日目は熊野三山の一つ、熊野那智大社に参拝して、紀伊半島をぐるっと回りながら移動し和歌山駅へ向かいます。今回の記事では串本の橋杭岩と和歌山駅の幸福の湯も紹介します。

それでは本日の行程です。

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5日目の行程

7:25勝浦駅からバスで那智山へ

7:50那智山バス停到着

8:00熊野那智大社、那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)を参拝

8:40那智大滝、飛瀧神社へ

9:35紀伊勝浦駅に戻りバスで串本方面へ

10:30橋杭岩

12:38串本駅から和歌山へ

16:15和歌山駅

19:00銭湯 幸福湯へ

20:00ネットカフェ シティインで一泊

7時過ぎにホテルをチェックアウトして勝浦駅へ向かいます。宿泊したブルーハーバーは金土2日泊まって9,000円と安い料金でした。

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紀伊勝浦駅に向かいます。昨日寄ったたこ焼きの屋台

駅に近づくと、港で朝市をしているのが見えます(写真は昨日の夕方に撮ったもの)。昨日の夜まで朝市があることを知ったのに忘れていました。8時までマグロをはじめとした海の幸を食べる食事処が営業していたのですが、行きそびれてしまいました。

7時半前に紀伊勝浦駅からバスに乗り、那智山へ向かいます。昨日買った3日間使えるバスのフリーパスで那智山バス停に向かいます。

途中停車した那智駅

この時は知りませんでしたが、近くに補陀洛山寺があります。平安時代から江戸時代にかけて補陀落渡海が行われていたお寺で、その際に使われていたとされる船が展示されています。極楽往生を目指す僧侶が四方閉ざされた小屋に閉じこもり、遥か海の彼方に流されていく補陀落渡海は、井上靖の『補陀落渡海』でも知ることができます。

熊野那智大社

紀伊勝浦駅からバスに乗り25分、熊野那智大社のバス停の着きます。

バス停からは長い階段が続きます。

階段の途中にあるのは実方院跡。鎌倉時代だったか上皇による熊野行幸の際に宿泊所とされた場所です。

手水舎

更に階段を上ります。

長い石段を上りようやく熊野那智大社に到着です。

熊野那智大社
熊野三山の一つで、滝自体をご神体として祀っている神社です。命の根源でもある水が豊富に流れ落ちる大瀧を、この地に住む人々は神として奉ってきた歴史があります。

山々に囲まれた、素晴らしい場所です。

隣にお寺があります。那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)と呼ばれるこの寺院は、那智大社と並ぶようにしてあります。もともと熊野は、日本古来の神道と外来の仏教を一つの信仰として考える神仏習合の地として有名でした。後に明治政府により分離しました。

境内には、御神木の樹齢800年以上の大楠があります。幹が空洞になっていて通り抜けできます。300円払って中に入るものだと勘違いしましたが、本来は300円で護摩木を買ってそれを持って楠の中を通り、護摩木を納めるものだと後から知りました。

お寺の奥に進むと、滝が見えます。

この大滝は熊野那智大社の下にある飛瀧(ひろう)神社で見れるので、下の方に降りて行きます。

有名な撮影スポット

古道を感じさせる、杉に囲まれた石段を下りていきます。

お土産まで降りて行くと、滝の説明があります。

飛瀧(ひろう)神社の入り口

那智の大滝は落差133mの日本一の滝です。滝壷の深さ10m、銚子口(滝が落ちる口の部分)13mの大滝のようです。

この辺りで既に滝の音が聞こえてきます。

鳥居をくぐって下りて行くと、さらに滝の音が大きくなってきます。

那智の大滝

飛瀧(ひろう)神社の那智の大滝です。

圧巻です。

近くに寄ると水しぶきが飛んできます。

大滝の左に300円払うと滝の近くに寄れる道があり、そこには延命の水があります。

滝を一番近く、真正面で拝観できます。

初穂料100円収めると白い神盃で滝つぼの延命長寿の水を飲むことができます。白い神盃は持ち帰ることができます。

熊野那智大社を参拝し圧巻の滝を観た後は勝浦駅に戻り、バスを乗り換えて串本方面へ向かいます。

9:10に勝浦駅に戻り、間を空けずに潮岬行きのバスに乗ります。勝浦の駅では朝市をやっていて、なんで行くのを忘れてしまったんだろうと、まだ悔いが残ります。

串本方面へのバスは海がよく見えます。

串本方面のバスは9月にフリーパス圏内から除かれてしまうと、バス車内でアナウンスがありました。バスのフリーパスは、熊野三山をつなぐルートがメインになるようです。

紀伊勝浦駅と串本駅の間にある、古座駅。

橋杭岩

紀伊勝浦駅から50分ほどバスに揺られ、橋杭岩に到着です。

遠目で見ると大したことないと思ってしまいますが、近くに寄ると迫力があります。

歩いて近くに寄ってみます。

ちょっとした潮溜まりには、小魚がいます。

大小40余りの岩が長さ約900m幅15mに渡り並ぶ景観です。

休憩所や食事処がありますが、夏休みシーズンの日曜なので混んでいます。

11:27のバスで串本駅に向かいます。

串本の土地はトルコ友好の町としても知られています。

1890年にトルコの軍艦エルトゥールル号が、日本を訪れ帰国する際に、大島村(現在の串本町)樫野崎付近で台風による暴風雨のため沈没しました。その時に、大島の人たちは献身的に救護し、乗船していた656人のうち69人を救出しましたが、この出来事はトルコの歴史教科書に掲載され、トルコで広く知られるようになったといいます。

1985年のイラン・イラク戦争の際には、215人の在留日本人全員がトルコ航空機により救出されています。

串本駅からは12:38の電車で和歌山駅へ。乗車時間は3時間半。

当初の予定では串本駅から和歌山に向かう途中、白浜駅で降りてもうひと歩きする予定でした。20分程歩いて三段壁という場所を観て、そこから更に20分歩いて千畳敷へ、そして更に20分歩いて白浜へ行くことを考えていました。

2時間歩くコースなのですが、連日の疲れもあり、またこの日は日曜だったので観光客や海水浴客が多く、白浜駅のコインロッカーが空いているか分からなかったので、キャンセルしました。せっかくなので白浜を観たかったのですが、橋杭岩に行ったときに人が多かったので白浜も混んでいると思い辞めました。

電車に揺られること約3時間半、16時過ぎに和歌山駅に到着です。

駅ビルの飲食街で丸美商店に寄ります。ベーシックな和歌山ラーメンを食べれるということで入店。

特製中華そば780円(たぶん)。豚骨と醤油ベースの味で、少しこってりしてました。

腹ごしらえを終えたら、銭湯に行きます。今晩は和歌山駅の近くのネットカフェに泊まりますが、シャワーがないので銭湯に寄ります。

幸福湯

駅から歩いて15分だったか、幸福湯に入ります。料金は400円だったかと。

後にも先にも旅で銭湯に入ったのは、この一回だけでした。意外にも駅の近くに銭湯はないもので、電車日本一周の旅では1回しか銭湯に入れませんでした。昔ながらの自販機や番台が残されている銭湯は全国各地にまだあるのでしょうが、旅では縁がありませんでした。

旅をしてから数年経って、さすがに潰れているだろうと思って検索したら、2019年の4月にリニューアルしています。中が新しく綺麗になりましたが、番台とレトロな券売機は残しているようです。機会があれば旅の思い出にもう一回行ってみたい場所です。

銭湯でゆっくり旅の疲れを癒して、寝床に向かいます。駅の近くにあるシティインというホテルの下にあるネットカフェに、20時に入店して今日の行程は終了です。

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