【旅47日目】青森県奥入瀬渓流と十和田湖へ

日本一周

青森駅のビジホで朝を迎えます。旅47日目はバスで奥入瀬渓流に行き、岩手県の盛岡に移動します。宿泊地は盛岡駅の近くにあるネットカフェです。今回は奥入瀬渓流と十和田湖を紹介します。

それでは本日の行程です。

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47日目の行程

7:50青森駅東口発(みずうみ2号で奥入瀬渓流へ)

9:50焼山バス停着

10:10奥入瀬渓流散策

13:40十和田湖散策

15:31十和田湖発(おいらせ22号)
17:40八戸駅西口着

17:44八戸駅発
19:30盛岡駅着

21:00ネットカフェのクーネルで一泊

7時半にビジネスホテルを出て、青森駅に向かいます。ベッドで熟睡できました。

今日も晴れました。いい天気です。

駅からバスに乗り奥入瀬渓流に向かいます。2時間の行程です。

バスで奥入瀬渓流へ

観光バスなので車内に観光地の紹介が流れます。青森は江戸初期に南部だったか津軽だったかの殿様が商業地にするために港を開いたのが始まりだそうです。意外と歴史は浅いです。りんごも、それほど歴史が古いものではなく、明治8年に官(政府)が農家に苗木を渡して育成を推奨したのが始まりです。

30分ほど走ると、山道に入ります。青森で一番高い標高1600mの岩木山を見ながら、幾つかの温泉地を経由して奥入瀬や十和田湖に向かいます。

8時半頃、かやの茶屋という所で10分休憩します。延命の茶と言わる麦茶を飲ませてくれます。

1杯飲むと3年長生きし、2杯飲むと6年、3杯飲むと死ぬまで生きると言われる三杯茶といわれるお茶です。塩気のあるお茶です。

休憩が終わりバスが走り出すと、八甲田ロープウェイの駅に。この辺には八甲田温泉があり、ぬる湯が特徴のようです。「母の小言と八甲田の湯はぬるいが後でちゃんと効く」と歌われたのだとかです。

この辺りは自然が豊かで、600種の高山植物があるようです。松は冬に枝が雪に埋もれるため下に向いていて、傘松と呼ばれています。紅葉の時期に来るのもおすすめなのだとか。

「じょっぱり」という言葉がありますが、これは強情な男のことを表すようです。方言では、他に「こ」を何かと付ける癖があるようです。「自動車で来たの?」と聞く時に「自動車っこできたのか?」と。

以前はバスでの観光にまったく興味がありませんでしたが、この旅でイメージが変わりました。観光地や食べ物や自然など、その土地のことを分かりやすく簡潔に説明してくれます。バスによっては停車して外に出ることができたり、スピードを落として景色をゆっくり見せてくれたりもします。今回の旅で、観光バスに乗って各地を旅するのもいいなと思うようになりました。

バスの解説を楽しみながら走ること2時間、9:50に焼山に到着です。ここから奥入瀬渓流を歩くのですが、その前に郵便局で荷物を送ります。

こんなところにも郵便局があり、本当に旅ではお世話になります。

奥入瀬渓流

車道から遊歩道に入り、渓流を楽しみながら十和田湖に向かって歩きます。

焼山から十和田湖の子ノ口までは、14km4時間の行程です。

のんびり歩いて約4時間の行程です。

親切に草木の説明があります。

川の流れる音を聞きながら歩きます。

草が腰の高さまで草の生えている道もあります。

歩きにくいので車道に出ますが、車道に出たら出たらでバスなどの大型車両が結構走っているので、車にうんざりして歩道を歩き続けます。

車の通りが少なくないので、静かな場所ではありません。

旅を続けて自然を見飽きてしまっているので感動はしませんが、それでも綺麗です。

いい場所だなと素直に思えます。

季節も9月中旬で、散歩をするには丁度いい時期です。

遊歩道を歩いたり車道に出たりを繰り返します。

岩にこびりつく苔がなかなかいいです。

木々のトンネルが綺麗です。

この時期は(9月上旬でした)大きな虫が飛んできたり、蜂や虻(あぶ)もいなかったので、歩きやすい時期でした。神経質にならずにすむので、リラックスして歩けていい散歩ができます。

遊歩道を歩くとこうなります。

岩に被さる苔

中州に生える草

石から生える木

まるで天然の盆栽です

十和田湖に近づいてくると、滝が多くなります。

十和田湖まであと少しです。

歩くこと約4時間、十和田湖に到着です。

十和田湖

帰りのバスまで1時間半あるので、のんびり湖を見たり食事をしたりします。

お土産屋のある食堂でご飯を食べます。

稲庭うどん600円とひめますの塩焼き900円

うどんは見た目安っぽい感じがありますが、コシがあり美味しいです。ひめますは身がピンク色で、味はややまろやかでふっくらとした口当たりです。テーブルにひめますの説明が書かれていて興味をもったので頼んでみました。

十和田湖のひめますは元々は紅鮭でサケ科の淡水魚ですが、湖で生活するため海にくだることができず、湖で一生を過ごす魚です。養殖された魚です。魚の育たない湖といわれた十和田湖に、秋田の実業家の和井内貞行が稚魚を放流して養殖に成功した魚です。和井内という人は、多額の借金を抱え困窮する中、十和田湖に魚が育つように人生をかけた人です。名を上げたいというだけでなく、十和田湖の周辺に住む人の暮らしの向上を願って養殖に励んだのでしょう。

江戸時代や明治・大正時代は(もちろんその前もですが)、木でも生物でも育てられるものはなんでも育てて、自身の食事を確保しようとした時代です。外来種が入ってきても、それを自分の土地で何とか育てられないかと試行錯誤しました。特に東北は飢饉による餓死が絶えず、生きるのが大変な時代が長く続きました。生きること必死だったそんな時代に、魚の獲れない湖で養殖を成し遂げた和井内貞行の功績は現代人が想像するよりもの大きなものだったのでしょう。

食事の後は、桟橋に行きます。

それにしてもこの透明度。びっくりします。

綺麗な湖です。潜って泳ぎたいものです。

15:30になり、バスで八戸駅へ向かいます。2時間の行程です。

十和田湖から奥入瀬渓流を走っている時は、各ポイント毎にバスを止めてくれるので、滝などをゆっくり観れたり写真を撮れたりできるようになっています。行きと帰りで座る方向を変えれば、一通り観れるようにできています。4時間かけて無理して歩かなくても、バスから綺麗な景色を楽しめます。

八戸駅へ向かうバスでも、車内で奥入瀬や十和田、八戸の説明を聞くことができます。

十和田は明治をピークに馬産地だったようです。今でも乗馬場や馬肉の店があるのだとか。六戸は農業が基幹産業。八戸は…忘れましたが、葉たばこの生産をしていたのですが生産量が減ったためワイン造りに移行したようなことが流れていたような気がします。

バスの乗客と運転手さんが終点間際に話していたのですが、その内容が興味深いものでした。ドライバーさんは泊まりで働いているらしいのです。1日目は家から営業所に出社して、八戸駅から十和田湖を経由して青森駅まで運転して、青森駅の営業所に泊まるのだとか。次の日は青森駅から十和田湖を経由して八戸駅に戻ってきて、八戸の営業所で泊まる。そして、その次の日に家に帰るようなのです。2泊3日で家に帰る言っていました。今の時代珍しいなと思いました。地方の観光地ではこういう勤務形態は珍しくないのかもしれません。

無事八戸駅に着き、17:44の電車で八戸駅から盛岡駅へ向かいます。約2時間の移動です。

路線は青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道という第3セクターですが、北海道&東日本パスで乗れます。

19:30に盛岡駅に到着です。

盛岡駅

駅ビルにある磯よしというお店で晩ご飯にします。

海鮮冷麺1050円とイカ浜焼き450円を頼みます。

冷麺は美味しかったです。麺が固くて噛み切れないので、少量を口に入れてよく噛んで食べます。
冷麺と海鮮は合います。店員さんの態度がよろしくなく気になりましたが、2020年には閉店しています。

駅から寝床のネットカフェに向かい、10分ほど歩きます。ネットカフェの隣に盛岡じゃじゃ麺の店があるので入ってみました。お腹が空いてる訳ではなく味も大体想像がつくのですが、せっかくなので食べてみることにします。

普通の中サイズ480円

味噌ダレときゅうりとネギに、紅生姜と生姜を混ぜて食べます。お好みでお酢とラー油を入れて、味を変えるものいいらしいです。個人的には美味しいとは思えないものでした。味は濃くてしょっぱく、きゅうりの青臭さが気になりました。

麺を一口残して生卵を入れ、「ちーたん(ちーたんたん)」という麺のゆで湯をかけ、追加の味噌ダレとネギを入れて飲む、という食べ方があるのでやってみます。が、まぁ…といった感じです。白龍(ぱいろん)など、きちんとしたお店なら美味しかったのでしょうが、軽く食べるには、個人的には惹かれませんでした。

21時前にクーネルというネットカフェに入ります。ここは旅で泊まったネットカフェでワーストでした。何故かといえば、ネットが接続できないからです。なんのためのネットカフェなのか…

マット席は埋まっていたのでリクライニングシートの部屋に入りますが、狭い部屋で椅子を少ししか倒せません。人がお店に出入りする度に、ピンポンパンポンと大きな音が鳴り、その都度目を覚まします。値段もシャワー代込みで3800円と酷いものです。昨日は青森駅で、ここより安い値段でベッドとシャワーのあるビジホに泊まっただけに、辛いものでした。ここも泊まった数年後には閉店になっています。

東北の旅は西日本のとは勝手が違います。そんなこんなで、今日は終了です。

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