おかげ横丁
前回の続きです。外宮から歩くこと約2時間、おかげ横丁に着きました。おかげ横丁を通り抜ければ、内宮に到着します。
思っていたより大きなお土産屋街で、寄ってじっくり見たいお店が沢山あります。伊勢うどんに赤福に地ビールにと、いろいろ気になるお店があります。食べ物も美味しそうなものばかりです。
時間がないので残念ながら通り過ぎます。
こういう場所でい一休みできたら…
後ろ髪を引かれる思いですが、時間がないので仕方ありません。
内宮へ向かいます。
内宮
外宮から歩くこと2時間、ようやく内宮へ到着です。
内宮は右側通行です。
宇治橋を渡ります。この橋は、五十鈴川(いすずがわ)にかかる橋で、日常の世界から神聖な世界を結ぶ架け橋といわれています。
十鈴川に建てられている木は、流木を止めるためのものです。台風や大雨の時に流されてきた流木が橋に当たるのを防いでいます。
橋を渡ると、広い所に出ます。
「神苑(しんえん)」と呼ばれる、神の庭とされている場所です。
手水舎
手水舎の近くに、石畳を敷き詰めた御手洗場(浅い川)があります。ここで手水舎と同じようにお清めができます。
お札授与所
神楽殿
炎天下の中歩いて疲れていましたが、神聖な空気に包まれて元気になります。疲れや気持ちも落ち着いてしまいます。
樹齢400年から900年と思われる杉
参拝客が記念に杉の皮を持って帰るのを防ぐために、竹の皮が巻かれています。
内宮の正宮
日本人の総氏神様、天照大御神がご鎮座されています。外宮・内宮には賽銭箱がありません。伊勢神宮では古来より「紙幣禁断」という言葉があり、天皇陛下以外のお供えは許されていませんでした。所々、白い敷布の上にお賽銭が落ちているのを見かけますが、それはお金と地面とが接触しないためのもので、神域が穢れるのを防ぐいでいるのだそうです。
また、おみくじもありません。国家の安泰や五穀豊穣、平和を願う場所なので一個人を占うようなおみくじは置いていません。伊勢神宮にお参りすること自体、幸運で大変ありがたいことで吉日であり大吉なので、おみくじは必要ないともいわれています。
伊勢神宮はいにしえから多くの人が「せめて一生に一度はお伊勢さん」と夢にまで見た場所です。そんな場所に今自分がいると思うと、感慨深いものです。
神苑を通り、来た道を戻ります。
宇治橋を渡って「日常の世界」へ
伊勢神宮は期待以上に素晴らしい場所でした。1日2日かけてゆっくり過ごしたいというのが、感想です。改装工事で休館だった2カ所の博物館も含めて、1泊で参拝してじっくりと資料館やお土産屋を見てまわりたいと思いました。
神宮会館という参拝者向けの宿泊所がありますし、お得なバスのフリーパスもあります。神宮会館は1泊朝食付きが5000円くらい、2食付きが8000円くらいで、一人でも泊まれます。フリーパスは、伊勢駅から二見興玉神社や内宮へバスで行ける乗車券で、1日券が1000円、2日間が1600円です。
素晴らしい場所なので、時間をかけてゆっくり参拝したい場所でした。
伊勢神宮への参拝の後は、バスに乗って約15分、伊勢駅に戻ります。バスが少し遅れたので、急いで荷物をロッカーから取り出して電車に駆け込みます。
参宮線で伊勢駅から多気駅へ行き、多気から紀勢本線で熊野市駅へ向かいます。
多気で待ち合わせのため1時間ほど待機し、多気から熊野市駅までは約3時間電車乗ります。
天井には扇風機が
田園の広がる景色を車窓から眺めます。
16時半過ぎに熊野市駅に着きます。
ここから歩いて15分ほどで、鬼ヶ城へ着きます。
海岸へ出て、鬼牙城の遊歩道を探します。
綺麗な色をした海です
奥にあるのが遊歩道だと思うのですが、そこに続く道が見当たりません。
仕方ないので迂回して、民家を横切って鬼牙城に行くことにします。
迂回ルートは42号線の大きな通りがありますが、車の通りが多くトラックなどの大型の車がビュンビュン通過していてとても歩けるような道ではありません。山の方にある坂のある道を行きます。
途中このトンネルを歩かないといけません。
写真では伝わりませんが、トンネルがかなり怖いです。中はかなり暗く、長い距離を歩かないといけません。たまに車が通ると人がいることにほっとしますが、歩いていてとても心細く感じます。
トンネルを抜けると海が見え、名勝鬼牙城に近づいていきます。
鬼ヶ城
熊野市駅から歩くこと40分、鬼ヶ城に到着です。
奥に見えるのは魔見ヶ島(マブリカ)
鬼ヶ城
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録された、三重県熊野市にある海岸景勝地です。
熊野灘に面して約1.2kmの遊歩道があり、荒波に削られた無数の海食洞が、地震による隆起によって階段上に並んでいます。東口から山頂へ通じるハイキングコースには桜が植えられており、春には4種類の桜が咲き、花見が楽しめる場所でもあります。
遊歩道を奥に進み岩場を歩きたかったのですが、時間がないので断念します。後から知りましたが、2015年7月17日の台風11号により、遊歩道が一部が崩落して通行止めになっていたようです。どのみち遊歩道を歩くことはできませんでした。
千畳敷
眼前に広がる熊野灘の眺めと、壮大な侵食景観を楽しめます。
人と比べるとその大きさが分かります。
帰りも迂回ルートで帰ることになり、時間がないので引き返します。それにしても、このトンネルは不気味で歩いていて気分がいいものではありません。
無事熊野市駅に着き、18:25の電車で紀伊勝浦駅へ向かいます。
途中新宮駅を通過します。
夕暮れ時の車窓が、これまた素晴らしい眺めです。こういう時に限って、物凄い睡魔に襲われしまいます。
19:40過ぎに紀伊勝浦駅へ着きました。街灯があまりなく、暗いです。
3日目の寝床
宿とは反対側のコンビニで晩御飯を買い、今夜の宿の勝浦ブルーハーバーに泊まります。紀伊勝浦駅は、熊野三山をバスで回るにはいい始点となる場所です。満喫やネットカフェがないので、今晩は1泊4500円のリーズナブルなビジネスホテルに泊まります。コインランドリーがあるので、3日分の服を洗います。
泊まった時には気づかなかったのですが、コインランドリーのある最上階から屋上に出ることができたようです。勝浦湾を一望できるみたいです。
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