今回はぬる湯を楽しめる宿を紹介したいと思います。ぬる湯の魅力とりつかれてから何カ所かぬるい温泉に浸かりましたが、いい温泉がいくつかありました。残念ながら2020年からコロナの影響でぬる湯の旅を中断していますが、泊まりに行きたい温泉はまだまだあります。気になるぬる湯はまだありますが、今回は評判のいいぬる湯の宿と、実際に泊ってみてよかった宿を紹介したいと思います。
有名なぬる湯の温泉
まずは評判のいい温泉を紹介したいと思います。まだ浸かったことがないのであくまで評判ですが、それほど遠くはなく一人でも泊まれる、ぬる湯の宿です。
川中温泉 かど半旅館
群馬県の北側の吾妻郡にある温泉です。鎌倉時代、源頼朝の家臣が療養したとされる歴史ある温泉です。旅館前を流れる雁ケ沢川の川底より自然湧出することから川中温泉と呼ばれています。源泉温度が約35℃と温めで長時間入浴することができ、その美肌効果から日本三美人の湯と呼ばれています。
日本三大美人湯の一つと言われるだけあり、若い女性の肌荒れには大変よく効き、入ってみると肌がすべすべすると評判です。また飲泉療養もでき、内からも外からも治療できる湯治の温泉としても誉れ高く、効用は幅広く、リュウマチ、冷え性などにもよく効きます。
基本情報
源泉名：美人の湯
泉温・湧出量：34.6℃ 毎分65リットル
泉質：カルシウム─硫酸塩泉
効能：冷え性、美肌効果
源泉100%かけ流し、加水・消毒なし
アクセス：JR長野原草津口駅、JR川原湯温泉駅から送迎あり
増富温泉 不老閣
山梨県の北部、北杜市にあるラジウム温泉です。泉温は約30～36℃。日本一のラジウム含有量を誇る岩風呂と天然ラジウム蒸気吸入室が有名です。呼吸からラジウムの効能を取り込む入浴方法で、一般的な入浴による皮膚からの吸収や飲泉による胃腸からの吸収ではない、吸入による呼吸器から放射能を体内に取り込むものらしいです。この蒸気吸入浴という施設は全国的にも多いそうなのですが、天然ラジウム泉を直接使用しているのは珍しく大変貴重なのだとか。自炊部もありますが、休業しています。
基本情報
泉質：含放射能・二酸化炭素・ナトリュウム・塩化物温泉
効能：胃腸及び肝臓の慢性諸症状、リュウマチ、神経痛、肝硬変、糖尿病、ゼンソク、痛風、動脈硬化、扁桃腺炎、痔病、腺病、神経衰弱、気管支カタル、肋膜炎、咽喉喉頭カタル
天然ラジウム泉100％のかけ流し
アクセス：韮崎駅からバス50分増富バス停
近くに金泉閣という旅館もあり、そちらも一人での宿泊が可のようです。地下80mから湧出した源泉をそのまま浴槽へ送る源泉かけ流しのラジウム温泉で、ガスを豊富に含んでいるため炭酸水のような温泉らしいです。2021年現在コロナウイス感染予防のため休業となっていますが、自炊棟もあります。どちらの旅館もクレジットカード決済ができず、予約は電話またはホームページからメールでとなります。
川古温泉
群馬県水上駅の西にある、利根郡にある温泉です。～川古のみやげは一つ杖を捨て～と古くから詠われるほど、神経痛・関節痛やリウマチ、さらにムチウチ症などに効能がある名湯として多くの湯治客が訪れてきた温泉です。やさしく包みこまれるような、柔らかな肌触りのぬるめの温泉に長い時間入浴するのがおすすめの浸かり方で、2泊以上の湯治プランもあります。源泉温度は37～38℃です。
基本情報
泉質：カルシウム・ナトリウム－硫酸塩温泉（低張性弱アルカリ性温泉）
効能：関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期、運動麻痺における筋肉のこわばり、胃腸機能の低下、軽症高血圧、耐糖能異常（糖尿病）、軽いコレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状（睡眠障害など）
100％のかけ流し
アクセス：後閑駅から関越交通バス「猿ヶ京温泉」行乗車→終点猿ヶ京バス停下車送迎あり
貝掛温泉
新潟県南魚沼郡にある、目の温泉として有名な温泉です。鎌倉時代から700年以上の歴史のある温泉で、戦国時代は上杉謙信の配下の武士の隠れ湯として、江戸時代には「目の温泉」として遠路より多くの人々が訪れた温泉です。江戸時代より日本に3つの「目の温泉」として知られ、白内障・眼底出血・ドライアイにもよい珍しい温泉です。 源泉100%かけ流しのやや温めのお湯（37℃）。“目を湯で洗う湯治”ができる温泉として評判です。
ちなみに、日本三大目の温泉は貝掛温泉と福島県の微温湯（ぬるゆ）温泉、神奈川県箱根の姥子（うばこ）温泉です。
基本情報
泉質：ナトリウム・カルシウム・塩化物温泉・弱アルカリ性低張性温泉・無色透明・まろやか
効能：浮力・水圧・温泉質効果・白内障・眼底出血・ドライアイ・眼精疲労・火傷・切り傷・神経痛・腰痛・冷え性・五十肩・病後回復
源泉かけ流し
アクセス：越後湯沢駅東口より「浅貝・苗場プリンスホテル」行バスで貝掛温泉バス停へ。バス停から送迎バスあり。
行ったことがあるぬる湯の温泉
次に実際に浸かってみて気持ちのよかったぬる湯を紹介します。こちらも一人で泊まれる、ぬる湯の宿です。
栃尾又温泉 自在館
新潟県の魚沼市にあるラジウム温泉です。見た目は無色透明で、何ら普通の温泉のようなラジウム温泉ですが、実はその薬効パワーは凄く万病の湯といわれています。浸かって・吸って・飲むことで、温泉や空気中に含まれるラドンが細胞を活性化して免疫機能を整え、新陳代謝を促してくれるので、デトックス効果も期待できるとされています。
基本情報
泉質名：単純放射能泉（低張性 アルカリ性 温泉）
適応症：高尿酸血症 （痛風）、 関節リウマチ、 強直性脊椎炎、自律神経不安定症、健康増進
湧出温度:約36℃
温泉利用時間：5:00～23:00
JR浦佐駅から送迎バスあり
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直ぐ近くに神風館という宿があり、自在館よりもリーズナブルに泊まることができます。温泉は3つの旅館の共同なので同じお湯に浸かれます。素泊まりもあるのでより安く温泉を利用することができます。ホームページはなく旅行会社を通しての予約となり、また送迎バスもないので小出駅から路線バス（乗車時間は約30分）でアクセスすることになります。
栃尾又温泉 湯治の宿 神風館
楽天トラベルはこちら旅館 深雪温泉
山梨県笛吹市の石和温泉にある源泉100%かけ流しの宿です。1分間に1,415㍑という豊富な湧出量であるため、湯舟だけでなくカラン・シャワーも全て源泉を利用している、贅沢な温泉です。露天風呂の柿の湯では、入る場所によって温度の違いがあり、ぬる湯の部分は36℃と心地のよい温度となっています。アルカリ性のお湯にやや長めに浸かることで、カリウム・ナトリウム・カルシウム等の陽イオンが 弱酸性の皮膚に作用･吸収される、温泉効果が高まるのだそうです。
基本情報
循環・加水・加熱一切無しの源泉100％かけ流し
泉質：アルカリ性単純泉
源泉温度：ぬる湯は36℃
日帰り入浴可。温泉利用時間は10:30～14:30のうち90分（1,100円）
アクセス：JR石和温泉駅から7分
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楽天トラベルはこちら旅館 日の出温泉
山梨県笛吹市の石和温泉にある温泉旅館で、石和唯一のラジウム温泉と石和温泉の二つの温泉を楽しめる旅館です。人肌程度の37℃前後のお湯は温いとも冷たいともいえない不感温度で、いくらでも浸かっていられる不思議なお湯で、これがやみつきになります。石和温泉の源泉を引いているお湯の方は40℃なのでたまに浸かるとより体が温まります。
基本情報
自噴の日の出温泉と石和温泉の2種類あり
露天風呂はなし
自噴の日の出温泉
泉質：ラジウム温泉、硫黄温水泉。37度位（人肌程度）、24時間かけ流し
効能：間接痛、運動障害（打ち身、捻挫）、傷などには特に効果あり
石和温泉：40度位
日帰り入浴可（2019年当時。500円）
JR石和温泉駅から徒歩11分
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楽天トラベルはこちら梅ぞ乃
山梨県西部の静岡県の近くにある、南巨摩郡にある下部温泉の旅館です。下部温泉は信玄の隠し湯の一つとして知られていて、昔からぬる湯と新しく掘られたあつ湯の二つの源泉があります。こちらの旅館では歴史ある〝ぬる湯〟と新源泉の〝あつ湯〟の両方を楽しむことができます。ぬる湯の温度は35℃前後です。
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基本情報
泉質：アルカリ性単純温泉
効能：神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
日帰り入浴可（2019年当時。1時間半1,100円）
アクセス：下部温泉駅から徒歩5分
元湯旅館 大黒屋
こちらも下部温泉にある旅館です。駅から少し離れた温泉街にある旅館で、ぬる湯とあつ湯の両方を楽しめます。風呂のすぐ外は下部川が流れ、山の緑と川のせせらぎを楽しめ、ゆったりと落ち着いて入浴できます。ぬる湯は32℃～33℃と低く、ゆっくりと入浴できるためキズや痛みの治療に良いと評判の書館です。飲泉もでき、胃にもとてもいいです。
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基本情報
泉質：アルカリ単純泉
効能：胃腸病、外傷、神経痛
日帰り入浴可（2019年当時。2時間で1,000円）
アクセス：下部温泉駅から徒歩20分、宿泊の場合送迎あり（5分）
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